「FANG+、最近ずっとマイナスなんだけど…。」
2026年に入ってからこんな声をよく聞くようになりました。
新NISAでFANG+に積み立てを始めたパパママ投資家の中には、証券アプリを開くたびに含み損が拡大していて、不安で夜も眠れないという方もいるかもしれません。
「やっぱりオルカンかS&P500にしておけばよかった」
「今からでも乗り換えたほうがいいのかな」
——そんな考えが頭をよぎっている方、この記事を読んでから判断しても遅くありません。
この記事では、noteで書いた
「FANG+の不調と向き合う。荒波を「資産の跳躍台」に変える握力の保ち方」の考え方をベースに、FANG+の仕組みとリスクを整理し、パパママ投資家が「売る・持つ・乗り換える」を冷静に判断するための具体的な材料を提供します。
🌱 「不安との向き合い方」をマインド面から整理したい方へ
noteでは、下落局面で心が折れそうなときの「握力の保ち方」を、投資家としてのメンタル面からじっくり書いています。
この記事でわかること
- FANG+とは何か?10銘柄の中身と特徴をおさらい
- なぜ2026年に入ってFANG+は不調なのか
- FANG+・S&P500・オルカンの違いを比較表で整理
- 「売る・持つ・乗り換える」を判断するためのチェックリスト
- 積立中の下落局面で損をしないための具体的なルール
- パパママ投資家がFANG+と付き合うためのポートフォリオ設計
そもそもFANG+とは?10銘柄の中身をおさらい
FANG+(ファングプラス)は、米国のテクノロジー大手を中心とした10銘柄に等金額で投資するインデックスです。
新NISAの開始以降、高いリターンを期待して積み立てを始めた方も多い商品です。
構成銘柄(2026年2月時点)
| 銘柄 | ティッカー | 主な事業領域 |
|---|---|---|
| NVIDIA(エヌビディア) | NVDA | GPU、AI半導体 |
| Broadcom(ブロードコム) | AVGO | 半導体、ネットワーク機器 |
| Alphabet(Google親会社) | GOOGL | 検索、広告、クラウド、AI |
| Meta(旧Facebook) | META | SNS、メタバース、広告 |
| Apple(アップル) | AAPL | iPhone、Mac、サービス(Apple Music等) |
| Amazon(アマゾン) | AMZN | EC、クラウド(AWS)、広告 |
| CrowdStrike(クラウドストライク) | CRWD | サイバーセキュリティ |
| Microsoft(マイクロソフト) | MSFT | OS、クラウド(Azure)、AI(Copilot) |
| Netflix(ネットフリックス) | NFLX | 動画ストリーミング |
| Palantir Technologies(パランティア) | PLTR | ビッグデータ分析、政府・企業向けAI |
※構成銘柄は定期的に入れ替えが行われます。
以前構成銘柄だったテスラ(Tesla)やスノーフレイク(Snowflake)は直近のリバランスで除外されています。最新情報はICE(インターコンチネンタル取引所)の公式サイトで確認してください。
FANG+の最大の特徴は「集中投資」
S&P500が約500社、オルカンが約3,000社に分散しているのに対し、FANG+はたった10銘柄。
しかも等金額配分なので、1銘柄あたり約10%のウェイトを占めます。
これは、上がるときの爆発力がある反面、1銘柄の急落がファンド全体に大きく響くことを意味します。
なぜ2026年のFANG+は不調なのか
FANG+が足踏みしている背景には、主に3つの要因があります。
① AI期待の「踊り場」
2023〜2025年にかけて、AI関連銘柄への期待は急速に膨らみました。
しかし、巨額の設備投資に対して「実際にどれだけ利益を生んでいるのか」を市場が冷静に見極めるフェーズに入っています。
期待が先行しすぎた分、株価が実力に追いつくまでの「待ち時間」が発生している状況です。
② 金利環境の不透明さ
米国の金利政策が読みにくい状況が続いており、成長株(グロース株)にとっては逆風です。
