インデックス投資をしている人なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
「暴落が来た。ここは買い増しのチャンスなのか?」
SNSでは「今こそ仕込み時」「暴落はボーナスステージ」という声が飛び交います。
でも実際に追加投入すべきなのか、それとも積立設定のままで十分なのか、判断に迷う人は多いと思います。
この記事では、2018年から投資を続けてコロナショックも経験してきた会社員投資家の視点から、この疑問に正直に答えます。
この記事でわかること
- インデックス投資で暴落時に買い増しをすべきかどうかの結論
- 買い増しが思ったより機能しにくい3つの理由
- 「ただ続ける」がなぜ最強の戦略なのか
インデックス投資で暴落時に買い増しをすべきか?
結論から言います。
インデックス投資においては、”積立設定を変えずにそのまま続ける”のが基本的に正解です。
「せっかくの安値で買えるのに?」と思うかもしれません。
でもこれには理由があります。以下で詳しく解説していきます。
暴落時の買い増しが機能しにくい3つの理由
理由① インデックスファンドは買い付けタイミングがズレる
インデックスファンドは、注文を入れたその日の価額で購入できるわけではありません。
多くの場合、翌営業日以降の基準価額で約定します。
これが暴落局面では大きな問題になります。
急落した翌日に急回復するような相場——コロナショックがまさにそうでした——では、「今日の安値で仕込もう」と注文を出しても、約定する頃にはすでに値段が戻っているケースが起きます。
ETFであればリアルタイム取引ができますが、多くの人が積立で使っているインデックスファンド(投資信託)はこのタイムラグの影響を受けやすい仕組みになっています。
理由② 「今が底」はリアルタイムでは誰にもわからない
暴落の渦中にいるとき、それが「底」なのかどうかは誰にもわかりません。
コロナショックは急回復しましたが、リーマンショックのように長期間低迷する暴落もあります。
結果的に「あそこが底だった」とわかるのは、常に後から見たときだけです。
「今が底だ」と確信を持ってスポット買いを大量に入れられる人はほとんどいないはずです。
もしできたとしても、それは運の要素が大きい。
再現性のある投資判断とは言いにくいのが正直なところです。
理由③ スポット買いはドルコスト平均法の設計を崩す
インデックス積立投資の強みは、
毎月一定額を買い続けることで購入価格を平均化できることです。
これがドルコスト平均法の本質で高値をつかみすぎるリスクを自然に分散してくれます。
ここに「今月は暴落だから多めに買おう」というアクションを加えると、この設計が崩れます。
タイミングを読もうとした瞬間にインデックス投資最大の強みを手放していることになります。
売買コストや余分な税コストが発生するリスクもあります。
アクションを起こすたびに、小さなマイナスが積み重なっていくのです。
コロナショックのとき、実際どうしたか
2020年のコロナショックで相場が急落したとき、僕は個別株を買い増しました。
100株〜300株を複数銘柄に分けて仕込んでいき、結果的にはうまくいきました。
その中にはその後10倍以上に育った銘柄もあります。
一方でインデックスファンドの積立設定は一切変えませんでした。
スポット買いの追加もなし、積立金額の増額もなし。
毎月の設定が淡々と動いていただけです。
それでも、インデックスはコロナショック後の相場上昇をそのまま享受して、気づいたらしっかり育っていました。
個別株での買い増しは成功しましたがこれは結果論です。
あの渦中でどの銘柄を選ぶか、いつ買うか——その判断には相応のリスクと時間コストがかかります。
本業を持つ会社員が毎回それをやるのは現実的ではないとも感じています。
インデックスはいじらなかったことで、何も考えなくても着実に資産が積み上がっていた。
これが「ほったらかし投資」の本当の価値だと思っています。
「何もしない」は最強の戦略である理由
投資の世界では、多くのデータが「頻繁に売買するほどリターンが下がる」ことを示しています。
プロの機関投資家でさえ、長期的にインデックスに勝ち続けることは難しい。
感情に左右されやすい個人投資家が暴落のたびにタイミングを読んで動こうとすれば、さらに厳しい結果になりやすいのは想像できると思います。
「何もしない」というのは、何も考えていないわけではありません。
「タイミングを読まない」という戦略を選んで、それを実行しているのです。
暴落が来ても積立を続けることは、その戦略の正しい実行です。
積立設定をそのままにして淡々と続けること。
これが会社員投資家にとって、最も再現性が高く、精神的にも持続しやすい方法だと思っています。
📝 暴落時のメンタル管理について、もっと深く知りたい方へ
「暴落が来るたびに何か動きたくなる」「積立を続けているけど本当にこれでいいのか不安」——そういう気持ちの整理については、noteでより深く書いています。
コウが実際にコロナショックのときにどう感じて、どう自分を落ち着かせたか。インデックス投資を7年続けてこられた理由を、思考プロセスも含めて正直に書きました。
まとめ〜インデックス投資は「退屈なくらい」がちょうどいい
改めて結論を整理します。
インデックス投資において、暴落時にわざわざスポット買いを追加したり積立金額を増やしたりする必要は基本的にありません。
理由は3つです。
買い付けタイミングのズレがある、底はリアルタイムでわからない、そしてドルコスト平均法の設計を崩すことになる。
何よりも大切なのは、
相場がどう動いても積立設定を止めないことです。
暴落のときに「何かしなきゃ」という衝動が出てくるのは自然なことですし、それだけ真剣にお金と向き合っている証拠でもあります。
でもその衝動に毎回従っていると、インデックス投資の強みが少しずつ削られていきます。
退屈なくらい淡々と続ける。
それがインデックス投資の正しい向き合い方だと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
もしよろしければ、少しだけ覗いていただけると嬉しいです。
