毎月NISAに積立をしていると聞くと、「生活を切り詰めているのでは」と思われることがあります。
実際、投資を優先するあまり旅行や趣味を我慢したり、生活費まで圧迫されたりする状態は「NISA貧乏」と呼ばれ、最近よく目にするようになりました。
わが家には大学3年の息子と高校1年の娘がいて、教育費の支払い最盛期という、なかなか手強い時期です。それでも、積立のせいで生活が苦しいと感じたことは、正直あまりありません。
投資歴8年、資産5,000万円台まで積み上げてきた会社員の僕が、実際にやっている「投資しないお金」の決め方を、正直にお話しします。
この記事でわかること
- NISA貧乏がなぜ起こるのか、その仕組み
- 投資額を決める前に見直したい「順番」
- 教育費・生活防衛資金を投資と切り離す4ステップ
NISA貧乏とは?なぜ起こるのか
NISA貧乏とは、投資を優先するあまり日々の生活費や趣味・旅行の予算まで圧迫されてしまう状態のことです。SNSでもよく見かける言葉になりました。
新NISAは非課税枠が大きいぶん、「枠を早く埋めなきゃ」という気持ちになりやすい制度でもあります。
積立額を先に大きく決めて、そのあとの生活費でやりくりする——という順番になっていること自体が、NISA貧乏の入り口だったりするんですよね。
NISA貧乏になる前に見直したい「投資額を決める順番」の落とし穴
月末になると生活費が足りない。ボーナスをNISAに入れたあと、生活費を出すのが怖くなる。そんな状態なら、見直すべきは投資先ではなく順番かもしれません。
NISA貧乏の原因は、投資額が多すぎることだけではなく、生活費側を「まだ決めていないお金」のままにしていることにもあります。
教育費も生活防衛資金も住宅ローンも、本来は投資と天秤にかけるものではなく、最初から別枠に置いておくもの。
ここが「なんとなく残った分でやりくりする」状態になっていると、投資を増やすたびに生活費側が削られている感覚になってしまいます。
生活防衛資金の分け方については、
以前「もう出遅れた」と感じる子育て世代へ——引き算投資という記事で、3つの仕分けを詳しく書いています。
「投資はもう出遅れた」と感じる子育て世代へ。学費や住宅ローンで積立が思うようにできない時期こそ効く「引き算投資」の考え方…
投資しないお金を先に確保する4ステップ
僕が実践しているのは、投資額を決める前に「投資しないお金」の置き場所を先に決めておくという順番です。
① 教育費(別口座・最初から触らない)
授業料の引き落とし時期も、だいたいの総額も、毎年の推移もある程度わかっている出費です。証券口座への積立額を決める前に、この分は完全に別の口座へ切り出しておきます。
② 生活防衛資金(別管理・最初から触らない)
数年以内に使う可能性のあるお金や、もしものときの備えは、長期投資の対象にはしていません。
③ 住宅ローンなどの固定費(先に確保)
毎月の収支から、まず差し引いておきます。
④ ここまで確保したうえで投資額を決める
①〜③を確保したうえで、無理なく続けられる金額を投資に回します。
この順番にしてから、積立のせいで生活が苦しいと感じることが減りました。
実際にやってみて感じたこと|わが家の場合
正直に言うと、最初からこの順番でできていたわけではありません。以前は積立額を先に決めて、余った分で生活するというやり方をしていました。
順番を変えたきっかけの一つが、クラウドバンクで積み立てていたゴールドを約30万円分売却して、NASDAQ100へ移したときの経験です。
守る教育費と動かしたゴールド、方向はまったく逆でしたが、根っこは同じでした。行き先がすでに決まっているお金は、迷わず動かせる。逆に、行き先が決まっていないボーナスだけは、何週間も手をつけられませんでした。
娘のテスト期間で家がいつもより静かな夜、証券口座を開いて積立設定を確認することがあります。
教育費の引き落とし通知を見ても、以前ほど動揺しなくなったのは、この口座がそもそも「触らない」前提になっているからだと思います。
教育費まわりの試算については、
こどもNISA、高校生は何年使える?|高1娘で試算という記事でも詳しく書いています。
完璧にできているわけではありません。旅行や体験のような「決まっていないお金」の使い道は、今もうまく線引きできていないのが正直なところです。
それでも、迷ったときに戻れる順番を一つ持てたことで、投資額の判断はかなり楽になりました。
よくある質問(FAQ)
Q. 生活防衛資金はいくら確保すればいいですか?
一般的には生活費の3〜6ヶ月分が目安とされることが多いですが、教育費の支払い時期と重なる家庭は、それより厚めに見ておくと安心感が違います。
Q. 教育費用の口座は、投資口座と分けたほうがいいですか?
分けることをおすすめします。同じ口座に入っていると、相場が良いときについ「少し多めに投資に回してもいいかな」という判断が入り込みやすくなります。
Q. 積立額を先に決めてしまった場合、途中で順番を変えてもいいですか?
僕自身、途中で順番を変えた側です。積立設定を減らすのではなく、まず生活費側の枠を先に固定し、そのうえで投資額を見直す形なら、無理なく移行できると思います。
📝 この記事のテーマをもっと深く知りたい方へ
noteでは「決めない安心」の話や、投資しないお金の置き場所を決めるまでの思考プロセスをより詳しく書いています。
まとめ
投資する金額を先に決めるのではなく、投資しないお金の置き場所を先に決める。家族の選択肢を削らずに投資を続けるための、今の僕の順番です。
完璧にできているわけではありません。それでも、迷ったときに戻る場所が一つあるだけで、ずいぶん楽になりました。
まずは教育費や生活防衛資金だけでも、投資口座とは別の場所に置いてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
この記事の数字は、すべて僕自身の口座と実績にもとづくものです(2026年8月時点)。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
記事中の数字・制度・商品条件は執筆時点のものです。最新の情報は各出典先および公式サイトでご確認ください。
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このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
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