こんにちは、コウです!
前回、Google AdSenseに合格したnoteを書いてからもうすぐ2ヶ月経ちますが、結論から言うと収益はありません。(※この金額では収益は振り込まれません)
もし、収益化を目指していて、期待をされていた方はごめんなさい(笑)
今日までの結果は以下の通りです。
本日の推定収益:¥1
昨日:¥3
過去28日間の合計:¥35

Google Analyticsを開くと、過去1ヶ月のアクティブユーザーは53人。
平均エンゲージメント時間は1分37秒。
「誰かが来ては、すぐに去っていく」——そんな現実を淡々と突きつけられます。
でも、この記事は落胆の報告ではなく、
むしろ、ここから何を学び、どう変えていくかを整理するための記録です。
収益化を目指していている方が自身の状況と見比べることで、何かの参考になれば幸いです。
「合格したのに稼げない」現実に気づくまで
AdSense合格の通知が届いたとき、
「これでようやく収益化のスタートだ」と気持ちが少したかぶりました。
しかし現実はクリック率0.00%、CPC(クリック単価)¥0

この数字を見た瞬間、ふと頭をよぎったのが——「即時報酬バイアス」という心理学の概念でした。
人は「すぐに得られる報酬」に強く惹かれるよう設計されています。
投資もブログも同じで、“すぐ結果が出ない世界”では挫折が常態になる。
つまり、ブログ運営とは「遅延報酬の耐久ゲーム」
数字が動かない時間を、どれだけ静かに積み重ねられるか。それが、長期的成果を決定づける要素だとあらためて実感しました。
この2ヶ月で感じた「3つの心理的な壁」
① 反応がない壁
noteでは「スキ」やコメントがもらえる一方、ブログは静寂そのものです。クリックもゼロ。
「読まれているのか?」さえ分からない。
でも、それが成長の前提条件だと今は理解しています。
信頼もPVも、時間をかけて積み重なる“複利”の世界。即効性のない努力こそが最も強固な資産になります。
② 比較の罠
SNSでは「月収5桁達成!」という投稿をあげている方もいます。
しかし、行動経済学の観点で言えば、比較は幸福度を下げる最短ルートです。
だから僕は、指標を「PV」ではなく「継続週数」に変えました。
今週も続けた、それだけで合格点。
ブログを解説したサイトや書籍でも、よく言われていますが、“継続できたこと自体”が最大のROI(投資対効果)です。
③ 無風の孤独
Googleのダッシュボードには「クリック3」
それでも、Analyticsを見れば53人のユーザーが確かに訪れています。
たとえ声を出さなくても、一応、読者は存在している。
この「見えない読者」を信じられるかどうか。
それが、ブログを続けられる人と離脱する人の分岐点だと感じます。
データから見えた現状と課題
Google Analytics(GA4)を詳しく見ると、過去30日間のトラフィック構成は次の通りでした。

検索流入はわずかに増加傾向。
でも、よく考えたら、これって誰かがGoogleで検索して、僕の記事を見つけてくれたということ。検索経由の記事が少しずつ拾われ始めている。
ゼロじゃない。それだけでも小さな希望です。
最大の課題は滞在時間の短さ
平均エンゲージメント時間1分37秒。
この数字を見たとき、「せっかく来てくれたのに…」と少し悔しくなりました。
特にモバイルでは、読み始めて10秒で半数が離脱すると言われています。冒頭で心をつかめなければそこで終わり。厳しい現実です。
そこで、いくつか改善策を考えました。
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記事冒頭を「問題提起 → 共感 → 解決の方向性」の三段構成に再設計する
-
各記事末尾に「次に読むべき記事」への導線を設置する
-
noteからの遷移を最短化(関連記事を1クリックで移動)
正直、これで変わるかどうかは分かりません。
でも、データが教えてくれた「伸びしろ」に一つずつ向き合ってみようと思います。
数字は敵ではなく、現状を映す鏡
Analyticsを習慣的に見るようになってから、
「数字は評価ではなく“鏡”だ」と感じるようになりました。
たとえば、
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Organic Socialの滞在時間が短い
→ SNS経由の読者は軽く読む傾向ですぐ離脱している -
検索流入の滞在時間が長い
→ 明確な目的を持って訪問しているため、記事を読む傾向がある
数字は、批判ではなく“ヒント”です。
そして、¥35という金額も同じ。
それは「0から1が生まれた証」であり、地道に継続した行動の対価でもあります。
それでも続ける理由
正直に言うと、¥35という数字を見たときは「時給換算したら…」と考えてしまいました。
でも、書き続けられるのは少しずつ積み上げた記事が、きっと”将来の資産”になると信じているから。
AdSense収益はゼロに等しくても、将来の資産は確実に増えています。今書いている記事が、半年後、1年後に誰かの答えになるかもしれない。
収益は「結果」であって、「目的」ではない——分かっていても、数字を見るたびに揺らぐ気持ちもある。
それでも、ブログは僕にとって、自分の成長と同じように挑戦する人とのつながりを育てる資産なんです。
効率だけで測れないものが、ここにはある気がしています。
遅延報酬の世界で花が咲く日まで
行動経済学では「遅延報酬を待てる人ほど、長期的に成功する」と言われます。
でも正直、待つのは簡単じゃない。
周りが結果を出しているように見える中で、自分だけ取り残されている気がすることもあります。
それでも今の¥35は、未来の¥35,000の種かもしれない。
そう信じて、焦らず、腐らず、静かに積み上げる。それが、僕のブログ運営スタイルです。
同じように「成果が出ない時期」を歩いているあなたへ。
毎日数字を見ては、ため息をついていませんか?「もう辞めようかな」と思う瞬間はありませんか?それでも今日も記事を書いたなら、あなたはもう十分すごい。
あなたの努力は、確実に誰かの希望になっています。そして何より、未来のあなた自身を救っています。

