「投資信託の積立を続けてる。新NISAも活用してる。なのに、なんだか前に進んでる実感がない…」
投資を続けている会社員の方なら、こんなモヤモヤを抱えたことがあるかもしれません。
SNSを開けば資産○千万円を達成した報告が流れてくるし、自分のやり方が合っているのかどうか不安になる。
情報収集はしてるのに、結局いつもと同じ日常を繰り返している感覚。
この記事では、そんな「頑張っているのに変わらない」状態から抜け出すヒントになる
「思考の複利」という考え方を紹介します。
この記事でわかること
- 「頑張っているのに成果が出ない」の本当の原因
- 海外トップ投資家が実践する「思考の複利」とは何か
- 意志力に頼らず投資・副業・日常を好転させる3つの仕組み
「頑張ってるのに変わらない」のは努力が足りないからじゃない
まず、はっきりお伝えしたいのは、「成果が出ないのはあなたの能力が足りないからじゃない」ということです。
僕自身がそうだったんですが、投資を始めた頃ってやたらと忙しいんですよね。
朝起きたら米国市場のチェック、通勤中に投資系のYouTubeを観て、昼休みに銘柄の記事を読んで、夜はチャートを眺める…。
「こんなに頑張ってるんだからうまくいくはず」と思っていたけど、実際には成果にほとんどつながっていなかった。
今振り返ると、努力の方向が分散しすぎていたのが原因です。
「高レバレッジ」と「低レバレッジ」の違い
努力には「リターンが大きいもの」と「ほぼゼロのもの」があります。
たとえば、毎日チャートとにらめっこして個別株を短期売買するのも「努力」です。
でも統計的に見れば、個人投資家が短期売買で市場平均を上回り続けるのはかなり難しいとされています。
一方で、インデックスファンドに毎月淡々と積み立てているだけの人が、気づけば着実に資産を増やしている——ということは珍しくありません。
後者は「努力してる感覚」がほとんどない。
でも、結果的にはリターンが大きい。
海外の起業家アレックス・ホルモージは、このような構造を「非対称なリターン(Asymmetric Returns)」と呼んでいます。
失うものは小さいのに、得られるものが桁違いに大きい行動のことです。
これって、僕らインデックス投資家がやっていることの本質と同じだと思いませんか?
大事なのは「もっと頑張ること」ではなくて、
エネルギーを注ぐ場所を見極めること。投資でも日常でも、この原則は変わりません。
「思考の複利」とは何か?——お金だけじゃない複利の力
「複利」は投資をしている方なら誰でも知っている概念ですよね。
元本に対してついた利益が、さらに利益を生む。時間が経つほど雪だるま式に膨らんでいく。
ナヴァル・ラヴィカントやアレックス・ホルモージといった海外のトッププレイヤーたちが共通して語っているのは、この複利の力が「お金」だけでなく「思考」や「習慣」にも効くということです。
「1.01の法則」を投資以外にも当てはめる
有名な「1.01の法則」をご存知でしょうか。
毎日1%だけ改善を続けると、1年後には約37.8倍になる。逆に毎日1%サボると、1年後にはほぼゼロ(0.03)になる。
数字としては多くの人が知っている話だと思います。
でも、これを「投資」以外の日常——たとえば勉強、副業、情報発信、健康管理などに意識的に当てはめている人は意外と少ないかもしれません。
投資では「長期・積立・分散」が大事だとよく言われます。
同じように、日々の行動も「小さく、淡々と、途切れさせない」という積立マインドを持つだけで複利の効果が効き始める。
これが「思考の複利」の基本的な考え方です。
意志力に頼らない3つの仕組み
「思考の複利」の概念はわかった。でも、具体的に何をすればいいの?
