FIREを目指していたのに、今も働く理由|資産5,000万円台の会社員が気づいたこと

「配当金だけで暮らせたら」——そう考えたこと、ありませんか。

始業前にパソコンを立ち上げる瞬間。
今日も会議、今日も納期、今日も自分だけでは決められないことに時間を使う。そのたびに、同じことを考えていました。何度も、何度もです。

僕は2018年から投資を始めて、投資歴は8年になります。
資産は5,000万円台まで積み上がり、配当金という「働いていない時間に入ってくるお金」も少しずつ増えてきました。

それでも僕は、いまの会社で働き続けます。

FIREを目指していたはずなのに、なぜ今後もこの会社で働いていくのか。この矛盾について、正直に書いてみようと思います。

この記事でわかること

  • FIREを目指した先で気づいた不安の正体
  • 配当金の裏にある8年間という時間の重み
  • 給料以外にある「働くことの3つの報酬」
  • 資産形成のゴールを二択にしない考え方

「FIREを目指したい」と思うのはなぜだろう

給料以外に収入源がない状態って、地味に不安なんですよね。

評価も、異動も、会社の業績も、自分ではコントロールできない。会社に人生のハンドルを預けている感覚がずっとどこかにありました。

学費の引き落とし通知を見るたびに、「結局、給料だけが頼りだな」と再確認させられる瞬間もあります。

僕の新卒の年収は300万円に届かないくらいでした。転職を考え始めた頃は500万円ほど。そこからポジションアップで850万円になり、今は本業収入だけで1,200万円まで増えています。

数字だけ見ると、順調に見えるかもしれません。

でも正直、年収が上がっても、収入のほとんどを会社に預けている不安は消えませんでした。
給料以外にも、自分と家族を支える柱が欲しかった——投資を始めた理由は、たぶんそれに尽きます。

FIREという選択肢自体をどう考えるかは、子育て世代だと少し事情が変わってきます。この点はこちらの記事にもまとめているので、興味があれば覗いてみてください。

かぞくとあおぞら

FIREの4%ルールは日本の子育て世代に向かない?税金・社会保険料・教育費の3つのズレを、資産約5,000万・2児のパパ…

配当金の手前には、何年分の時間があるか

配当金そのものは、確かにその日働かなくても入ってくるお金です。

でも、その元本がどこから来たのかを考えると、話は少し変わってきます。
長年働いて得た給料。支出を管理して残したお金。相場が下がっても積立を続けた時間。そして、失敗して学んだ過去。

僕には、お金を増やすことに焦って、短期トレードで約200万円を失った経験があります。
あの損失がなかったら、たぶん今のやり方にはたどり着いていません。

今月届く配当金の裏には、8年かけて歩いてきた時間があります。その一回の入金だけを切り取ると、そこまでの時間や失敗が見えなくなってしまう。

不労所得という言葉の甘さに、僕が少し引っかかるのはそのせいなのかもしれません。

給料明細には載らない、働くことの「3つの報酬」

「働くことの報酬」を給料以外で考えてみると、大きく3つあることに気づきます。

ひとつめは、誰かの役に立ったという実感です。

僕の本業はITインフラを提供する仕事で、普段は目立ちません。むしろ動いて当たり前、止まったときにようやく存在に気づかれる仕事です。

それでも、課題を解決できたときには、資産アプリの数字とは違う手応えがあります。
投資の利益は自分の口座を増やしてくれる。仕事の成果は、誰かの困りごとを減らしてくれる。この違い、案外大きいなと最近よく思います。

ふたつめは、自分が成長したという実感です。

年収が500万円から1,200万円まで上がったこと自体より、その過程で身についたもの——知らない環境に飛び込む力、曖昧な要望を整理する力、人に任せる力——の方が、たぶん財産です。

みっつめは、誰かとつながっているという実感です。

娘のお弁当を作る朝や、部活で帰りが遅い日の夕飯の支度も、誰かの生活を支えるために自分の時間を使う行為です。
会社の仕事とは違うかもしれませんが、人が手を動かす理由はお金だけじゃないんですよね。

このあたりの話はこちらの記事でも別の角度から書いています。

かぞくとあおぞら

「子どもの大学費用、ちゃんと準備できてますか?」高校入学の娘に言われた一言で、投資を続ける本当の理由を再確認したパパ投資…

うちの場合|教育費最盛期に気づいた「ゴール」の捉え直し

わが家は今、大学3年の息子と高校1年の娘がいて、教育費の「支払い最盛期」です。
子育ての手がかかる時期は終わったけれど、お金がかかる時期はむしろ今が本番——このフェーズになって、資産形成の意味を考え直すことが増えました。

