【WealthNavi実績公開③】コロナショックで“暴落をチャンス”に変えた2020年──自動化が生んだ冷静な投資

この記事でわかること

  • WealthNavi(ウェルスナビ)の2020年・実際の運用実績

  • コロナショック時に“自動リバランス”がどう働いたか

  • DeTAX(税最適化)による“第3のリターン”とは?

  • 「積立を止めない」ことがリターンにどう影響したか


はじめに 〜 激動の2020年、ロボアドが試された年

2020年。この年を忘れられない投資家は多いでしょう。

コロナウイルスの感染拡大、世界同時株安、そしてV字回復。まさに「恐怖」と「希望」が入り混じった一年でした。

WealthNavi(ウェルスナビ)もこの年に最大の試練を迎えました。
──そして、その中で「仕組みの力」を実感することになります。

結論から言うと、円建て換算で元本比+88%、評価額1200万円超まで増加。
2020年単年でも+18万円の純増益という結果になりました。

これは運ではなく、ロボアドバイザーが“冷静に”働いた結果です。

【2020年版】WealthNavi 運用実績サマリー

項目 内容・数値 補足説明
運用年 2020年(コロナショック期) 世界的株価急落とV字回復を経験
年間リターン(円建て) +18万円(元本比+約8%) 為替含む実質ベースでの増益
主な自動機能の発動 リバランス(3月・9月)/DeTAX(4月) 暴落・回復・節税に連動して稼働
リバランス発動日 2020年3月16日/9月15日 暴落時と回復時に自動調整
DeTAX(税最適化)発動日 2020年4月10日 含み損を活用し、将来の税負担を軽減
年間結果のまとめ 「暴落でもプラス」を実現 自動積立+リバランス+DeTAXの連携効果

コロナショックで見えた「自動リバランス」の真価

2020年2月〜3月、世界の株式市場は短期間で20〜30%下落しました。
多くの投資家が恐怖で売りに走る中──WealthNaviは3月16日に自動リバランスを実行しました。

この“逆張りの買い”こそ、ロジックにしたがって淡々と投資を行うことができるロボアドの真価です。

「上がった資産を売り、下がった資産を買う」
──理論では正しくても、感情では難しい行動を自動でやってくれる。

まさに、“恐怖のど真ん中で買う”ことを仕組みが代わりにやってくれています。

もし手動で運用していたら、投資初心者に限って言えば、あの時期に「買う」決断を下せたは人はほとんどいなかったでしょう。


DeTAX(税最適化)──暴落を「節税チャンス」に変える

さらに4月10日。複数のETFで「売却と購入」が同時に記録されていました。
これは、WealthNaviのDeTAX(税最適化)機能が自動発動した動きです。

DeTAXとは

  1. 含み損のある資産を一度売却して損失を確定

  2. 即座に同じ銘柄を買い戻す

  3. 将来の利益と損失を相殺して税負担を軽減

つまり、“暴落を将来の節税に変える”仕組みなんです。

初心者には難しい「損益通算」を自動でやってくれる。この機能が長期的には“第3のリターン(タックスゲイン)”になります。


積立を止めなかったことが結果を変えた

最も大切だったのは、積立を止めなかったこと

2020年3月、相場が最も不安定なときもWealthNaviは淡々と積立を続けていました。

実際、3月の積立17,587円は“ほぼ大底での買い付け”でした。
この継続が、のちの回復局面で大きなリターンにつながっています。

「暴落時に買える人は少ない。
でも、仕組みなら買い続けられる。」

これこそ、ロボアドが“感情を乗り越える仕組み”である理由です。


年後半の回復と再リバランス──「自動」が守る合理性

2020年後半、ワクチン開発期待から株式市場は急回復。このときもWealthNaviは9月に再リバランスを実行。

過熱した資産を整え、理想的な比率へ再調整しました。
結果として、年末時点ですべての資産クラスがプラス圏へ。

自動積立・自動リバランス・自動DeTAX。
この3つの歯車が噛み合い、2020年は冷静かつ堅実な成果を残しました。


2020年が教えてくれた3つの教訓

① 暴落は「終わり」ではなく「試練と報酬」

株が下がっても、債券や金が上がる。
それが分散投資の力
暴落を耐えた人だけが、回復の果実を受け取れます。

② DeTAXは「第3のリターン」

たとえば年間5万円の損失を確定すれば、翌年の利益5万円分の課税を回避できる。
税引後リターンを最大化する“見えないリターン”です。

③ 手数料1.1%は「冷静さの保険料」

もし自分で運用していたら、あの暴落時に冷静でいられただろうか?

そう思うと、1.1%の手数料は「合理性を保つためのコスト」と言えます。
感情に流されず、長期投資を継続できる“仕組みへの対価”と考えると納得がいくと思います。


まとめ 〜 ロボアドは「感情を預ける仕組み」

2018年は“耐える”
2019年は“続ける”
そして2020年は、“任せる”を学んだ年。

人が怖くて動けないときにこそ、ロボアドは最も理性的に動きます。

WealthNaviは「放置」ではなく、“感情を預けるための合理的なパートナー”です。


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【WealthNavi実績公開②】暴落を乗り越えた“仕組みの力”とは?──リバランスが光った2019年を振り返る


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
この記事が「暴落時も続ける勇気」につながれば嬉しいです。
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『かぞくとあおぞら』について

タイトルの「かぞくとあおぞら」は、気持ちのいい青空のもと穏やかに暮らす家族をイメージしてつけました。

もともとカメラに興味があり、趣味で撮影した写真を公開するためにブログを始めましたが、仕事や生活の変化もありしばらく更新していませんでした。
それでも家族との日々や自分の学びを記録したい気持ちは消えず、改めてこのブログを続けていくことにしました。

僕は街を散歩したり旅行するのが好きなので、このブログでは散歩や旅の写真を紹介することに加えて、興味のある「モノ」や「コト」、そして最近取り組んでいる資産運用についても発信していきたいと思います。

変化の大きい時代ですが、家族のために日々を頑張るみなさんが、青空のもといつまでも穏やかに暮らせますように。

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