月曜の朝、日経平均が60,815円まで下げたのを見たとき、正直すこし身構えました。
「先週も急落があって、また崩れ始めるのかな…」という気持ちが一瞬よぎる。長期投資で資産を積み上げてきても、こういう感覚がゼロになるわけじゃない。
それが正直なところです。
でも、その同じ週の金曜日、終値は63,339円と史上最高値を更新していました。
月曜の不安と金曜の最高値が、同じ5日間に収まっている。相場って、本当に立ち止まって考える暇をくれないんですよね。
この記事では、2018年から積立投資を続けてきた会社員の僕が、この荒れた1週間をどう見ていたかを正直に書いています。
「何が相場を動かしたのか」と「相場が荒れたときにパパママ投資家がとるべき態度」——この2点が伝われば嬉しいです。
この記事でわかること
- 2026年5月第3週(5/18〜5/22)に何が起きていたか
- 「急落→急騰」を生んだ3つの要因のポイント
- 荒れた相場でも積立投資家が冷静でいられる理由
- 月曜に焦って動いた人と、冷静に過ごした人でどんな差が出たか
月曜に1,000円下がって、金曜に1,654円上がった
まず数字だけ整理しておきます。
5月18日(月)、日経平均は前週のインフレショックを引きずって大きく値下がりし、一時60,815円まで下落しました。
先週(5/11〜5/15)はダウ5万ドル突破を見た翌日にCPI・金利急騰で急落するというジェットコースターのような展開でしたが、その重苦しさを引きずったままの月曜でした。
ところが週末の金曜日(5月22日)の終値は63,339円。
月曜からの振れ幅が2,500円を超えていて、終値ベースで史上最高値をわずかに更新しています。
NY市場も同様で、ダウは50,579ドルで5万ドル台を固め、S&P500も史上最高値圏に接近。この1週間だけ見ると、最初から最後まで右肩上がりのように見えますが、月曜の空気は全然そんな感じじゃなかった。
月曜に「怖い」と感じた人ほど、金曜には「え、もう最高値?」という感じだったんじゃないでしょうか——僕自身もそうでした(笑)
この週の相場を動かした「3枚のカード」
では、なぜこんな急展開になったのか。大きく分けると、3つの動きがありました。
1枚目:中東情勢が「少しだけ」良くなった
先週まで相場の一番の重しになっていたのが、ホルムズ海峡封鎖をめぐる原油不安です。
原油が上がれば→インフレが再燃し→金利が上がり→株が売られる、という連鎖で、この3週間ずっと株式市場の頭を抑えていました。
そこに今週、2つの動きがありました。
まず、米中首脳会談のファクトシートが公表され、「ホルムズ海峡の安全通航維持」で両国が利害を一致させていたことが明らかに。
そしてトランプ大統領が対イラン交渉について「最終段階にある」と言及し、イラン側も対話に応じる構えを見せたことで、原油先物が急反落しました。
「最悪が起きた瞬間」ではなく、「最悪が少し遠のいた瞬間」に相場は大きく動く——今週の展開がそれを改めて見せてくれたと思います。
ただ、過去3週間で「期待→裏切り→期待」を1回転すでに見ているので、手放しに安心はできない(笑)
海運株(日本郵船・商船三井)を保有している身としては、ホルムズ海峡が再開すれば「迂回航路のタンカー需要が落ちる」連想と隣り合わせで、上がる理由と下がる理由が同居したまま何週間も続いています。
2枚目:米国経済が思っていたより強かった
5月のフィラデルフィア連銀指数とPMIがともに市場予想を上回る力強さを示しました。
「景気後退のないインフレ鈍化」というシナリオへの期待が持ち直したのが、後半の上昇に効いています。
ただ、経済が強いということはFRBが利下げを急ぐ理由がないということでもある。
年内の利下げ回数は減少方向で、米10年債利回りは4.5%台後半の高水準を維持しています。「景気は強い、でも金利も高い」——この両立が、しばらくのデフォルトになりそうです。
3枚目:日本の金利上昇はまだ止まっていない
日本ではGDP速報値が前期比年率+2.1%と2四半期連続のプラス成長を記録し、経済の底堅さが確認されました。
でも面白いのは、この「大丈夫」が金利の上昇を止める材料にならなかったこと。
むしろ「経済が堅調だからこそ日銀は正常化を進められる」→「追加利上げ観測が強まる」→「金利がさらに上がる」というロジックで、GDPの強さが金利上昇の加速材料になってしまっている。
10年国債利回りは一時2.745%、30年債は4%台に定着。この水準が続くなら、住宅ローンの変動金利への波及も現実味を持ったままです。
住宅ローンを抱えながら積立投資をしているパパママ世代には、ここは気になるポイントだと思います。
変動金利と積立投資の両立については、以前こちらの記事でも触れているので、よかったら読んでみてください。
→ 地政学リスクで相場が急落…積立投資はどうする?会社員投資家が実践する3つの対処法