【付録】ブログ運営で成果を出すための実践ノウハウと思考法
ここからは、僕自身がAdSense運用とデータ分析を通して実感した「数字を動かすための考え方と、続けるための仕組み」について、少し共有したいと思います。
「35円でも続ける理由」を支える、裏側のノウハウです。
① PVより“滞在時間”を見よう
多くの初心者が「PV(ページビュー)」だけを追いがちですが、実は平均エンゲージメント時間(滞在時間)が“読者満足度”を最も正確に映します。
PV=“来た人の数”
滞在時間=“読んだ人の深さ”
たとえば100PVあっても、平均滞在10秒なら“興味が続かなかった”ということ。
逆に10PVでも1分読まれていれば、内容は刺さっています。
滞在時間が伸びる記事の共通点は、「冒頭で“なぜ読む価値があるか”を即提示している」こと。
② 記事は「3行で掴む」が鉄則
スマホ読者の7割は、冒頭3行で離脱するかを判断します。
だからこそ、最初の数行で
「問題提起 → 共感 → 解決の方向性」を明確に置くことが大切です。
例)
ブログを続けているのに成果が出ない。
そんなとき、やる気の問題ではなく“設計の問題”かもしれません。
今回は僕が実際に改善した3つのポイントを共有します。
読者は「自分ごと化」できた瞬間に、読み進めてくれます。
③ 検索流入を増やすなら“記事タイトル構造”を意識する
SEOで上位表示を狙うなら、タイトルの型を意識するだけでも変わります。
おすすめはこの2型
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【How型】→「◯◯する方法」「◯◯の始め方」
-
【体験×データ型】→「◯ヶ月やってみた結果」「実際に検証してみた」
あなたのこの記事も後者に当たります。
実体験+定量データ(GA4、AdSense)を組み合わせることで、検索エンジンは「実在性の高い記事」として評価します。
④ note×ブログの相乗運用を設計する
noteは「共感と物語の場」、ブログは「検索と蓄積の場」。
両者を分けて運用することで、自然な動線が生まれます。
おすすめの使い方は
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note
体験・想い・リアルな過程(ストーリー) -
ブログ
方法・データ・ノウハウ(構造的な知識)
つまり、noteで“共感”を得て、ブログで“信頼”を積み上げる。
この二段構えが、結果的に“自分の名前で検索される資産”を生みます。
⑤ データ分析は「答え合わせ」ではなく「仮説づくり」
Analyticsを見ても落ち込む必要はありません。
数字を見る目的は「失敗を突き止めること」ではなく、「次の一手を考える材料を得ること」です。
例)「滞在が短い」→ 冒頭を変えてみよう
「SNS流入が弱い」→ 投稿時間をずらしてみよう
「直帰率が高い」→ 関連リンクを加えてみよう
小さな仮説を立て、数字で確かめる。
それを繰り返すうちに、ブログは“自分専用の研究所”になります。
⑥ 続けるための「心理設計」
ブログが続かない最大の理由は、“報酬が遠すぎること”。
だからこそ、「心理的報酬」を設計することが大事です。
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週次レビュー
「1週間で1つでも改善できたことをメモ」 -
感謝ログ
「コメント・スキ・アクセス数の小さな変化を可視化」 -
複利カレンダー
「継続週数」を見える化してモチベ維持
数字は冷たいけれど、振り返りは温かい。
この“温かい記録”が、いつか冷静な分析に変わります。
⑦ 「1年後の読者」を想定して書く
書くときの意識を“未来の検索者”に向けるだけで、文章の精度は変わります。
「今の読者」ではなく、
「1年後に同じ悩みで検索する人」へ書く。
未来の読者を意識すると、記事のトーンが落ち着き、タイトル・構成・説明が自然に整理されていきます。
結果として、あなたの記事は時間に強いロングテール型コンテンツになります。
まとめ 〜 ブログを「静かな資産」にする考え方
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PVよりも滞在時間を見よう
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タイトルと冒頭は設計図のように組み立てよう
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データは批判ではなく“対話の相手”
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noteとブログは「感情」と「構造」で分けて使う
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継続のコツは“報酬の種類”を変えること
ブログは“短距離走ではなく、静かな長距離投資”です。
焦らず、誇張せず、データと心の両輪で続けていく。
この「付録」が、あなたのブログ運営の小さなヒントになれば嬉しいです。
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