最初はオルカン一本のはずだったのに、気づいたら高配当株、NASDAQ100、FANG+、暗号資産…。
証券口座を開くたびに「これ、何のために持ってたんだっけ」とよくわからなくなる。
そんな感覚、ありませんか。
僕も同じです。
投資歴8年、資産5,000万円台まで来た今も、保有商品を並べたら「分散してます」なんて言いながら、中身は同じ米国大型テック株の何重持ちでした。
我ながら、よく言うよという話です。
この記事でわかること
- コア(土台)とサテライト(分散投資枠)の分け方
- 分散投資枠が本体を侵食しないための5つのルール
- 「今日買うか?」で判断するサテライト資産の見直し方
サテライト投資とは?「分散投資枠」の役割を整理する
サテライト投資とは、オルカンやS&P500のような「土台」の外側に置く、上乗せ・手応え・実験のための投資のことです。
僕の場合で言うと、こんな役割分担になっています。
- 土台:オルカン、S&P500
- 上乗せ:NASDAQ100、FANG+
- 手応え:高配当株
- 実験:暗号資産
- 自動分散:WealthNavi
商品数が5つあるからといって、分散できているとは限りません。むしろここに、多くの人がはまる落とし穴があります。
(比率が大きく動いたときのメンタル面については、2日で-79万円でも「また凹んだな」で終われた理由にも書いています)
オルカンの中に、もうその株入ってます
正直に告白すると、オルカン・S&P500・NASDAQ100・FANG+と並べて「分散してます」と言いながら、実質は同じ米国大型テック株を何重にも積み増していました。
先日、現金と生活防衛資金を除いた資産を棚卸ししたところ、米国が占める割合は約67%(2026年7月4日時点)でした。
詳しい計算過程は米国比率、実は何%?オルカン派パパ投資家が資産を数えてみたら7割だった話にまとめています。
オルカンやS&P500に積立しているだけで安心していませんか。投資歴8年・資産5,000万円の会社員パパが、自分の資産の…
イケてないのは67%という数字そのものではなく、オルカンの中にすでに入っている米国大型テック株を、S&P500・NASDAQ100・FANG+でさらに上乗せしていたことです。
商品数を増やすことと、リスクを分けることは、やっぱり別物なんですよね。
関連記事はこちらです
→ 「分散してるつもり」が同じ株の4重持ちだった話|指数の中身を確認する方法
オルカン・S&P500・NASDAQ100・FANG+を積立中の会社員パパが、実際の組入銘柄を並べて重複を確認した記録。…
本体を侵食させない、5つのルール
投資先を分散することは否定はしません。ただ、「続けるため」という理由さえあれば、僕はどんな投資でも残せてしまう気がしています。
だから、次の5つだけは崩さないようにしています。
①分散より、メイン積立を終わらせる
気になる商品を先に買って、残ったお金を積立に回す……という順番にはしません。毎月のメイン投資を確保してから、決めた範囲だけを分散投資します。
②失っても生活が変わらない額にする
「損しても平気」と強がるのではなく、生活防衛資金や積立には手をつけない範囲、とあらかじめ決めています。
③「上がりそうだから」だけでは買わない
「配当という手応えを残す」「米国大型テックを意図的に上乗せする」「暗号資産を少額で経験する」など、自分の中で役割を一文にできるものだけにします。
④分散先を増やすために、本体は売らない
これが一番大事です。NASDAQ100が魅力的に見えても、オルカンを崩してまで乗り換えたら、それはもう本体を侵食しています。
⑤比率が膨らんだ資産には、新しいお金を足さない
買った額が小さくても、値上がりすれば資産全体に占める割合は大きくなります。比率が自然に膨らんだものは、まず追加投資を止める。そこから見直します。
うちの場合で試算してみた——暗号資産、投入162万円のその後
制度の話だけだとピンとこないと思うので、うちの実例で見てみます。
暗号資産への投入額は約162万円。2026年4月時点で評価額は約389万円まで膨らみ、含み益は+140%前後になっていました。
ただ、この記事を書いている7月31日時点で見直すと、評価額は約338万円(投入額に対して+108%程度)。3カ月半で、評価額が約50万円動いた計算です。
値上がりは、もちろん嬉しいです。でも、積立額を増やすつもりはありません。買った金額が小さかったことと、今も小さな存在であることは、実は同じじゃなかったんですよね。評価額が膨らめば、資産全体に占める割合も一緒に膨らみますから。
ここで使っているのが、こんな自己チェックです。
「今持っていなかったとして、今日もう一度買うか?」
この質問を暗号資産に向けると、少額から始めるなら「たぶん買う」と思います。でも、今の評価額と同じ約338万円まで持ちたいかと聞かれれば、答えは明確にノーです。
(この質問、SpaceXがNASDAQ100入りした日、株価が下がった理由でも別の場面で使っています)
2026年7月7日、SpaceXが正式にNASDAQ100へ組み入れられた日、株価は6.8%下落しました。会社員投資家が…
だから、今すぐ全部売るつもりはありません。ただ、評価額が増えた今も、減った今も、新しいお金を足す理由にはならない。これが今の結論です。
よくある質問
Q. サテライト投資は何%が目安ですか?
万人共通の正解はないと思っています。
目安になるのは「失っても生活が変わらない額か」「家族にそのまま金額を言えるか」の2つです。数字より、この2つのほうが崩れにくい基準になります。
Q. 暗号資産はサテライトに含めていいですか?
含めていいと思います。
ただし「役割を一文で言えるか」がカギです。「上がりそうだから」で持っているなら、それはサテライトというより投機に近いかもしれません。
Q. WealthNaviのような自動分散サービスはコア?サテライト?
僕の中では、どちらでもない別カテゴリです。
株式中心のNISAとは違う資産クラス(債券・ゴールド)に分散する役割があると思っています。
まとめ:家族に説明できない投資になっていないか?
最後にひとつだけ、自分への戒めを書いておきます。
僕はかつて、FXで約193万円を失いました。2018年、投資を始めたばかりの頃です。あのときの自分は、「自分だけは冷静に管理できる」と思い込んでいました。
だから今も、分散を言い訳に投資が大きくなりすぎていないか、ときどき確認するようにしています。基準はシンプルで、家族に金額をそのまま話せるかどうか。
「これ、何のために持ってたんだっけ」——冒頭でそう感じていたとしたら、今は少し整理されたと思います。積立を止めない、本体を売らない、家族に隠さない。この3つを守れる範囲で、僕はまだ少しだけ投資を楽しみます。
この記事の数字は、すべて僕自身の口座と実績にもとづくものです(2026年7月末時点)
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。記事中の数字・制度・商品条件は執筆時点のものです。最新の情報は各出典先および公式サイトでご確認ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
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