「WealthNavi(ウェルスナビ)」のサービスについて説明します。
実際に利用して約2年ほど経過しましたが、現在は年利8%程度で運用しています。
どんなところがいいの?
使ってみて”いいところ”、”不満なところ”は?
「WealthNavi(ウェルスナビ)」ってどんなサービス?
WealthNavi(ウェルスナビ)は資産運用の王道と言われる「長期・積立・分散」の3つの投資手法を世界水準の金融アルゴリズムをもったロボアドバイザーが全自動で行ってくれるサービスです。
長期投資
資産運用のメリットである複利を生かせるのが「長期投資」です。
長期投資により得た利益を次の投資にも組み入れて運用することで元本を増やし、さらに投資効果を高めることができます。
積立
積立を行うことで買うタイミングが分散できるので、価格が上がった時は少なく、下がった時は多く買い入れる「ドルコスト平均法」のメリットが生かすことができ、安定した成果を得やすくなります。
分散
1つの資産に集中して投資をすると、その資産の価値が下がった場合に大きな影響を受けますが、投資の対象商品を分散することで、価格変動の影響を抑えることができます。
価格が変動する金融商品を一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法です。
この手法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときの購入量は多く、価格が高いときの購入量は少なくなります。
基本的に投資には値動きに波があるため、投資タイミングや投資期間といった「時間」を分散することでリスクとリターンを平準化することができます。
ロボアドバイザーについて
呼び方からロボットがアドバイスをしてくれるサービスを想像してしまいますが、資産配分や商品の選定、発注・リバランスに至るまで、資産運用を自動で行ってくれる資産運用サービスのことを言います。
利用者が資産運用で気にすることは何もありません。
ただ、自動積み立てをする資金を口座に置いておくだけで済みます。
WealthNavi(ウェルスナビ)のサービスについて解説
ここではWealthNaviのサービスの内容について簡単に説明します。
取り扱う銘柄
WealthNaviは世界 約50ヵ国 の 11,000銘柄 を扱っており、世界中の銘柄から資産分類ごとに最適なポートフォリオ(運用商品の詳細な組み合わせのこと)を構成し、それらに対し自動で分散投資を行います。
・日欧株(VEA)
・新興国株(VWO)
・米国債券(AGG)
・金(GLD)
・不動産(IYR)
また、WealthNaviでは開始前に「リスク許容度」を指定するのですが、指定するリスク許容度によってポートフォリオの配分が自動で決定されます。
リスク許容度とは
リスク許容度はWealthNaviの無料診断を通じて判定します。
リスク許容度は5段階あり、数字が大きければ大きいほど株式の保有割合が多くなり、よりアクティブな運用となります。
手数料
手数料は年率で最大1%必要になります。
ただ、ある条件を満たすことによって、0.01~0.02%ずつ手数料が割り引かれ、最大で0.9%までの割引を受けることができます。
(出典)WealthNavi公式
入出金
入金は指定銀行のインターネットバンキングから 24時間365日、無料で行えます。(クイック入金)
・みずほ銀行
・三菱UFJ銀行
・住信SBIネット銀行
・ソニー銀行
・イオン銀行
・auじぶん銀行
また、引き出しについては「引き出したい」と思ったら、いつでも無料で出金でき、最短で3営業日で銀行口座に入金されます。
自動積み立て
運用資金を入金すると、最短でその日の夜に自動でETF(上場投資信託)の買付が行われます。
買付はETF1口の1000分の1単位の端株で取引できる「ミリトレ(少額ETF取引機能)」によって少額でも行われ、ポートフォリオに組み込まれます。
(入金日が市場休日の場合は翌営業日に買付が行われます。)
分配金(配当)
WealthNaviでは、定期的に以下の分配金が入金され、受け取った分配金はポートフォリオの現金として充当されます。
分配金を引き出さずに再投資し続けることで「複利効果」による資産の成長が期待できます。
・米国株、日欧株、新興国株、不動産
毎月
・米国債
(出典)WealthNavi公式
自動リバランス
WealthNaviはポートフォリオを継続的にモニタリングし続けます。
ポートフォリオのバランスが一定以上崩れた場合、前回のリバランスから半年経過した場合は自動でリバランス(配分の最適化)が行われます。
