※本記事は、noteで書いた週次市況まとめ記事の一部を、じっくり読める形に再編集したものです。
元の記事はこちら
→米CPIは鈍化し、好決算も続いてる。それでもNASDAQは2.9%下落——「良いニュースでは足りない」週(7/13〜7/17)
オルカン、S&P500、NASDAQ100、FANG+——新NISAでこの4つを組み合わせて積立している人、けっこう多いと思います。僕もその一人です。
「銘柄を分けてるから分散できてる」——正直、僕もずっとそう思っていました。でも実際に中身を並べてみたら、同じ大型テック株を四重取りしていただけだったという話です。
自分の指数の中身をあらためて確認してみた記録です。
この記事でわかること
- オルカン・S&P500・NASDAQ100・FANG+の中身が被る理由
- 自分の保有商品の重複を確認する3ステップ
- 実際に4本を並べた組入銘柄の比較データ
- 重複に気づいた上でどう判断するか
なぜ「4本持ってるのに分散してない」が起こるのか
オルカンは全世界株、S&P500は米国大型株、NASDAQ100は米国のハイテク中心100銘柄、FANG+は米国の有力テック10銘柄を均等に持つ指数です。カバーする範囲はそれぞれ違います。
ただ、オルカンとS&P500は「時価総額加重平均」という作り方をしていて、時価総額の大きい企業ほど組入比率が高くなる仕組みです。
世界株を切り取っても、米国株を切り取っても、上位に来る顔ぶれがほとんど同じになるのは、この仕組みのせいなんですよね。
NASDAQ100がどう銘柄を入れ替えているかは、以前SpaceXがNASDAQ100入りした日、株価が下がった理由でも詳しく書きました。
2026年7月7日、SpaceXが正式にNASDAQ100へ組み入れられた日、株価は6.8%下落しました。会社員投資家が…
自分の重複を確認する3ステップ
① 月次レポートを開く
保有している投資信託の月次レポートを開きます。運用会社サイトで「ファンド名+月次レポート」で検索すればすぐ出てきます。
② 組入上位10銘柄を確認する
「組入上位10銘柄」のページを見つけます。上位10銘柄で全体の何%を占めているかも一緒に見ておくと、指数の構造がわかりやすくなります。
③ 保有商品同士を突き合わせる
保有している商品同士で、同じ銘柄が何回登場するか数えます。表計算ソフトに書き出すと一目瞭然です。
僕のポートフォリオで実際に確認してみた結果
僕はNISAつみたて枠でeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)をそれぞれ月5万円、コアとして積立しています。
そこに成長投資枠で、iFreeNEXT FANG+インデックスとNASDAQ100をサテライトとしてスポット購入している構成です。
まずコア2本の組入上位銘柄です(2026年5月29日基準の速報値)。
| 銘柄 | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| エヌビディア | 4.90% | 7.90% |
| アップル | 4.30% | 7.00% |
| マイクロソフト | 2.90% | 4.80% |
| アマゾン | 2.50% | 4.10% |
| アルファベット(A+C計) | 4.00% | 6.20% |
| ブロードコム | 1.80% | 3.10% |
| メタ | 1.30% | 2.10% |
| テスラ | 1.20% | 1.90% |
次にサテライト2本です(NASDAQ100は直近で確認できた2025年9月22日基準、FANG+は2026年5月29日基準の速報値)。
| 銘柄 | NASDAQ100 | FANG+ |
|---|---|---|
| エヌビディア | 9.20% | 9.30% |
| アップル | 7.81% | 9.80% |
| マイクロソフト | 8.25% | 8.60% |
| アマゾン | 5.29% | 10.30% |
| アルファベット(A+C計) | 6.14% | 10.00% |
| ブロードコム | 5.75% | 10.60% |
| メタ | ー(上位20圏外) | 8.10% |
| テスラ | 3.33% | ー(2026年5月時点で構成銘柄外) |
並べてみて一番驚いたのは、エヌビディアとアップルが4本すべてに登場していたこと。しかもNASDAQ100とFANG+では、それぞれ1銘柄で1割近くを占めています。
オルカンだけを見ていると気づきませんが、そこにFANG+とNASDAQ100を積み増すたびに、僕は同じ企業への賭け金を静かに増やしていたわけです。
逆に、テスラが2026年5月時点のFANG+の組入銘柄から外れていたのは意外でした。指数は固定されたものではなく、定期的に入れ替わっている、というのを自分の保有商品であらためて実感しました。
自分の資産の中で米国株がどれくらいの比率を占めているかは、以前米国比率、実は何%?オルカン派パパ投資家が資産を数えてみたら7割だった話で試算しています。
