暴落の月曜と熱狂の金曜を同じ週に体験——感情に振り回されない投資家の現実!?

こんにちは、コウです。

相変わらず、落ち着かない相場が続いていますね。

今週も月曜の朝に、スマホを開いたら日経平均が大きく下がっていた。 「今週は重たいなぁ…」と思いながら仕事を始めたのに、週末には急反発。

さらにSpaceXが史上最大のIPOを飾って、SNSがお祭りみたいな空気になってました。

月曜に「まずいかも」と思わせて、金曜には「乗れなかった自分が残念」(理由は後述しますが…)と感じさせる。

相場って、こちらの感情を揺らすのが本当にうまいんですよね。

今回は、この2026年6月第2週(6/8〜12)の動きを振り返りながら、子育てや本業でバタバタしながら投資を続けているパパやママに、特に伝えたいことを書いておこうと思います。

この記事でわかること

  • 月曜-2,563円・金曜+1,802円の週に、実際に何が起きていたか
  • 「感情的な体感」と「最終的な数字」のズレがなぜ生まれるのか
  • SpaceX IPOに申し込んで落選した僕が気づいた、熱狂の怖さ
  • 忙しくて相場を見られないパパ・ママ投資家が「何もしない」でいられる理由

数字で見ると——感じたほど実は大きく動いていなかった

まず今週の指数を整理します。

指数 週間騰落率
日経平均 -0.85%
TOPIX +1.65%
NYダウ +0.6%前後(底堅い)
S&P500 同様に底堅い

週末の数字だけ見ると「日本株が小幅安、米国株は底堅い」という印象です。
でも、それだけだと今週の実態がまったく見えません。

日経平均の日別の動きはこうでした。

日付 終値の前日比
月曜(6/9) -2,563円
火〜木曜 小幅な値動き
金曜(6/13) +1,802円

日別の高低差は約2,000円。
でも、週の終値同士を比べると日経は-0.85%の小幅安なんです。

これ、地味に怖くないですか?

2,000円も動いた気がするのに、週末に「で、今週どうだったっけ?」と振り返ったら、ほぼ変わっていない。

相場は、感情の精算をしてくれないんですよね。 揺さぶられた分は全部自分の中に残ります。

日経とTOPIXが逆に動いていた

ちなみに、今週はこの2つが逆方向に動いていました。日経が-0.85%なのに、TOPIXは+1.65%

日経平均は「値の高い銘柄ほど影響が大きい」計算なので、半導体などの値がさ株が急落・急騰すると数字が大きくぶれます。
TOPIXは東証プライム全体の時価総額で計算するので、市場全体の体温に近い。

つまり今週の「日経の激しさ」は、一部のハイテク銘柄に引っ張られた面が大きく、
市場全体が荒れていたわけではなかった、ということです。

「日経が大きく動いた=市場が大混乱」——これ、わりとよくある錯覚だったりします。

ニュースは日経を使いたがる。インパクトがあるから。

でも実態は、東証プライム全体を映すTOPIXを見た方が、体温が近かったりします。

月曜の「怖い」——どこから来たのか

悪材料が重なった朝だった

月曜の-2,563円は、悪材料が重なった結果でした。

前週末の米雇用統計が予想の約2倍(17.2万人増)と強い数字だったことに加え、中東情勢(イスラエルとイランの攻撃の応酬)が続き、ホルムズ海峡封鎖への懸念から原油が急騰。

「原油高→インフレ再燃→利下げどころか利上げ?」という連想が市場を走り、特にハイテク・グロース株が売られました。

そして水曜に発表された5月CPI(消費者物価指数)は、総合が前年比+4.2%と3年ぶりの高水準。

コアCPI(食品・エネルギー除く)は市場予想をわずかに下回り発表後は少し持ち直しましたが、年4%超のインフレは現実として続いています。

来週(6月16〜17日)にはウォーシュ新議長にとって初のFOMCが控えています。

もともとタカ派として知られる方で、「政策金利をどこへ向けるのか」という不確かさが、今週を通じて相場の重しになっていました。

銀行株だけ逆行高

ここで面白いのが、月曜の急落のなかで
銀行株(三菱UFJなど)だけが逆行して上がっていたことです。

「金利が上がれば銀行の利ざやが広がって収益が出やすい」という連想が働いた、教科書通りの動きでした。

同じ「株安の週」でも、何を持っているかによってまったく体験が違う。
これが今週の数字の裏にある、地味だけど大事な景色でした。

金曜の「悔しい」——SpaceX上場という熱狂

木曜から潮目が変わった

木曜、トランプ大統領が「米・イラン合意が数日以内に最終決定」と発言し、原油が急落。
リスクオンの空気が一気に戻りました。

そして金曜、
SpaceX(SPCX)がNASDAQに上場しました!

