口座の中に、なんとなく持ち続けている商品ってありませんか?
始めたときには理由があった。でも今振り返ってみると、「なぜこれを持っているのか」をうまく説明できない——そんな商品が一つや二つ出てきませんか。
僕にはありました。SBIラップです。
解約の経緯は別の記事に書いたのですが、今回はその続き。
売って戻ってきた約133万円を、新NISAの成長投資枠でどう置き直したか——その判断プロセスと選んだ理由を正直に話します。
この記事でわかること
- SBIラップ解約後に戻ってきたお金を新NISAにどう振り分けたか
- FANG+やNASDAQ100ではなくオルカンを選んだ理由
- パフォーマンスが高い商品より「続けられる仕組み」を優先する考え方
- 新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠の現在の利用状況
- 「昔の判断を否定しなくていい」という積み直しの考え方
売った後、買う前の「宙ぶらりん」な時間
投資をしていると、ときどき「お金が宙に浮いている状態」があります。
売却が完了して、でもまだ次に何を買うか決めていない。口座には現金が戻ってきているのに、どこにも向かっていない——あの独特の間合い、経験したことがある方も多いんじゃないでしょうか。
今回もそうでした。
SBIラップを解約して、AI投資と匠の運用の2つが現金化され、合計133万円ほどが口座に戻ってきた。その瞬間、「さて、どうしようか」と少し迷ったんですよね。
でも振り返ってみると、この迷いの時間って、相場を当てにいくための時間じゃなかった気がします。
自分がこれから何を信じて投資を続けたいのか、ポリシーを確認する時間だったんだと思います。
解約金の実態:133万円の内訳
具体的な数字を公開します。
SBIラップで解約したのは「AI投資」と「匠の運用」の2本。
- AI投資の受渡金額:935,282円
- 匠の運用の受渡金額:401,046円
合わせて約133万円。これが手元に戻ってきました。
画面上ではただの数字ですが、見たときに少し複雑な気持ちになりました。これは、数年前の自分が「AIが自動で運用してくれるなら任せてみよう」と期待して預けたお金です。
運用が大失敗だったわけじゃない。順調に育っていました。ただ、投資を続ける中で、自分が投資に求めるものが変わってきた。
「自分で説明できない投資はやめよう」と思ったとき、SBIラップを保有している理由をうまく言語化できない自分に気づいたんですよね。
それが整理の出発点でした。
133万円の行き先:新NISAに2本で置き直し
購入したのはこの2本です。
| ファンド | 購入金額 | 内容 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 100万円 | 世界株式の分散ファンド |
| SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型) | 40万円 | 日本の高配当株ファンド |
合計140万円。133万円より少し多いのは、手元の現金も一部足しました。
この買い付けで、2026年の成長投資枠(240万円)のうち178万円ほど(74.2%)を使用。
生涯投資枠1,800万円に対しては941万円、全体で52.2%まで来ました。
NISA口座全体の残高は12,051,366円、評価損益は+2,639,420円(+28.04%)。自分の資産が新NISAの中に着実に集まってきている感覚があります。
こうして数字で見ると、新NISAはもう「とりあえず使っている制度」ではなく、自分の資産形成の中心になってきたんだなと改めて思いました。
なぜオルカンだったのか——「迷ったとき、土台を太くする」
正直、迷いました。
成長投資枠にはFANG+やNASDAQ100もすでに保有しています。
133万円が戻ってきたとき、「これを買い増した方がいいんじゃないか」とも考えました。特にNASDAQ100は2026年5月に指数ルールの変更が話題になっていたこともあり、そちらにする選択肢もありでした。
でも、結局オルカンを選びました。
理由はシンプルで、「迷ったときほど、土台を太くする」というのが僕のポリシーだからです。
FANG+やNASDAQ100を否定しているわけじゃありません。
実際に僕も保有しているし、魅力は十分わかっています。ただ、今回の133万円をどこに追加するか、という文脈で考えたとき——「今はNASDAQが有利」「今はグロースのタイミング」という相場判断を入れて動くのは、このタイミングじゃないと思いました。
SBIラップを解約して「複雑さを減らした」直後に、また別の複雑な判断を持ち込むのは違う気がしたんですよね。
