子どもの部活の遠征費、家族での外出、自分の趣味——「投資に回せば増えるのに」と思いながらも、削れずにいるお金ってありませんか。
投資を続けるには、今を我慢するしかないのか。正直、僕もずっとそんな疑問を抱えていました。
そんな折、大和アセットマネジメントが実施した1万人規模のアンケートを見つけました。
投資している人・していない人、それぞれの「今」と「将来」への向き合い方を比較した調査です。結果は、僕の思い込みを少し覆すものでした。
僕自身、2018年から8年ほど投資を続けている会社員です。大学3年の息子と高1の娘がいて、教育費がいちばん重なる時期を過ごしています。
この記事でわかること
- 1万人調査でわかった「今を重視する人」の心理
- 投資している人としていない人、不安の差の正体
- 教育費を払いながら無理なく続けるお金の分け方
- 今を壊さずに積立を続けるための考え方
「今を楽しむ人は投資に向かない」と感じるのは自然な話
調査ではまず、2020年以降に投資を始めた人(3,894人)と、投資に関心はあるけどまだ始めていない人(7,054人)に、今のお金の使い方を聞いています。
結果は、投資している人のほうが「今より将来を重視」する傾向がはっきり出ていました。
ここだけ見れば、「今を楽しみたい人は投資に向かない」という話で片づいてしまいます。僕も最初にこの数字を見たときは、正直そう思いました。
でも、この調査、ここで終わらないんですよね。
調査データが示した3つの意外な事実
まず、「本当はどうしたいか(ありたい姿)」を聞いた質問では、投資している人としていない人の差がほとんど消えていました。
むしろ「将来を大事にしたい」という気持ちは、投資していない人のほうがわずかに高いくらいです。
将来を軽視しているわけじゃない。ただ、その思いを行動に移せていないだけ——そう読める結果でした。
さらに、7月に公表された続報レポートでは、性格特性(Big Five)による分析も出ています。
「今を重視」する投資初心者は、「将来を重視」する層より、開放性・外向性——新しい経験への関心の高さ——が目立つ傾向にあったそうです。
「今を重視する人=将来に無頓着」というイメージ、僕の中にも正直ありました。でも実際は逆で、好奇心や前向きさが投資を始める動機のひとつになっている人もいる、ということでした。
もうひとつ、気になる数字があります。投資をしていない人のほうが、経済的な不安を感じている割合が高かったんです。投資していないから今を気楽に楽しめているというわけでもなさそうでした。
(出典:大和アセットマネジメント「投資家への壁」1万人アンケート・2026年3月公表、続報レポート「『今を重視』で投資する人としない人」・2026年7月15日公表)
実際に試してよかった考え方
数字だけだと実感が湧きにくいので、僕自身の話も少し。
先日、息子の後期の授業料を振り込みました。支払ったのは、投資資金とは別に確保している教育費用の口座からです。
生活防衛資金や積み立ててきた資産を取り崩したわけではありません。
このお金の分け方は、以前書いた「投資しないお金を先に決める」という考え方がベースになっています。
(このあたりの考え方は、NISA貧乏を防ぐお金の順番|教育費と生活防衛資金の分け方でも書いています)
投資歴8年・資産5,000万円台の会社員が実践する、NISA貧乏にならないための家計の順番を解説。教育費・生活防衛資金を…
投資が授業料を直接払ってくれたわけじゃない。それでも、家計の中に育ててきた資産があることで、以前より落ち着いて振り込めるようになった感覚があります。
この積立を始めたのは2018年。個別株の短期トレードやFXでの失敗もありながら、8年ほど続けてきました。
関連記事はこちらです
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NISA積立約8年・会社員ITエンジニアが、個別株での失敗からオルカン+S&P500の2本に絞るまでの全経緯を実績数字つ…
続けてきた理由は、老後を豊かにするためだけじゃないんですよね。将来のお金の不安に、今日の時間まで持っていかれたくなかった——それが本音に近いです。
今を壊さずに続けるための視点
今回の調査では、投資初心者の66.3%が「経済的にも心理的にも無理のない範囲で投資できている」と回答していました。
裏を返せば、約3人に1人は何らかの負担を感じているということです。
投資資金をつくるために支出を減らした人の内訳を見ると、いちばん多かったのが「娯楽・交際費」、次いで「食費」でした。
節約そのものは悪くありません。使っていないサブスクを見直すのはむしろいいと思います。
ただ、家族との外食や子どもの部活の遠征費、自分の健康や心を整える時間まで削り始めたら、そこは一度立ち止まったほうがいい気がしています。
娘が高校生でいる時間も、息子が家にいる時間も、ずっとは続きません。将来の100万円で、今日の一日を買い戻すことはできないんですよね。
だから僕は、積立額を決める前に「今使うお金」を先に確保することにしています。
生活を守るお金、近いうちに必要になるお金、家族や自分のために今使いたいお金——それを残したうえで、無理なく続けられる分だけ投資する。この順番を決めたことが、8年間続けてこられた理由のひとつだと思っています。
家族との時間や体験にお金を使うことも、僕にとってはもうひとつの積立のようなものだと考えるようになりました。
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まとめ|今を我慢しない、を仕組みにする
「今を楽しみたい人は投資に向かない」——僕の答えは、そうは思わない、です。
今しかできないことにはきちんとお金を使う。同時に、未来の自分にも少しずつ残す。
大事なのは、どちらかを諦めることじゃなくて、両方を続けられる仕組みをつくることだと思っています。
まずは来月の家計に、「今を楽しむための予算」をひと枠だけ残してみる。それだけでも、感覚が変わるかもしれません。
この記事のもとになった話は、noteのほうでもう少し率直な言葉で書いています。よければあわせてどうぞ。
📚 この記事で参照したデータ
- 「投資家への壁」を探る1万人アンケート 大和アセットマネジメント(2026年3月公表)/2026年8月3日参照
https://www.daiwa-am.co.jp/hukyu-center/pdf/report/survey_20260324.pdf - 「『今を重視』で投資する人としない人」 大和アセットマネジメント(2026年7月15日公表)/2026年8月3日参照
https://www.daiwa-am.co.jp/hukyu-center/pdf/report/report_20260715.pdf
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