オルカンやS&P500に積立しているだけで安心していませんか。投資歴8年・資産5,000万円の会社員パパが、自分の資産の…
この重複、悪いことなのか
結論から言うと、重複そのものは悪いことではないと思っています。
大型テック企業が世界経済を牽引しているのは事実で、そこに集中して賭けたいなら、それは一つの合理的な選択です。
問題があるとすれば、「気づかずに」偏っていることの方だと思います。実は僕は、この重複を理由に、新しいテーマ型ファンド(メガ10)への追加投資を見送った経験があります。
詳しくはメガ10のデメリットは?7カ月の実績とFANG+比較で検証に書きました。
2025年11月設定の新ファンド「メガ10」。純資産の推移、FANG+・NASDAQ100との比較データ、規制リスクの現…
今回、自分の重複を数字で確認してみて、配分そのものは変えませんでした。
ただ、「何となく分散できているだろう」ではなく、「重なりを把握した上で、このまま重ねて持つ」という判断に変わったのは、僕の中では小さくない違いです。
よくある質問
オルカンだけで十分では?NASDAQ100やFANG+はいらないのでは
十分派の考え方も一理あります。
ただ、大型テックの成長により強く賭けたいなら、サテライトとして加えるのも一つの判断です。増やすなら、重複を理解した上で、というのがポイントだと思います。
重複していたら、どれかを解約すべきですか
必ずしもそうとは言えません。
重複=悪ではなく、その重複を自分が意図しているかどうかが判断の軸になります。
NASDAQ100とFANG+、どちらを残すべきですか
FANG+はより尖った10銘柄均等型で値動きが大きめ、NASDAQ100は100銘柄・時価総額加重でやや穏やかです。値動きの大きさへの耐性で選ぶのも一案だと思います。
確認はどれくらいの頻度でやればいいですか
毎月する必要はないと感じています。
四半期に1回、資産全体を見直すタイミングでチェックするくらいでちょうどいいと思います。
まとめ
4本持っていても、中身を並べてみたら同じ大型テック株の四重取りだった——これが今回、自分の指数を確認してみてわかったことです。
重複自体は悪ではありませんが、気づいた上で持つのと、気づかずに持つのとでは、暴落が来たときの受け止め方がずいぶん違う気がしています。
元になった週次市況まとめのnote記事では、この重複に気づいたきっかけになった一週間の相場も振り返っています。
よければあわせてどうぞ
→米CPIは鈍化し、好決算も続いてる。それでもNASDAQは2.9%下落——「良いニュースでは足りない」週(7/13〜7/17)
📚 この記事で参照したデータ
- 「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)組入銘柄情報」みんかぶ投資信託(三菱UFJアセットマネジメント月次レポートに基づく速報値・2026年5月29日基準)/2026年8月3日参照
https://itf.minkabu.jp/fund/0331418A/detailed_info - 「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)組入銘柄情報」みんかぶ投資信託(三菱UFJアセットマネジメント月次レポートに基づく速報値・2026年5月29日基準)/2026年8月3日参照
https://itf.minkabu.jp/fund/03311187/detailed_info - 「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド組入銘柄情報」みんかぶ投資信託(ニッセイアセットマネジメント月次レポートに基づく速報値・2025年9月22日基準)/2026年8月3日参照
https://itf.minkabu.jp/fund/29313233/detailed_info - 「iFreeNEXT FANG+インデックス組入銘柄情報」みんかぶ投資信託(大和アセットマネジメント月次レポートに基づく速報値・2026年5月29日基準)/2026年8月3日参照
https://itf.minkabu.jp/fund/04311181/detailed_info
※組入銘柄データは各運用会社の月次レポートをもとにみんかぶ投資信託がAI抽出した速報値です。正確な数値は各運用会社の月次レポートをご確認ください。僕自身の積立設定・保有構成は2026年3月時点の記録にもとづきます。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。記事中の数字・制度・商品条件は執筆時点のものです。最新の情報は各出典先および公式サイトでご確認ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
もしよろしければ、少しだけ覗いていただけると嬉しいです。