新NISAに入れるものを選ぶとき、僕はいつも「10年後にも同じ温度感で持ち続けられるか?」を基準にしています。
相場が荒れたとき、大きく下げたとき、それでも「まあ世界全体に乗ってるから」と思えるものを入れたい。
オルカンはそれができる、数少ない選択肢だと思っています。
なぜ高配当ファンドを混ぜたのか——「心の配当」という考え方
合理性だけで考えれば、全額オルカンでいい。
パフォーマンスだけを追うなら、高配当ファンドを混ぜる理由は薄い——それはわかっています。
でも、長期投資って、数字の合理性だけじゃ動かないんですよね。
年4回、分配金が入るたびに「あ、投資してるな」という実感が生まれる。
これ、単なる利回り目的ではなく、「続けていることへのご褒美」みたいな感覚に近いんです。その感覚が、長期で積立を続けるための心理的な燃料になってくれる。
だから40万円にとどめたのもそのためです。
メインはあくまでオルカン——世界分散の土台。高配当は、長く続けるための補助線。このバランスが今の自分にはしっくりくる感じです。
高配当ファンドを検討している方には、楽天SCHD・SBI-SCHD・SBI日本高配当の3ファンドを16ヶ月運用した実績記事もあわせて参考にしてみてください。
楽天SCHD・SBI-SCHD・SBI日本高配当の3ファンドで毎月分配サイクルを作って16ヶ月。評価額181万円・含み益…
「設計と現実は違う」という話も含めて書いています。
一括で買うのは怖くなかったのか?
何を買うかは迷いました。でも、一括で買うことにはあまり迷いがありませんでした。
投資信託を買うタイミングを正確に当てるのは、そもそも無理だと思っています。今回の目的は「短期的に安く買うこと」ではなく、「課税口座にあった資産を新NISAの非課税枠へ移すこと」でした。
目的が「値動きを読むこと」ではなく「置き場所を整えること」だったので、現金のまま長く置き続ける方が、感覚的に少し気持ち悪かった。
長期的には上がっていくと信じているなら、少しでも早く、少しでも長く持ち続ける方がいい——そういう考え方が自分の中にはあります。
注文を入れた後、少し下げた場面もありました。
でも、そこにはあまり怖さはありませんでした。「自分が納得できるものを、納得できる場所に置けた」という感覚の方がずっと大きかったです。
昔の判断を否定しなくていい
今回やってみてあらためて思ったのは、投資は「何を買うか」だけじゃなくて、「どこに置くか」でも意味が全然変わるということです。
課税口座で持っている資産と新NISAに置いた資産では、同じファンドを持っていても非課税という意味合いがまるで違う。この一連の作業を通じて、それを体で感じました。
そして、昔の判断を否定しなくていいというのも。
SBIラップを始めたときの自分にも、ちゃんと理由がありました。
AIが自動で資産配分してくれることへの安心感、本業が忙しい中でも任せられる手軽さ——当時の自分にとって、それは悪い判断じゃなかった。
ただ、投資を8年続ける中で、自分が投資に求めるものが変わってきた。
だから今回は「失敗したから売った」ではなくて、「今の自分に合わせて資産を置き直した」ということです。
口座の中の「昔のまま」を一度見直してみませんか
もしあなたの口座の中に、なんとなく持ち続けている商品があったとしたら——。
すぐに売るべき、とは言いません。売り時の判断は難しいし、それぞれの事情があります。
でも、一度だけこう問いかけてみてほしいんです。
「この資産は、今の自分の新NISA枠より優先して持ち続けたいものだろうか?」
YESと答えられるなら持ち続けていい。でも答えに詰まるなら、それはちょっとだけ見直しのサインかもしれない。
正解がどこにあるのかは、僕にもわかりません。
ただ、自分が納得できる場所に資産を置けていること——それが今の僕には、いちばんしっくりくる投資のかたちです。
📝 この記事の内容をより深く知りたい方へ
NISAを8年間続けてきた実績と、失敗から現在のシンプルな運用に行き着くまでの全記録を書いています。今回の「置き直し」がどういう流れで起きたのか、背景が見えると思います。
→ 【実績公開】NISA積立8年間の記録。失敗からシンプルな2本運用に絞るまで
NISA積立約8年・会社員ITエンジニアが、個別株での失敗からオルカン+S&P500の2本に絞るまでの全経緯を実績数字つ…
※この記事は筆者個人の判断と体験をもとに書いています。投資の判断はご自身の責任でお願いします。
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このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
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