イラン情勢で日経平均が急落。積立を止めるべき?投資歴8年・準富裕層目前の会社員投資家が荒れ相場を乗り切る具体的な考え方と…
「冷静に過ごした人が正しかった」について
ここが今週、僕の中でいちばん大きかったポイントです。
月曜日に怖くなって何かを売った人がいたとしたら、金曜の終値は史上最高値でした。
逆に月曜の急落を受けても平静を保っていた人は、金曜に「落ち着いていてよかった」と思えたはずです。
結果論だから言えることじゃないか——というのはわかっています。でも、「結果論として繰り返されているパターン」があるということは、知っておいて損はないと思うんですよね。
この3週間だけでも、「良いニュースが重なると掛け算で動く」こと、「高値がアンカーになると普通の調整が暴落に見える」こと、そして今週は「恐怖が一番強いとき、相場はもう反転の準備をしている」ということを目の当たりにしました。
こういうことを頭でわかっていても、月曜の朝に60,815円という数字を見れば、やっぱり少し胸がざわつくんです。投資を長くやってきても、そこはゼロにならない。
ただ、そのざわつきを「行動の理由」にしてはいけません。
積立の設定は先月と同じ金額が粛々と引き落とされているだけだし、急騰の日に買い増すわけでもなければ、急落の日に売るわけでもない。
3週間で6万3千円→6万1千円→6万3千円と往復したけど、自分のスタンスは1ミリも揺れていない。
「仕組みの強さ」って、「激動を乗り越える根性」じゃなくて、「激動を見ても、やることが変わらない状態」のことなんだと思います。
暴落時の判断軸について、もう少し体系的に書いた記事もあるので、気になる方はこちらも参考にしてみてください。
→ インデックス投資で暴落が来たら「どうする?」サラリーマン投資家の判断軸
インデックス投資中に相場が急落したとき、積立を止めるべき?買い増しすべき?投資歴8年・資産4,800万円の会社員投資家が…
パパママ投資家が荒れた相場で「やらないこと」を決めておく
子育てをしながら資産形成をしているご家庭にとって、相場の急落は二重に怖い。
「このお金、教育費に使うんじゃなかったっけ」「家計が厳しいのに積立を続けていていいのか」——こういう不安が重なると、判断が曇りやすくなります。
だから荒れた相場では「下がったらどうするか」より、
「下がった日に自分が何をしないか」を事前に決めておくほうが大事だと思っています。
具体的に言うと、こういうことです。
売らない。SNSを見すぎない。生活費には手をつけない。積立投資はもちろん継続する。
たったそれだけでも、荒れた相場でかなり強い防波堤になります。
ルールは複雑じゃなくていい。「急落しても積立は続ける」この1行だけでも、毎回自分をブレから守ってくれます。
子どもが寝静まった後にスマホで含み損を確認する夜、そういう夜こそ「今週の自分は冷静に過ごせた」と思えるくらいが、ちょうどいいんじゃないかと思います。
来週の注目ポイント
来週は以下の3点を見ておくといいかもしれません。
米イラン交渉の続報次第で原油価格が大きく動く可能性があり、それが株式市場全体の地合いに影響します。
日本の金利が10年債2.7%超からさらに上昇するかどうかも注目で、上昇が続くなら住宅ローン金利や不動産セクターへの影響が出てくる可能性があります。
そしてドル円が160円を試しに行くかどうか——今週159円台でいったん押し戻されましたが、米国のマクロデータが強い限りドル高圧力は消えません。
ただ、これらを「知識として知っておく」ことと「知ったうえで焦って動く」は別の話です。長期積立家にとっては「知って、それでも冷静に構える」が正解だと思っています。
まとめ——今週の相場から持ち帰ってほしいこと
月曜に1,000円下がって、金曜に1,654円上がって、史上最高値で週を終えた。それがこの5日間の全部です。
この3週間で「上→下→上」を全部通しで見てきたけど、自分のスタンスは何も揺れていない。
その事実が、今週いちばんの確認でした。
「仕組みを作って、あとはほったらかす」——口で言うのは簡単ですが、それを実行できるかどうかというのが積立投資の本質なんだと思います。
まだ積立の設定をしていない方は、まず金額は小さくていいので設定だけしてみてください。
1,000円でも100円でも、仕組みが動き始めると、相場の上下をいちいち気にしなくていい状態に少しずつ近づいていけます。
来週も、粛々と積み立てていきましょう。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任でお願いします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
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