コロナウイルス渦中でテレワークが増え、こんな悩みを持つ方におすすめです。
子供がクワガタを飼いたいって言いだしたけど、クワガタってどうなの?
意外とはまる?オオクワガタの飼育が楽しい
昨年の夏に「コクワガタ」を購入して飼育してみたところ、越冬に成功したので今年は「オオクワガタ」の飼育にチャレンジしました。
子供の頃憧れた「オオクワガタ」、自然界では過去にあった乱獲や生存環境の減少により個体数が減ってしまい絶滅危惧種に指定されてしまいましたが、現在は飼育下での繁殖法が確立されているため、比較的簡単に手に入れることができます。
飼育も比較的に簡単なので、大人になった今では簡単に飼育できますので、一度飼育にチャレンジしてみたら楽しいと思います!?(でも虫嫌いの方はゴメンナサイ)
おススメの理由
動物が好きなので犬や猫といったペットを飼いたいと思っているものの、我が家は家族のアレルギーなどがあるため気軽にペットを飼うことができません。
同じような境遇の方の悩みを ”ちょっとだけ” 解決できるのが、今回紹介する「クワガタの飼育」です。(ただし、昆虫好きの方のみ!)
あまり手間がかからず、性質が穏やか
オオクワガタは体が大きいので怖いイメージがありますが、性質(性格)はとても穏やか。
手のひらに乗せてもじっと静かにしていますし、つぶらな瞳を向けて触角を動かす姿はとてもかわいいです。
また、カブトムシのように夜などにケースの中をガサガサと動き回ったり、ケースの中をブンブンと飛び回ったりすることはありません。
朝になると産卵木の下にもぐるのですが、時にはもぐり切れずに頭をひょこっと出したまま寝ている?など、お茶目なところ一面も。
えさに与える昆虫ゼリーは3~4日に一度くらい交換すれば十分なので、ほとんど手間がかかりません。
上手に飼育すれば長生きする
クワガタというと、ひと夏で死んでしまうイメージがありますが、オオクワガタは通常の環境で飼育すれば長ければ3年以上も生きるので、愛着をもって飼育することができます。
飼育環境については、小型のケースであれば基本的に温度管理も気にせずに部屋の隅に置いておけば十分です。餌をかえる以外はたまに霧を吹くくらいです。
コクワガタのときは、秋以降はまったく触らず放置していましたので霧吹き自体もあまり重要ではないのかもしれません。
成虫から、産卵、幼虫、サナギと成長過程を楽しめる
ペアにして飼育すれば交配によって産卵をさせることもでき、卵から幼虫、サナギ、成虫へと成長の過程を楽しむことができます。
成虫の飼育はほぼ手間いらずですが、卵から幼虫を孵して育てる際はいろいろな方法があります。飼育方法によってはたくさんクワガタを増やすこともでき、本気で楽しむとすればここの過程が一番楽しいのかもしれません。
オオクワガタについて
オオクワガタの外観
オオクワガタの体長ですが天然ではオスは20mm~76.6mm、メスは22mm~48mm程度の大きさだそうです。飼育下になると大きなオスでは91mm以上になる場合もあるとか。
また、クワガタの特徴である大アゴですが、オオクワガタのオスについては大きな内歯(内側のトゲ)1対と先端部分に小歯を1対を備え太く内側に湾入しています。
体色については全身黒色ですが、個体によっては上翅(羽)はやや黒褐色を帯びることもあります。
分布と産地
日本列島全体、それに朝鮮半島から中国北東部にかけて生息しています。
日本国内についてはほぼ全国的に分布していますが、生息地域はブナ帯の原生林やクヌギの台木林に集中しており局所的です。
島嶼部では対馬のみに分布していることから、中国大陸・朝鮮半島・対馬・日本本土が陸続きだった頃に南下分布した可能性が高いと考えられています。
生態と習性
日本産のオオクワガタは5月中頃から梅雨明け頃に活動を始めますが、ほとんど夜行性で昼間はクヌギやアベマキ・ナラ類・カシ類・ニレ類・ヤナギ類など、樹液が出る大木の穴などに隠れています。 性質は臆病で身の危険を感じるとすぐに穴に隠れてしまい、飛ぶことはすみかを変えるとき以外は滅多にありません。
夏になるとオスの元にメスが次々と訪れて交尾をしたあと、受精したメスは大木の立ち枯れなどに飛来して産卵をします。
9月末から10月くらいになると、成虫は越冬準備をはじめて、翌年の5月頃まで活動を休止します。オオクワガタはとても長命で飼育下では5年以上生きる個体いるそうです。
国産「オオクワガタ」を購入
オオクワ京都昆虫館さんで、国産オオクワガタのペアを購入しました。
もともと飼育していた「コクワガタ」と比較するとかなり大きいです。
メスの体形はほとんどかわりませんが、コクワガタ、オオクワガタのメスをくらべるとサイズの違いが凄いです。
♂(オス) | ♀(メス) | |
産地名 | 兵庫県 | 兵庫県 |
羽化日 | 2020年5月 | 2020年5月 |
判別 | 73mm Up | 64mm Up |
用意したもの
飼育ケース
もっとも入手しやすくて飼育に向いているのはプラケースです。
小、中、大の各種サイズがあり、ホームセンターなどでも入手できますが、専用の飼育ケースを購入したほうがいいでしょう。
ホームセンターで購入するプラケースと違い蓋に隙間がなくフィルター式になっているため、床材の乾燥を防いだりコバエの侵入を防ぐことができ、室内に置いても気になりません。
床材
いわゆる昆虫マット。腐朽済みの広葉樹(クヌギやコナラなど)を粉砕し、発酵させたものが一般的のようです。
床材を入れる量ですがケースの容量の3分の1から2分の1程度が目安で、夜行性のオオクワガタが中にもぐって休んだり、中に産卵用の材を埋め込んだときに材の湿度を保たせる役割を持っています。
マットは適度に湿っていないといけませんが、極端に湿りすぎていてもいけません。
だいたい手のひらでぎゅっと握ってサラサラとこぼれない程度、手に少し湿り気を感じるぐらいを目安にします。
また、産卵木をセットするときは産卵木自体に水を染み込ませたりするので、床材はあまり湿らせなくても大丈夫です。
転倒防止
クワガタは夜になると歩き回りますが、ケースの壁に上ろうとして転倒することがよくあります。
自然界のクワガタは転倒してもすぐに起き上がれる環境ですが、ケースのなかではそうはいかないため、転倒しにくく、また転倒しても起き上がれるように木の枝や落ち葉などを敷くようにします。
昆虫ゼリー
クワガタのエサは昆虫ゼリーを与えます。
昆虫ゼリーはホームセンターで買うようなものではなくてブリード専用の高タンパクゼリーを購入して与えるのがお勧めです。
クワガタが活動したり交配をする際にはたくさんのエネルギーを消費してしまうので、なるべく高タンパクなゼリーを与えたほうが長生きします。
ペアリングにチャレンジ!
ペアで購入したのでペアリング(交配)にもチャレンジしようと思っていますが、成熟には羽化から約4ヶ月~6ヶ月程度かかるようです。
購入したオオクワガタはどちらも5月生まれなので、9月~10月頃には成熟となります。
それ以降、ペアリング可能になると思いますので冬眠に入る前にペアリングにチャレンジしようと思います!