ここでは、僕自身が投資や副業を続ける中で実践している3つの仕組みを紹介します。どれも「意志力」をほとんど使わないのがポイントです。
仕組み① 「引き算」で高リターンな行動だけを残す
「成功は足し算じゃなくて引き算だ」——この発想は、投資にも日常にも当てはまります。
何を新しくやるかを考える前に、何をやめるかを決める。
たとえば、スマホのスクリーンタイムを一度チェックしてみてください。
SNSをなんとなく眺めている時間や、投資系YouTubeを「ながら見」している時間が想像以上に多いことに気づくかもしれません。
こうした時間は、情報を「消費」しているだけで、自分の資産形成や成長に「蓄積」されていないことがほとんどです。
具体的には、こんな「引き算」が考えられます。
- 投資系YouTubeは本当に参考になるチャンネルだけに絞る
- SNSのタイムラインを「なんとなく」スクロールする時間を意識的にカットする
- 「いつか読もう」で溜め込んだ未読記事のブックマークを思い切って整理する
空いた時間に、投資の勉強やスキルアップ、副業の作業など
「将来の自分に複利をもたらす行動」をひとつだけ入れる。
大きな改革は必要なくて、「なんとなく」を「意識的に」に変えるだけで十分です。
仕組み② 挫折しにくい環境を先につくる
「やる気が出たらやろう」——これ、僕もかつてよく言ってました。
でも、やる気って天気みたいなもので、コントロールできないんですよね。
行動科学の分野でよく言われるのは、「良い行動へのハードルを下げ、悪い行動へのハードルを上げる」という環境設計の考え方です。
投資で例えると、積立設定を「月初に自動引き落とし」にしておくのがまさにこれ。
口座にお金が入った瞬間に投資に回るから、「今月は買わなくていいかな」と迷うタイミング自体が存在しません。
この発想を投資以外にも応用できます。
- 起きてすぐ作業をしたいなら、寝る前にPCの作業画面を開いた状態でスリープにしておく
- 読書を習慣にしたいなら、枕元に本を置いておく
- スマホの誘惑を減らしたいなら、作業中は物理的に別の場所にスマホを置く
意志力で「頑張る」のではなく、
正しい行動が「デフォルト」になる環境を先に作ってしまう。
一度設計すれば、あとは投資の積立と同じように自動で走り続けます。
仕組み③ 毎日1ミリ「ゼロにしない」
最後の仕組みは、完璧主義を手放すことです。
疲れて何もできない日、忙しくて時間がない日は誰にでもあります。
そんな日に「今日はもう無理だ」と全部やめてしまうのが一番もったいない。
複利の計算では、数字が「0」になった瞬間に、それまでの積み上げがリセットされてしまいます。
投資でも、含み損に耐えられず全売りしたら、そこまでの積立期間が水の泡になりますよね。
だから、「完璧にやる」よりも「やめない」のほうがずっと大事です。
1日の積立額が少なくても、やめなければ複利は効き続ける。
それと同じで、疲れた日は1行だけメモを書く、過去の記事をひとつ見直す——それだけで「今日もゼロじゃなかった」という事実が複利のチェーンをつなぎとめてくれます。
面白いもので、「今日は1行でいい」と自分に許可を出すと、逆に「あ、もう少しやれそうだな」と手が動くことのほうが多かったりします。
焦りを感じるのは本気の証拠
ここまで読んで、「理屈はわかるけど、つい余計なことをしてしまうんだよな…」と感じた方もいるかもしれません。
それ、全然おかしなことじゃないです。
投資を何年か続けていても、含み損を見ればモヤッとするし、暴落ニュースが流れれば証券口座を開きたくなる。
人間として当たり前の反応です。
大事なのは「焦りをなくすこと」じゃなくて、焦ったときに余計な行動をしなくて済む「仕組み」を持っているかどうか。
そして、焦っているということは「もっと良くなりたい」と本気で思っている証拠でもあります。
その気持ちがある限り、仕組みさえ整えれば、複利は必ず効き始めます。
まとめ
「思考の複利」は難しい概念ではありません。
僕ら投資家が普段から実践している「長期・積立・分散」の考え方を投資以外にも広げてみようというだけの話です。
ポイントは3つ。
① 低レバレッジな行動を引き算する——「なんとなく」の時間を見直す
② 意志力を使わない環境を先に設計する ——投資の積立設定と同じ発想で日常を仕組み化する
③ 毎日1ミリ、ゼロにしない ——完璧よりも継続。複利のチェーンを切らさない
投資も、副業も、日常の習慣も、退屈なくらい淡々と続けるのが実は一番強い。
僕自身もまだ道半ばですが、この考え方を取り入れてから少しずつ景色が変わってきた実感があります。
何か一つでも、今日から試してみてもらえたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
もしよろしければ、少しだけ覗いていただけると嬉しいです。
