相場が大きく下落したとき、あなたはどう対応しますか?
「積立を一時停止すべきか」
「ここは買い増しチャンスなのか」
「それとも何もしないのが正解なのか」——ニュースを見るたびにこんな疑問が頭をよぎる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、2018年から投資を続けてきた会社員投資家の視点から、暴落局面での考え方と判断軸を整理します。
この記事でわかること
- インデックス積立投資との向き合い方
- 暴落時に動きたくなってしまう心理のメカニズム
- 積立と個別株で対応を分けるという考え方
インデックス積立は「何もしない」が基本方針
結論から先に言います。
インデックスファンドへの積立投資をしている場合、暴落時の基本方針は
「設定を変えず、淡々と継続すること」です。
なぜかというと、積立投資の本質は「時間分散」にあるからです。
毎月一定額を購入し続けることで、高いときは少なく、安いときは多く口数を買える仕組みになっています(ドルコスト平均法)
相場が下落している局面は、同じ金額でより多くの口数を仕込めるタイミング。
積立を止めることは、この恩恵を自ら手放すことになります。
過去の暴落でどうなったか
過去のデータを見ると、積立継続の有効性ははっきりしています。
2020年のコロナショックでは、S&P500が約33%下落しました。
このとき積立を止めた人と継続した人では、その後の資産額に大きな差が出ています。下落局面で安く仕込んだ分が、その後の回復・上昇局面で大きなリターンとなって返ってきたからです。
リーマンショック(2008年)、コロナショック(2020年)、どちらの暴落も「数年後に振り返ると絶好の仕込み時だった」という結果になっています。
長期のインデックス投資においては、暴落は通過点に過ぎないんです。
それでも「動きたくなってしまう」理由
頭ではわかっていても、実際に資産がマイナスになると不安になる——それは人間として当然の反応ですよね。
これは意志が弱いわけでも、投資の理解が足りないわけでもありません。
「行動バイアス」と呼ばれる心理的傾向が、私たちを突き動かすから。
人間は「何もしないこと」に対して無意識に罪悪感を覚えやすい性質を持っています。
「何か対処しなければ」「このまま見ているのは怠慢ではないか」という感覚が判断を誤らせることがあります。
ただ、投資においては逆説的な真実があります。
「動かない」という判断はれっきとした能動的な選択です。
相場の一時的な変動に反応せず、自分の投資方針を守り続けること。
それは思考停止ではなくて、長期投資の原則に従った理にかなった行動です。
会社員投資家が持つ意外な強み
ここで少し視点を変えた話をします。
本業を持つサラリーマン投資家には、実は長期投資において有利な点があります。
それは
「強制的に相場を見られない時間がある」ということです。
日中は仕事に集中し、会議をこなし、夕方には家族と過ごす。
その間、証券口座のチャートを眺める時間はありません。これは一見デメリットのようですが、感情的な判断を物理的に防ぐバッファーとして機能します。
「本業があるから十分に投資できない」と感じていた方は、見方を変えると「長期投資に向いている環境にいる」かもしれません。
積立と個別株で対応を分けて考える
「何もしない」が基本とはいえ、すべての投資に同じ対応が正解とは限りません。
積立インデックスと個別株・個別ETFでは、考え方を分けて整理することをおすすめします。
積立インデックスファンド:設定を変えない
オルカンやS&P500などへの毎月積立は市場の動きに関わらず継続が基本です。
積立停止・解約はよほどの事情(生活費が必要になったなど)がない限り、長期的には不利な選択になりやすいです。
個別株・個別ETF:ウォッチリストを準備する
一方、個別株や特定のETFについては、暴落局面を「仕込みのチャンス」として活用できる可能性があります。
ただし、下落の最中に冷静な判断をするのは難しい。
そこで有効なのが、
事前にウォッチリストを作っておくことです。
「この銘柄がこの価格まで来たら買い増しを検討する」という水準をあらかじめ決めておけば、暴落局面でも感情に流されずに動けます。
準備のない状態で判断しようとすると、恐怖感に引っ張られやすくなります。
暴落時にやってはいけないこと
最後に、暴落局面でやりがちな失敗パターンをまとめます。
積立を止める(または解約する)
最も多い失敗例です。下落局面で止めてしまうと、その後の回復リターンを取り逃がします。積立を継続していれば安値圏で仕込めていたはずの口数が失われます。
感情的に個別株を損切りする
「これ以上下がる前に逃げよう」という判断は、長期保有前提の銘柄に対しては裏目に出ることが多いです。
なぜその銘柄を持っているのか、投資方針に立ち返ることが重要です。
毎日チャートを確認して一喜一憂する
確認頻度が高いほど、感情的な判断を招きやすくなります。
積立インデックスについては、月1回の確認で十分です。
まとめ〜暴落時に守るべき3つのこと
- 積立の設定は変えない
(ドルコスト平均法の恩恵を手放さない) - 「動かない」を能動的な選択として意識する
(惰性ではなく方針として考える) - 個別株は事前のウォッチリストで冷静に対応する
(準備が判断の質を上げる)
暴落は怖いものですが、長期投資の歴史を振り返るとそれは必ず通過点になってきました。
自分の投資方針をもう一度確認してみてください。

📝 投資の考え方をもっと深く知りたい方へ
「サラリーマン投資家が『今の相場どうする?』と聞かれたら、正直こう答えます」をnoteで公開しています。
暴落局面で僕自身がどう考え、どう動いたかのリアルな思考プロセスも書きました。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
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