金利が高止まりすると、将来の利益の現在価値が割り引かれるため、特にハイテク株の評価が下がりやすくなります。
③ セクターローテーション
マーケットではハイテク一辺倒から、エネルギー、金融、ヘルスケアなど他のセクターへ資金がシフトする動きも見られます。
FANG+はテクノロジーセクターに偏っているため、このローテーションの影響をもろに受けます。
重要なのは、これが「テクノロジー企業の終わり」ではなく「調整局面」だということです。
NVIDIA、Microsoft、Apple、Amazon、Meta——これらの企業を超える存在が明日すぐに出てくるとは考えにくい。
だとすれば、今の足踏みは一時的なものである可能性が高いと僕は見ています。
FANG+ vs S&P500 vs オルカン——何が違うのか
「やっぱりオルカンにしておけばよかった」と感じている方のために、3つの違いを整理します。
| 比較項目 | FANG+ | S&P500 | オルカン |
|---|---|---|---|
| 銘柄数 | 10社 | 約500社 | 約3,000社 |
| 地域 | 米国(テック中心) | 米国 | 全世界(米国約60%) |
| 集中度 | 非常に高い | 中程度 | 低い(最も分散) |
| 上昇局面の強さ | 非常に強い | 強い | 安定的 |
| 下落局面のダメージ | 大きい | 中程度 | 比較的小さい |
| 向いている人 | リスク許容度が高い人 | バランス重視の人 | 堅実派・初心者 |
パパママ投資家にとっての選び方のポイント
大切なのは「どれが一番儲かるか」ではなく、
「どれなら下落時にも積立を続けられるか」です。
含み損を見て夜眠れなくなったり、子どもとの時間に集中できなくなるようなら、自分のリスク許容度を超えている可能性があります。
逆に、「10年後には回復するだろうから気にしない」と思えるなら、FANG+を持ち続ける握力がある証拠です。
「売る・持つ・乗り換える」判断チェックリスト
焦って判断すると後悔しやすい局面だからこそ、冷静にチェックリストで確認しましょう。
そのまま持ち続けてOKな人
投資期間は10年以上を想定している
生活防衛資金(生活費6ヶ月分)は別途確保できている
含み損を見ても「安く買えるチャンス」と思える
FANG+の構成銘柄の事業内容を理解している
ポートフォリオ全体に占めるFANG+の割合が50%以下
4つ以上チェックがついた方
積立を続けてOK。むしろ下落局面は口数を多く買えるチャンスです。
乗り換えを検討したほうがいい人
含み損を見ると仕事や家事に集中できない
3年以内にまとまった資金が必要(教育費など)
なぜFANG+を選んだのか、理由を説明できない
ポートフォリオの大半がFANG+に集中している
毎日証券アプリを何度もチェックしてしまう
3つ以上チェックがついた方
一度立ち止まって、配分の見直しを検討してください。
ただし「全売却して別のファンドに一括投資」は避け、段階的に調整するのがベターです。
積立中の下落局面で損をしないための3つのルール
FANG+に限らず、積立投資で下落局面を乗り越えるための鉄則を3つ紹介します。
ルール① 積立は絶対に止めない
下落しているときに積立を止めるのは、セールを目の前にして「高くなったら買おう」と言っているようなものです。
同じ金額でより多くの口数を買えるのは、下落しているときだけ。積立投資の最大のメリットをここで手放さないでください。
ルール② 「評価額」ではなく「保有口数」を見る
資産額が減っていると不安になりますが、積立を続けている限り保有口数は確実に増えています。
たとえば、毎月3万円の積立で基準価額が30,000円のとき1口買えるところ、基準価額が20,000円に下がれば1.5口買えます。
将来の上昇局面で恩恵を受けるのは、この「安い時期に積み上げた口数」です。
証券アプリの表示を「評価額」から「口数」に意識を切り替えるだけで、精神的な負担がかなり違います。
ルール③ 感情ではなくルールで動く——買い増しルールの設定例
余裕資金がある方は、あらかじめ「買い増しルール」を決めておくと、下落局面をチャンスに変えられます。
買い増しルールの例
| 下落幅(直近高値比) | アクション |
|---|---|
