「SpaceXが上場するかもしれない」という話が出てきたのと、宇宙テーマの投資信託が突然「新規購入停止」になったのがほぼ同じタイミングでした。
Xのタイムラインを眺めていたら、どちらのニュースも同じ日に飛び込んできて、「これは調べないといけない」という気持ちになったんですよね。
片方は「宇宙に投資したい」という気持ちを高める話で、もう片方は「その入口のひとつが閉まった」という話。
この二つが同時に来たことで、改めて「日本から宇宙テーマにどうやって投資できるのか」を整理してみることにしました。
宇宙への投資に興味はある。でも、いざ調べてみると「どこで何を買えばいいの?」という疑問にぶつかる方も多いんじゃないでしょうか。
僕もそのひとりでした。
この記事でわかること
- 日本から宇宙テーマ投資に参加できる3つの手段
- eMAXIS Neo宇宙開発が「一時販売停止」になった理由と、今後どう動くべ
- コアのインデックス積立を崩さず、サテライトとして持つときの考え方
宇宙ビジネスの「今」を把握する
まず前提として、宇宙ビジネスは「夢の話」から「産業インフラ」に変わりつつある段階にあります。
Starlinkは2026年現在で利用者が1,000万人を超え、農業・海運・資源採掘の現場にブロードバンドを届けています。
山奥や洋上の船でも高速インターネットが使えるというのは10年前には想像しにくかった世界ですよね。日本政府も2026年度の宇宙関連予算を前年比4割増にしており、国策としての追い風も続いています。
一方で、SpaceXのバリュエーションは「売上高の80〜100倍」とも言われています(ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど市場関係者の推計)。
製造業や通信会社が売上高の1〜3倍で評価されることが多いのと比べると、文字通り桁違いの水準です。
つまり今の宇宙テーマへの投資は、「現在の稼ぎ」ではなく「未来の可能性ごと買う」ようなリスクを含んでいる。
これを理解した上で参入するのとただノリで飛び乗るのでは、同じ結果でも受け止め方がまったく変わってきます。
日本から宇宙テーマに投資する3つの手段
では実際にどうやって投資できるか。現時点での主な選択肢をまとめてみます。
① eMAXIS Neo 宇宙開発(投資信託)
三菱UFJアセットマネジメントが運用する、AIが銘柄選定を行う「Kensho Space Index」連動ファンドです。
Rocket Lab・Intuitive Machines・Planet Labsなど宇宙特化銘柄が中心で、設定来の基準価額は約5.3倍という実績があります。
NISAの成長投資枠でも購入でき、日本語で手軽に始められるのが強み。ただし、2026年4月現在は
新規購入・新規積立設定が一時停止中です(詳しくは次のセクションで説明します)。
② SMT MIRAIndex 宇宙(投資信託)
こちらも5年リターンが300%超という実績を持つ宇宙テーマファンド。
eMAXIS Neo宇宙開発と異なり、防衛・航空宇宙寄りの組み入れが特徴です。地政学的リスクが宇宙産業に与える影響を考えると、この特性の違いは把握しておく価値があります。
③ ARKX(米国ETF)
ARK Investが運用する宇宙・防衛テーマのETFです。
SBI証券・楽天証券の米国株口座から購入可能。ETFなので株式市場の取引時間中にリアルタイムで売買できる点が投資信託との大きな違いです。ただしドル建てになるため、為替リスクも同時に生じる点は念頭に置いておく必要があります。
eMAXIS Neo宇宙開発の「販売停止」は何を意味するのか
2026年4月17日、三菱UFJアセットマネジメントはeMAXIS Neo宇宙開発の新規購入申し込みを一時停止しました。
これを聞いて「何か問題が起きたのか」と思った方もいるかもしれませんが、実態は逆です。
不人気で止まったのではなく、人気が出すぎて止まった。
ファンドへの資金流入が急増し、純資産が520億円規模まで膨らんだことが理由です。
AIが銘柄を選ぶ特殊な指数に連動するファンドは、規模が大きくなりすぎると指数との乖離(トラッキングエラー)が生じるリスクがある。
それを防ぐための運用会社側の判断です。証券会社側のトラブルではありません。
過去にも人気テーマ型ファンドでは同様の事例があります。
「健全に大きくなりすぎた」ときに起きる現象であり、運用の質を守るための一時的な措置と理解するのが適切だと思います。
すでに保有している方へ
慌てて売る必要はありません。既存の積立設定は継続しており、換金(売却)も通常通りです。
宇宙テーマそのものが変わったわけではないので、方針を変えるとしたら「自分の投資方針の見直し」という文脈で判断するのがいいと思います。
これから買いたかった方へ
eMAXIS Neo宇宙開発だけが宇宙テーマへの入口ではありません。
SMT MIRAIndex宇宙やARKXという選択肢があります。ただ、焦って「次の何か」に飛び乗る前に、自分のリスク許容度と向き合ってから判断するのをおすすめします。
コアとサテライトで考える:宇宙テーマとどう付き合うか
ここで僕自身の整理をお伝えしておきます。
コア資産はeMAXIS Slimオルカン+S&P500をNISAで積立てきました。宇宙テーマはあくまでサテライトの話です。
サテライトへの参入を考えるときに意識しているのは「理解していない資産に大きく張らない」という原則です。
宇宙ビジネスが本物の産業になっていく過程にあることは感じています。ただ、SpaceXのIPOが実現するか、Starshipが予定通り商用化されるかは今の段階では誰にもわからない。
だから「全力で買う」ではなく、コアの積立は崩さずサテライトとして小さく持つ。
このくらいの距離感で向き合えると、大きな相場の揺れに巻き込まれても冷静に構えられると思っています。
インデックス積立の基本的な考え方や、コア・サテライト戦略については以下の記事でも詳しく書いています。
👉 インデックス投資で暴落が来たら「どうする?」サラリーマン投資家の判断軸
👉 【実績公開】NISA積立8年間の記録。失敗からシンプルな2本運用に絞るまで
まとめ〜宇宙テーマ投資で今できること
整理すると、こうなります。
eMAXIS Neo宇宙開発は現在新規購入停止中ですが、SMT MIRAIndex宇宙やARKXが代替の選択肢として存在します。
いずれもリスクは高く、あくまでサテライトとしての位置づけが自分には合っています。
宇宙ビジネスが「夢から実態」に変わる過程にある今、早すぎず・遅すぎず・小さく関わっておく、というのが会社員投資家としての現実的な向き合い方だと感じています。
📝 この記事のテーマをもっと深く知りたい方へ
SpaceXのIPO噂に対して「ワクワクしながら冷静になった」実際の思考プロセスをnoteに書きました。数字より感情面の話が中心です。 → noteで読む
まとめ
- 宇宙テーマへの投資手段はeMAXIS Neo宇宙開発・SMT MIRAIndex宇宙・ARKXの3択が日本の主流
- eMAXIS Neo宇宙開発の販売停止は「人気すぎたから」という健全な理由。既存保有者は静観でOK
- コア積立は崩さず、サテライトとして小さく関わるのが現実的なバランス
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
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