子どもたちがそれぞれの部屋にいる時間が増えて、リビングで妻と話す時間も増えました。
そういう会話の中で、「結局、何のために資産を増やしてるんだっけ」と考え直すことがよくあります。

「明日にでも会社を辞めたい」と思う日は、正直あります。それでも、働くことそのものを人生からなくしたいかと聞かれると少し違うんですよね。

僕はnoteやブログを書いたり、Claude Codeで資産管理アプリを作ったりしていますが、これも広い意味では「働く」ことの一部だと思っています。
会社を辞めても、たぶん僕は何かを作り続けている気がします。

だから今は、資産形成のゴールを「仕事をやめること」に限定しなくてもいいと思うようになりました。

嫌な異動を断れる。家族の病気に付き添える。収入が下がってもやりたい仕事を選べる——資産形成は、働くことを消す手段ではなく、人生から「やらなければならない」を減らす手段なんだと思います。

「やめる」か「続ける」かの二択ではなく、選べる自由をどれだけ増やせるか。それが、今の僕の判断軸です。


📝 この記事のテーマをもっと深く知りたい方へ

「不労所得が欲しかった僕は、なぜ今も働いているのか」をnoteで公開しています。コウのリアルな思考プロセスも合わせてどうぞ。

noteを読む

同じく投資を8年続けてきた実感については、こちらの記事もどうぞ。

かぞくとあおぞら

子育てしながら積立投資を続けるパパが、8年間の経験から気づいた「焦りが薄れる瞬間」を正直に書きました。教育費や老後の不安…


まとめ|働かなくていい自由より選べる自由を

「配当金だけで暮らせたら」——そう考えていた僕が今たどり着いたのは、働かなくていい人生ではなく、何のために、誰と、どれくらい働くかを自分で選べる人生でした。

不労所得は、仕事を否定するためのものじゃなくて、仕事との距離を自分で決めるためのもの。それが、投資歴8年、資産5,000万円台まで来て、僕が正直に思うことです。


この記事の数字は、すべて僕自身の実績にもとづくものです(2026年8月時点)。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。記事中の数字・制度・商品条件は執筆時点のものです。最新の情報は各出典先および公式サイトでご確認ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
もしよろしければ、少しだけ覗いていただけると嬉しいです。

かぞくとあおぞら

タイトルの「かぞくとあおぞら」は、青空の下で家族と穏やかに暮らす姿を思い描いてつけました。もともと写真が好きで、散歩や旅…

にほんブログ村 子育てブログへ共働きランキング
お立ち寄りくださりありがとうございます。もっとお役に立てる記事を書く励みにクリック応援いただけると嬉しいです!


最新情報をチェックしよう!
>『かぞくとあおぞら』について

『かぞくとあおぞら』について

はじめまして、コウです! 妻と子供2人(お兄ちゃん、妹)を家族にもつ、普通のIT系エンジニアです。
ブログのタイトル「かぞくとあおぞら」には、青空の下で家族が笑って暮らす日々──そんな穏やかな未来への願いを込めました。 でも現実は、仕事やお金、将来のことなど、不安がまったくない家庭なんてほとんどありませんよね。
僕自身も、日々の生活の中で迷ったり、焦ったりしながら、家族のためにできることを少しずつ模索しています。
このブログでは、そんな同じように「前を向いて歩いているパパ・ママ」に寄り添いながら、自分が経験したり身につけた

・暮らしに役立つ知識
・お金・投資・副業のヒント
・日々の小さな気づきや楽しみ

を綴っていきます。
まだまだ小さなブログですが、読んでくださった方に
「なんだか少し元気になった」 「ちょっとやってみようかな」
そう思ってもらえるような場所に育てていきたいと思っています。

サイトのご利用にあたって
※当ブログの記事は、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任で行ってください。
※掲載情報は記事公開時点のものであり、正確性を保証するものではありません。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

【重要】詐欺被害防止のために 運営者からDMなどで個別に投資商品の購入を勧めたり、高額なサロン・塾へ勧誘したりすることは絶対にありません。
偽アカウントや詐欺には十分ご注意ください。

CTR IMG