こんにちは、コウです。
金利が上がったというニュースが流れるたびに、なんとなく不安になる。
「NISA、このまま続けていていいのかな」
「住宅ローンも変動金利だし、投資より返済を優先すべき?」
そんな不安に心当たり、ありませんか?
僕もそうでした。
というか、今でも利上げのニュースを見るたびにちょっと不安な気持ちになります。
この記事では、
住宅ローンを変動金利で抱えながらNISA積立を続けている会社員が、金利ニュースとの向き合い方をできる限り「財布に近い言葉」で整理してみます。
難しいマクロの話は後回しにして、まず「自分はどうするか」に引き寄せた話をします。
この記事でわかること
- 金利が上がると「何が」変わるのか、財布に近い言葉で理解できる
- 住宅ローン持ちが金利ニュースを見たときに「積立を続けられる」根拠
- NISA積立を「続けるべき理由」を自分の言葉で説明できるようになる
金利って、結局「お金のレンタル料」の話です
金利というと難しく聞こえますが、本質はシンプルです。
銀行からお金を借りるときのコストが金利。預けるときに受け取る報酬も金利。要するに、
お金を使う権利にかかるレンタル料です。
このレンタル料が上がると、僕たちの日常には大きく4つの変化が起きやすくなります。
① 借りるコストが上がる
住宅ローンの返済負担が増える可能性があります。
特に変動金利を選んでいる人には、最もリアルな影響です。
② 株の見られ方が変わる
企業がお金を借りるコストが上がると、将来の利益への期待が圧縮されやすくなります。
特に「将来の成長に先払いしている」AI株や成長株はこの影響を受けやすい。
③ 円高方向に働くことがある
日本の金利が上がると、円を持つメリットが相対的に意識されやすくなり、円高に動くことがあります。
オルカンやS&P500を積み立てている人には、円換算の評価額に影響が出ることも。
④ 債券の動きが変わる
金利が上がると既存の債券価格は下がりやすく、新しく買う債券の利回りは上がります。
ポートフォリオに債券を組み込んでいる人には関係してくる話です。
ひとつひとつ見ると「あ、これ自分の話だ」となりますよね。
ニュースの「金利が上がった」という一行が、こんなに身近なところに繋がっているんです。
金利が上がると、なぜ株価が下がりやすいのか
「金利が上がったのに、なんで株が下がるの?」と思ったことがあれば、この話が参考になるかもしれません。
株式市場全体に目を向けると、金利上昇は株価に二つの形で影響してきます。
ひとつは企業がお金を借りるコストが上がることで利益が圧迫されやすくなること。もうひとつは、「将来の利益の価値」の計算方法が変わることです。
少し例えると、「5年後に100万円もらえる約束」の今日の価値は、金利が高いほど低く見積もられやすい。
お金には「今すぐ使えるか、後でしか使えないか」で価値が変わる側面があるからです。
だから企業の事業そのものが悪くなったわけでも、将来の成長が嘘になったわけでもない。ただ「その将来に今日いくら払うか」が金利によって変わるということです。
このことを知っておくと、金利上昇の局面で株価が揺れても「ああ、こういう仕組みか」と少し冷静になれます。
まったく平常心でいられるかはまた別の話ですが(笑)
変動金利のローン持ちが「今すぐ動く」べきかどうか
僕自身、住宅ローンを変動金利で借りています。
だから金利ニュースが他人事に思えないのは正直なところです。
ただ、自分の状況を数字で整理してみたら、「今すぐ何かしなければ」とはならなかった。
返済はだいぶ進んでいて残債も数百万円まで減っており、一括返済できる目処も立ってきた。
金利が多少上がっても、月々の返済額に大きな変化はない規模感だということが確認できたんです。
大事なのは、ここです。
金利が上がった→すぐ動くではなく、まず自分の状況を整理してから判断するという順番。
変動金利持ちが金利上昇で焦りがちなのが、「感情から動いてしまうこと」です。
「不安だから固定に切り替えよう」という判断は、残債の規模・返済余力・金利上昇の幅によっては切り替えコストの方が大きくなるケースもあります。
住宅ローンと投資の判断は、常に「今の自分の数字」から出発することが大切だと思っています…と偉そうに書いていますが、金利ニュースが出た日は僕も最初はなんとなくソワソワしていました(笑)
ちなみに住宅ローンを抱えながら投資を続ける理由については、以前に詳しく書いた記事があります。
「投資より返済を優先すべき?」という問いに正面から向き合ったのでよければ読んでみてください。
変動金利の住宅ローンを抱えながら投資を7年続けた会社員が、繰り上げ返済 vs 投資の判断理由と2018〜2026年の実際…
オルカン・S&P500積立中の人、円高をどう受け止める?
金利が上がって円高が進むと、オルカンやS&P500の評価額が円換算でジワジワ下がってくることがあります。
積立を続けているのに数字が減っていく——そこに「あれ?」となった経験ありませんか?