また、追加入金や一部出金を行った場合にも、取引後のポートフォリオが最適な配分に近づくように売買する銘柄や口数を選定して、自動でリバランスが行われます。
自動税最適化(DeTAX)
分配金の受け取りやETF(上場投資信託)の売却によって利益が実現すると、その利益に対して税負担が発生します。
その際、税負担が4千円を超える場合を目安として、ポートフォリオ組入銘柄が抱える含み損をもつことで、翌年以降に繰り延べするようになっています。
繰り延べがなかった場合より運用できる金額が増えるため、投資効率の向上につながります。
メリット
すべてWealthNaviにおまかせ
WealthNaviにすべてまかせるため、以下のようなメリットを享受できます。
- 投資に対する知識や経験がない方でも始められる
- 自分で投資対象商品を選ふ必要がない
- 時間がなくても運用することができる
- アルゴリズムにより、客観的な判断による投資ができる
WealthNaviで利用者することは、以下の2点のみです。
- リスク許容度を決定する
- 資金を入金する(最低入金額は10万円から)
そのあとはWealthNaviが勝手に最適なポートフォリオを組み、全自動分散投資をしてくれますので、まさに「ほったらかし」にするだけです。
また、積み立てタイミングと金額は以下のように柔軟に設定できます。
- 「月1回定額」
- 「月5回定額」
- 「複数回定額」
- 「カスタム」
また、ボーナス時の積み増しや都度入金を行うことも可能です。
損失が限定される
WealthNaviは現物取引になるので、FX取引などで行われるロスカット(強制損切り)がありません。
また、分散投資を行うので株価下落による損失リスクはある程度限定されます。
(ただし、当然ながらハイリターンは望めません。ミドルリスク・ミドルリターン狙いになります。)
もし暴落局面に遭遇したとしても、長期保有により時間を味方につけることで、景気回復局面で利益を取り戻すことができます。
ユーザーインタフェースが優れている
利益に直結するわけではありませんが、利用者に優しいインタフェースになっていて、自分の資産状況の把握がとてもしやすいです。
(ユーザーインタフェースについては2018年にグッドデザイン賞を受賞しています。)
また、WealthNaviには、資産運用初心者に優しいシミュレーション機能が用意されていて、ライフプラン機能を使えば将来に向けたウェルスナビの投資計画(シミュレーション)を立てることが可能です。
- 退職後の月額支出
- 年金受給年齢
- 目標金額
デメリット
手数料がやや高い
サービス説明でも触れましたが、手数料がやや高いのが難点です。
WealthNaviのサービス利用手数料は、預かり資産額の評価額の1%(年率、消費税別)です。
また、運用する金融商品に0.11~014%のコスト(信託報酬)が別途必要になります。 もし、ロボアドバイザーに頼らず投資ができる人なら、約1%の手数料は高いと思うかもしれません。
NISA口座に対応していない
つみたてNISAであれば20年間と期間は限られているものの、その間であれば運用益にかかる税金がかかりません。
しかし、WealthNaviはNISA口座に対応していないため、得られた運用益には20.315%の(株式等譲渡益への)税金がかかることになります。
実際の利益には手数料のほか、税金が加算されることを意識しなければいけません。
WealthNavi(ウェルスナビ)のここが ”おすすめ”
とにかく何の前提知識もないまま、資産運用を開始できる手軽さにあると思います。まさにこれから投資を始めたい方の最初の一歩として最適なサービスです。
また、スマホアプリで日々、資産の運用状況が把握できるので、資産運用のモチベーションアップにつながります。
WealthNavi(ウェルスナビ)のここが ”イマイチ”
イマイチなところは、やはり手数料になります。
運用益から少々高めの手数料と税金が差し引かれることになるため、資産運用の知識がある程度ついてくると自分でETFを買い付けて運用したほうがいいのでは?と思ってしまうかもしれません。
ただ、すべておまかせにできることに対する対価になるので、イマイチというのは適切ではないかもですね・・・。
WealthNavi(ウェルスナビ)まとめ
とにかく、WealthNaviは投資初心者の方には特におすすめできるサービスだと思います。少額からコツコツと投資を始めるにはうってつけのサービスです。
資産運用についての知識がつくまではロボアドバイザーを利用し、知識が付いたところで自分で投資商品を選んで投資をするという選択肢もありだと思います。