※この記事は、2026年7月12日にnoteで書いた週次相場の振り返り
「原油が5%超急騰したのに、NASDAQは上昇——ダウが4週ぶりに止まった週(7/6〜7/10)」で扱った出来事をもとに、ブログ向けに再構成したものです。
「原油が急伸したのに、なぜか自分の持っている株は上がっていた」——そんな経験、ありませんか?
ニュースと株価の動きが噛み合わないと、「何かおかしいことが起きているんじゃないか」と不安になりやすいですよね。正直、僕も投資を始めたばかりの頃は、同じところで戸惑っていました。
実はこの「反応の分かれ方」には、ちゃんと理由があります。
この記事では、
①なぜ同じニュースでも銘柄ごとに反応が違うのか
②ニュースを見るときに意識したい3つの視点
③僕自身のポートフォリオで実際に何が起きたか
——の3つを整理していきます。
この記事でわかること
- 悪材料なのに株価が上がる仕組み
- ニュースを見るときに意識したい3つの視点
- ニュースを見てすぐ実践できる考え方
- 僕自身のポートフォリオで実際に起きたこと
原油高なのに株高が同時に起きるのは、実はよくある話
まず最初に伝えておきたいのは、「悪いニュースが出たら株は下がるはず」という思い込みは、実はそこまで単純ではないということです。
相場は「悪いニュース→下落」「良いニュース→上昇」という一本道の回路では動きません。同じニュースでも、業種や銘柄によって受け止め方がまったく違う——むしろそちらのほうが普通だったりします。
実際、原油価格が急伸した週に、NASDAQは週間で1%超の上昇、ダウ平均は週間で0.5%下落という結果になりました(出典:CNBC)。同じ「原油高」というニュースを見て、市場の中でも反応が真っ二つに分かれていたわけです。
「悪材料なのに株高」に戸惑うのは、決しておかしなことではありません。むしろ、相場のこういう性質を知らないほうが、毎回振り回されてしまう気がします。
「反応の分かれ目」を生む3つの視点
では、何が反応の分かれ目を作っているのでしょうか。僕が相場を見るときに意識している視点は、大きく3つあります。
① 影響を受ける業種とそうでない業種の違い
原油高で直接ダメージを受けるのは、航空・旅行・運輸のように燃料コストが利益を直撃する業種です。一方、AI・半導体企業のコスト構造は、原油価格と直接結びついているわけではありません。同じ日に原油高で売られる銘柄と、無関係に動く銘柄が混在するのは、この構造の違いによるものです。
② その日固有の材料が重なっていないか
市場が動く日は、複数のニュースが同時に流れていることがほとんどです。原油高のニュースの裏側で、AI半導体企業に独自の好材料(大型契約や新規受注など)が出ていれば、その銘柄だけは逆行して上昇することがあります。ひとつのニュースだけを見て「今日は悪材料の日」と決めつけると、こうした個別の動きを見落としてしまいます。
③ 指数の見出しだけでなく中身(銘柄群)を見る視点
「NASDAQが上昇」「ダウが下落」という見出しだけを見ると、市場全体が一枚岩で動いているように感じてしまいます。でも実際は、指数の中の一部の銘柄が全体を引っ張っていることが多いんですよね。(このあたりの考え方は、日経平均7万円なのに含み益が増えていない——その理由とTOPIXを見るべき理由でも書いています)
「日経平均が上がったのに口座が増えない」と感じたことはありませんか?投資歴8年・資産5,000万超のパパ投資家が、日経平…
指数という「表面」だけでなく、その裏側でどの銘柄群が動いているかまで見る癖をつけると、ニュースと株価のズレに対する納得感が変わってきます。
ニュースを見たときにすぐ実践できる考え方
この3つの視点は、知識として知っているだけでは実際の場面で活かしにくいので、僕は普段こんなふうに考えるようにしています。
まず、「このニュースは自分の持っている銘柄のどこを直撃するのか」を先に考えます。原油高のニュースなら、「自分は航空株や運輸株を持っているか」「それとも影響の薄い業種か」を一度整理するだけで、慌てる場面はかなり減ります。
次に、「今日はこのニュース以外に何が起きていたか」を軽く確認します。個別銘柄が指数と逆行して動いているときは、その銘柄固有の材料が別にあるケースが多いからです。
そして最後に、指数の見出しだけで一喜一憂しないこと。「NASDAQ上昇」という文字だけを見て安心したり、「ダウ下落」という文字だけを見て不安になったりする前に、自分の資産がその指数のどのあたりに属しているのかを一度確認する——このひと手間があるかないかで、相場との付き合い方はだいぶ変わってくると感じています。
ちなみに、逆のパターン——良いニュースなのに株が下がるケースについては、「雇用が強いのに株安」——逆説相場を読み解くという記事でも書いています。
あわせて読むと、「ニュースと株価が矛盾して見える」パターンの理解がさらに深まると思います。
僕自身のポートフォリオで実際に起きたこと
6月25日、2日間で資産全体が約79万円動いたことがありました。内訳を見ると、投資信託(オルカン・S&P500・NASDAQ100などのコア〜成長部分)が約62万円、高配当株が約8.9万円の下落で、下がり幅にはっきり差がありました。
窓の外がもう暗くなっていて、証券口座を開いたまま、しばらくその数字を眺めていました。正直、ゼロではないざわつきはありました。ただ、そのざわつきを理由に積立や配分を変える必要はない、と判断しました。
理由は単純で、コア(オルカン・S&P500)とサテライト(NASDAQ100・FANG+)、そしてインカム役の高配当株では、そもそも値動きの受け方が違う設計にしているからです。成長株寄りの部分が大きく振れるのは織り込み済みで、高配当株が相対的に底堅かったのも、いつも通りの役割分担どおりでした。
「反応が分かれる」のはニュースと株価の関係だけでなく、自分のポートフォリオの中でも同じように起きています。むしろ、その分かれ方を事前に知っておくことが、慌てず相場と付き合う一番の近道なのかもしれません。
まとめ——反応の分かれ方を知っていると、振り回されにくくなる
「悪材料なのに株高」という、一見矛盾したニュースはこれからも何度も出てくると思います。そのたびに全部を理解しようとしなくても大丈夫です。「どの業種が影響を受けるか」「指数の中身はどうなっているか」——このふたつを意識するだけで、見出しに振り回される回数はぐっと減るはずです。
僕自身も、毎週の相場を振り返りながら、こうした「反応の分かれ方」を確認する習慣を続けています。今回取り上げた週の詳しい振り返りは、noteの週次市況まとめでも書いているので、興味があればあわせて読んでみてください。
📚 この記事で参照したデータ
- 「Stock market news for July 10, 2026」CNBC(2026年7月9日公表)/2026年8月2日参照
https://www.cnbc.com/2026/07/09/stock-market-today-live-updates.html
※この記事のポートフォリオに関する数字は、僕自身の口座と実績にもとづくものです(2026年6月25日時点)。市場データは執筆時点のものであり、最新の値動きは各出典先でご確認ください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。記事中の数字・制度・商品条件は執筆時点のものです。最新の情報は各出典先および公式サイトでご確認ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
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