ただ、積立継続中の人にはもう一つの見方があります。
円高になれば、同じ金額でより多くの口数を買えるということでもある。
長期の積立目線では、円高は「同じ円でより多く仕込めるタイミング」という側面があります。
大事なのは、評価額の一時的な変動と、長期的な資産形成の方向性を別のものとして考えることです。
見るのがつらくなる気持ちはよくわかります。
実際、円高が進む日のポートフォリオ画面は見たくなくなりますよね。でも、そこで積立を止めることが一番もったいない行動なんです。
NISA積立において「続けること」の価値については、こちらの記事でも整理しています。
NISA積立約8年・会社員ITエンジニアが、個別株での失敗からオルカン+S&P500の2本に絞るまでの全経緯を実績数字つ…
「全部が一緒に動かない」ポートフォリオを意識した話
外貨建て資産が多いポートフォリオは、円高の局面で影響が集中しやすい構造になっています。
僕はこれを意識して、少しずつ日本株・内需株の比率を増やすようにしてきました。
輸出で稼ぐ企業は円安に強い一方、円高になると逆風になりやすい。
一方で国内消費や内需を主な収益源にしている企業は、為替の影響を受けにくい。
これは「内需株が正解」という話ではありません。ポートフォリオ全体が「同じ方向に一斉に動かない構造」を意識したという話です。
円高でも円安でも、金利が上がっても下がっても、何かが支えてくれる。
そのための分散です。
どんな相場環境でも全部が一緒に動かないようにしておくことが、長期投資を続けるための土台になると感じています。
金利ニュースの日に「やらなくていいこと」3つ
金利が動くと、なんとなく「何かしなければ」という気持ちが湧いてきます。
でも振り返ると、マクロが動いたタイミングで焦って動いた判断が後から良かったことはほとんどありませんでした。
だから「やるべきこと」より先に「やらなくていいこと」を頭に入れておくのが大事だと思っています。
① 金利ニュースだけで積立を止めない
株価が一時的に下がっても、それだけで積立を止める理由にはなりにくいです。むしろ安く買えるタイミングが増えると考える方が、長期目線では合っています。
② 「様子を見るために全部売る」をしない
「金利が落ち着いたら戻ろう」という判断は再参入のタイミングを逃しやすい。相場から離れている間に動いた分はなかなか取り戻せません。
③ 他のテーマに乗り換えない
金利上昇で銀行株や内需株が注目されたりします。でも自分の方針になかったものを慌てて追いかけてもたいていうまくいかない。
経験上、確実にそう言えます。
「相場を動かすものを理解する」のは振り回されるためではなく、振り回されないためです。
この順番を間違えないようにしたいと思っています。
「相場が動くたびに乗り換えたくなる」という気持ちとの向き合い方を、別の記事で詳しく書いています。
新NISAで積立を続けていると、AI株や話題のテーマ株が気になる瞬間が必ず来ます。この記事では、FOMOの正体・方針を変…
金利ニュースを見たときの「5つの確認ポイント」
最後に、金利ニュースが流れたときに使える5問を置いておきます。
正しい答えを出すためではなく、感情より先に「自分の状況」を見るためのブレーキです。
Q1. 住宅ローンの「残債・返済余力・金利上昇の幅」を自分の言葉で説明できる?
「なんとなく不安」と「数字で見たら大丈夫だった」は行動がまったく変わります。感情で動く前に、紙に書き出してみてください。
Q2. 外貨建て資産の評価額が下がったとき、「為替の影響か、資産価値の変化か」を切り分けられている?
為替が動いただけなら、積立を続ける理由は変わっていないことが多いです。
Q3. ポートフォリオ全体が「片方向に集中していないか」確認できている?
すぐ変える必要はないですが、把握しているかどうかで次の判断の精度が変わります。
Q4. 「何か動かなければ」という気持ちは自分の状況の変化から来ている?それとも相場の空気から来ている?
判断の出発点が「自分の状況」か「相場の雰囲気」かで行動の質はまったく変わります。
Q5. 今の積立設定は、金利が上がっても下がっても「続けられる設計」になっている?
相場のたびに設定を変えているなら、それはルールではなく感情に従っているだけかもしれません。
まとめ
金利ニュースは、知っておくと「あ、これね」と少し落ち着いて見られるようになります。
でも知識が増えたからといって衝動が消えるわけじゃない。 頭ではわかっているのに、手が動いてしまいそうになる。
だから僕は「知ること」と「それでも続けること」をセットにして習慣にしました。
ニュースを理解する。自分の状況を確認する。それでも大きく変える必要がないと思えるなら、積立を継続する方針は変えない。
派手ではないけど、これが続けられた理由のひとつだと思っています。
※この記事は投資の助言を目的としたものではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
もしよろしければ、少しだけ覗いていただけると嬉しいです。