本業でAIツールを日常的に使っていると、「これって自分より有能じゃん」とふと感じる瞬間がありませんか?
コードレビューの補助、ドキュメントの下書き、障害対応時の類似事例の洗い出し——気づいたら相当な作業量をAIに渡している自分がいて、あるとき少しだけ焦りました。
「効率が上がった」は間違いない。でも、
自分が何を判断したのか、だんだん曖昧になってきたとも感じていました。
この記事では、ITエンジニアとして働きながら投資を続けてきた僕が、AI時代の「稼ぐ力」についてたどり着いた正直な考えをまとめます。
この記事でわかること
- AI時代に本当に必要な「稼ぐ力」とは何か
- 会社員がAIに仕事を"渡しすぎる"とどうなるか
- 投資の考え方とも共通する「判断を手放さない」という習慣
「稼ぐ力」とは何か改めて整理してみた
「AI時代はスキルアップが必要」という話はよく聞きます。
プロンプトエンジニアリング、AI活用スキル、データリテラシー——キーワードは毎月のように更新されています。
でも実際に職場で見ていると、
半年前に「これを覚えれば安心」と言われていたツールが、すでにAIが自動でやってくれるものになっているケースが出てきました。
知識やスキルのアップデートを続けることは大事ですが、それだけでは追いつかない感覚があります。
では、何が残るのか。
僕がたどり着いたのは、
「判断を手放さないこと」というシンプルな答えでした。
AIが出してくる答えをそのまま採用するか、
それとも「なぜそうなのか」「本当にこれでいいか」「自分の経験ではどうだったか」を
考えた上で使っているのか——この差が今の時代の稼ぐ力の核心じゃないかと思っています。
ツールは誰でも使える。
でも、そのツールをどう使うか・何に使うかを決める「判断の質」は、その人の経験と文脈からしか生まれないというのが今の僕の考えです。
AIに「渡しすぎる」と何が起きるか
少し具体的に書いてみます。
たとえばコードレビューをAIに任せるとき。
AIは「このコードに問題はないか」という問いには高速で答えてくれます。
でも、「このコードをなぜこう書いたか」「このアーキテクチャが今の自分たちのシステムにとって正しいか」を考えるのは依然として人間の仕事です。
(最近では、それすらもAIが考えてくれるようになりましたが…。)
AIに出してもらった答えを確認するだけなら、確かに「誰でもできる」に近づいていきます。
僕のような会社員が差別化できるのは、
AIが出した答えを「なぜ」そうなのかまで遡って考えられるかどうかにかかってくると感じています。
これは「AIを信じるな」という話ではありません。AIを使いながら、最終的な判断の責任を自分が持ち続けることの大切さの話です。
投資の世界でもまったく同じことが起きている
実は、これは投資の話とぴったり重なります。
インデックス投資やロボアドを例にとると、毎月決まった日に決まった額が積み立てられていく仕組みはもうほぼ自動運転です。
これ自体は素晴らしいことで、僕も2018年から積立を続けてきた中でその恩恵を受けています。
でも、「なぜこのファンドを選んだのか」「市場が大きく動いたときにどう判断するか」——この部分は、自分でちゃんと考えていないとどこかでぐらついてしまいます。
実際、2020年のコロナショックも、2022年の急落局面も、2026年春の急落も、僕が「売らなかった」のは自動運転だからではなく、
なぜ積立を続けているかの理由をちゃんと言語化していたからです。
「積立設定は変えてない」と言えるのは仕組みがあるからではなく、判断の根拠があるからです。
投資で判断がぶれる原因と、メンタルの整え方について詳しく書いた記事もあります。
→ 投資で判断がブレる本当の原因と対策|7年続けた会社員が気づいたメンタル管理の3つの柱
「投資の判断がブレる」「暴落のたびに不安になる」——その原因は相場ではなく自分の状態かもしれません。資産5,000万円目…
「判断力」を鍛える方法——今日から試せる1つのこと
「判断力を磨こう」と言うと大げさに聞こえますが、実践は意外とシンプルです。
今の仕事の中で、「なんとなくAIに任せていること」を1つだけ思い浮かべてみてください。
別に取り上げる必要はありません。ただ、
- なぜそれをAIに任せているのか
- 任せた結果をどう評価しているのか
この2点を、一度だけ自分の言葉で考えてみる。
それだけで、自分がどこの判断を手放しているかが見えてきます。
投資で言えば、「積立設定をしているが、なぜこの金額でこのファンドを選んでいるか言えるか?」と問い直すのと同じです。
答えられるなら、暴落が来ても動じない。答えられないなら、少し怖くなる。
仕事も投資も、
「考えることを手放したら、あとは流されるだけ」という点は共通していると思います。
「思考の複利」という考え方
こういう話をするとき、僕はよく「思考の複利」という言葉を使います。
お金の複利と同じで、日々の小さな「なぜ?」を積み重ねることで、判断の質が少しずつ上がっていく。
急には変わらないけど、3年後・5年後には確実に差がつく。
これはAIをどれだけ使えるかではなく、AIを使いながらも
自分の頭で考え続けるかどうかの話です。
意志力に頼らない習慣の作り方と「思考の複利」について詳しく書いた記事はこちら。
→ 「思考の複利」で資産形成が変わる|意志力に頼らない投資習慣のつくり方
投資の積立は続けているのに成果を感じられない…その原因は「努力の方向」かも。海外トップ投資家が実践する「思考の複利」を会…
まとめ〜AI時代の「稼ぐ力」は判断を手放さないこと
AI時代に何が変わるかより、
何が変わらないかを考えた方が安心かもしれません。
ツールは変わる。でも、「なぜそれを使うか」「その結果をどう評価するか」という判断のプロセスは今も昔も人間の仕事です。
仕事でも投資でも、自動化できる部分はどんどん便利にしていい。その上で、「判断だけは手放さない」——これが、僕がここ数年でたどり着いた一つの答えです。
少なくとも、僕には合っていた方法だったみたいです。
よくある質問(FAQ)
Q. AIツールを使いこなすことより判断力の方が大事ですか?
どちらが大事という話ではなく、AIを使いながら判断を手放さないことが大事だと思っています。
ツールは手段なので、どんどん活用した方がいい。ただ、出てきた答えに乗っかるだけにならないよう意識することが、仕事の価値につながります。
Q. 判断力はどうすれば身につきますか?
小さな「なぜ?」を日々積み重ねることだと思っています。
AIに任せたことの結果を振り返る、積立設定を見直すとき理由を言語化してみる——こういった小さなことが積み重なって、じわじわと変わっていく感じです。
Q. 投資でも「AIに任せる」はありですか?
大いにあります。
積立設定を自動化する、ロボアドを使うことは非常に有効です。ただ、「なぜその設定にしているか」だけは自分で答えられるようにしておくと、暴落時などにぶれにくくなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
もしよろしければ、少しだけ覗いていただけると嬉しいです。