公開価格135ドルに対して初値150ドルでスタートし、一時176ドル台まで上昇、終値は160.95ドル(公開価格比約+19%)
調達額は750億ドルと、史上最大のIPOとなりました。

日本市場でも東京エレクトロン・アドバンテスト・キオクシア・ソフトバンクグループの4銘柄だけで、金曜の日経を1,200円近く押し上げています。

SNSはSpaceX一色でした。

「これは歴史が動いた」
「初値から+19%なら当選した人は最高」
「もっと早く申し込んでいれば」——そういう声が次々と流れてきた。

実は申し込んでいたけど落選

正直に書きますけど、僕もSpaceXのIPOに申し込んでいました。

結果は、残念だけど落選…

※残念だけど落選です。今回はご縁がなかったということで。

4月にまだIPOが噂段階だったとき、「バリュエーションが売上高の80〜100倍」という数字を見て、ワクワクしながら冷静になった記事を書いていました。

でも、実際に上場が決まって申し込める状況になったら——申し込んでいたんですよね。

落選してから、初値150ドルで始まって一時176ドルまで上がった値動きをただただ眺めていました。
「当たっていたら」という仮定がしばらく頭から離れなかった(笑)

でも少し時間が経ってから、ふと思ったんです。

「当選していたとして、自分はどうしていたか」——って。

初値から+19%の176ドルで売っていたのか。終値の161ドルまで持っていたのか。それとも来週以降まで持ち続けるのか。
正直、明確な答えは持っていませんでした。

4月の記事で「バリュエーションが高すぎる、冷静に見ていこう」と書いた人間が、本番では申し込んでいた。

相場の熱量って、冷静さより先に手を動かすことがある。

…と偉そうに書いていますが、これ誰に向けて言っているかというと完全に自分です(笑)

人間、そんなに単純にはできていません。

恐怖と熱狂は正反対に見えて、どちらも「今すぐ動け」と煽ってくる

ここが、今週の一番大事な話です。

暴落の日は「今すぐ逃げた方がいい」とささやいてくる。 急騰の日は「今すぐ乗らないと置いていかれる」と急かしてくる。

言っていることは真逆なのに、どちらも「今すぐ動け」という点では一致しているんです。

※どちらも「今すぐ動け」と揺さぶってくる

パパ・ママ投資家に、特にこれを感じてほしいんですよね。

日中は子どもの送り迎えや仕事でバタバタして相場を常にチェックできない。 夜にようやくスマホを開いたら、今日の大きな下落を知る——もしくは大きな急騰を知る。

「あれ、何か動いてる?何かすべきだった?」

そう思うことって、ありませんか?

実は、何もしなくてよかった場合がほとんどです。

月曜に-2,563円を見て売っていたら、金曜の+1,802円を逃していた。 金曜に急騰を見て飛びついていたら、来週以降の値動きに翻弄されていたかもしれない。

忙しくて相場を見られなかったことが、むしろ正解だったりする。

暴落に耐えるだけが長期投資じゃない

暴落に耐えるだけが長期投資ではないと今週あらためて思いました。

熱狂に飛びつかないことも、同じくらい難しくて、同じくらい大事なんだと思います。

むしろ、熱狂の方が怖いかもしれないと思っています。

暴落はニュースになるから、「危険かも」と気づきやすい。 でも熱狂は、もっともらしいストーリーをまとって来るから。 気づいたときにはすでに手が動いている。

「SpaceXって宇宙×AI×次世代テクノロジーの複合ストーリーだし、長期的には有望だよな」

こういう”もっともらしい理由”が浮かぶのが熱狂の厄介なところです。

間違っていないかもしれない。

でも、それが、
計画から来た判断なのか、熱気から来た衝動なのか——そこが問われるところなんですよね。

IPO落選で、少し離れた場所からこのことを見直すきっかけをもらった気がしています。

来週のポイントを整理しておく

来週(6月16〜17日)は今週のモヤが晴れるかどうかが問われる週になりそうです。

① FOMC——ウォーシュ新議長の初舵取り

政策金利は据え置きが有力視されています。
ただし声明文・ドットチャート・議長の会見のトーンが焦点です。タカ派色が強ければ成長株に重しがかかり、ハト派トーンなら相場が一気に動く可能性があります。

② 米・イラン合意の行方

「数日以内に最終決定」という発言が現実になるかどうか。
合意成立なら原油が落ち着いてインフレ懸念が和らぎます。破談なら、週前半の恐怖が戻ってきます。

③ ドル円160円台の攻防

FOMCの内容次第でどちらにも動く可能性があります。日本の通貨当局が介入を意識しやすい水準でもあります。

忙しい投資家ほど何もしない日が財産になる

月曜-2,563円、金曜+1,802円。

感情の振れ幅はかなりのものでしたが、週の終値同士で比べると日経は-0.85%の小幅安でした。

体感と数字のズレが激しい一週間——でも、これって毎週多かれ少なかれ同じなんですよね。

子育て中だったり、本業が忙しかったりで相場に常に張り付けない状況って、長期投資家としては実はアドバンテージかもしれない。

「何もしない」を選び続けることが、一番難しくて、一番効くんだと思います。

退屈なくらいがちょうどいい。

約8年続けてきた正直な実感としてそう思っています。

来週、また同じように揺さぶられながら、でも積立は継続し続けられたなら——それで十分です。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。


このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
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かぞくとあおぞら

タイトルの「かぞくとあおぞら」は、青空の下で家族と穏やかに暮らす姿を思い描いてつけました。もともと写真が好きで、散歩や旅…


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