| -10% | 通常積立を継続(何もしない) |
| -15% | 余裕資金の10%で追加購入 |
| -20% | 余裕資金のさらに10%で追加購入 |
| -30%以上 | 余裕資金の20%で追加購入(ここが最大チャンス) |
大事なのは暴落が起きる前にルールを紙に書いておくこと。
暴落のさなかに冷静な判断はできません。
平常時に決めたルールに淡々と従うのが、感情に振り回されないコツです。
パパママ投資家のためのFANG+ポートフォリオ設計
「FANG+は持ちたいけど、リスクが心配」という方のために、パパママ向けのポートフォリオ配分例を2つ紹介します。
パターンA:安定重視型(リスク許容度:低〜中)
| 資産クラス | 配分 | 商品例 |
|---|---|---|
| オルカン(全世界株式) | 60% | eMAXIS Slim全世界株式 |
| FANG+ | 20% | iFreeNEXT FANG+インデックス |
| 国内債券 or 現金 | 20% | 個人向け国債 or 預金 |
FANG+は「攻めのスパイス」として20%に抑え、コア資産はオルカンで安定させる構成。
含み損が出ても全体への影響は限定的です。
パターンB:成長追求型(リスク許容度:中〜高)
| 資産クラス | 配分 | 商品例 |
|---|---|---|
| S&P500 | 50% | eMAXIS Slim米国株式 |
| FANG+ | 30% | iFreeNEXT FANG+インデックス |
| オルカン(米国除く) | 10% | — |
| 現金・債券 | 10% | 生活防衛資金とは別枠で |
米国テック寄りの攻めの構成。
ただし、FANG+が30%を超えると下落時のインパクトが大きくなるため、生活防衛資金がしっかり確保できている方向けです。
どちらのパターンでも共通して大切なのは、「FANG+の比率を自分が耐えられる範囲に収める」こと。
下がったときに眠れなくなるなら、比率を下げてください。
投資で最も高くつくのは、下落時にパニックで全売却してしまうことです。
乗り換えを決断した場合の注意点
検討の結果、FANG+から別のファンドへ移したいと決めた場合も、以下のポイントを押さえてください。
① 一括売却→一括購入は避ける
FANG+を一度に全部売って別のファンドに移すと、「安値で売って高値で買う」リスクがあります。
数ヶ月かけて少しずつ移行するのが安全です。
② 新NISAの枠の使い方を確認する
新NISAで保有しているFANG+を売却した場合、その非課税枠は翌年に復活します。
「今年売った分は来年買い直せる」という点を理解しておくと判断がしやすくなります。
③ 「今調子のいいもの」に飛びつかない
乗り換え先を選ぶとき、直近のリターンが高いファンドに惹かれがちです。
しかし、それは「高値掴み」になるリスクも。乗り換えるなら、自分の投資方針と合っているかを基準にしてください。
まとめ〜10年後の自分に「ありがとう」と言われる判断を
FANG+の不調は事実です。でも、不調=失敗ではありません。
大切なのは、感情で動くのではなく、自分のリスク許容度とライフプランに基づいて判断すること。
そして一度決めたら、淡々とルールに従うこと。
10年後、「あの下落のときに積立を止めなくてよかった」と思えるか。あるいは「あのとき冷静に配分を見直してよかった」と思えるか。
どちらの未来も、今日の判断にかかっています。
焦らなくて大丈夫。
子どもの寝顔を見て、温かいコーヒーを飲んで、深呼吸をしてから決めてください。
投資は人生を豊かにする道具であって、人生を支配するものではないのですから。
🌱 下落局面での「心の整え方」を知りたい方へ
noteでは、含み損を抱えたときのメンタルの保ち方、「10年後の自分が今の自分をどう思うか」という問いかけについて、投資マインドの視点から深掘りしています。
👉 FANG+の不調と向き合う。荒波を「資産の跳躍台」に変える握力の保ち方|note
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
投資の判断はご自身の責任でお願いします。
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