RICOH GXR + GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
先日GR Digital4のCCDにゴミが付着したことを書きましたが、とりあえず可能な範囲で除去を試みました。
一応記録として残します。
本来はサポートに修理を依頼するべきですが、サポートに持ち込んだ方のブログでは 2万以上かかったと
書かれているので、ちょっと躊躇してしまいました。
しかも市場では新品が3万4,000円台まで下がっていることを考えると、ちょっと考えちゃいますよね。。。
で、調べてみるとGRDはセンサーに汚れが見つかった場合はセンサーユニットまるごと交換となるようです。
確実にゴミを除去する、分解して清掃する手間を少なくする等を理由にそうしているのでしょうか?(ホントかな?!)
それに修理費用については送付して個別に見積もり依頼しないと分からないようです。
それにしてもゴミが混入しやすい構造ならば、低コストでメンテナンスができるようにしてほしいですよね。
さて、それでは分解について解説します。
参考に他の方が分解していないか探してみましたがGRD4で同様の記事は見つかりませんでした。。。
(※ 分解は個人の責任において行ってください。二次的な故障の原因になるので分解はあまりお勧めしません。)
以下、手順の説明です。
<用意するもの>
- 精密ドライバー
プラス(1mm)、マイナス(~1.4mm程度) - ピンセット
手先が器用な人ならば、特になくても問題なしかもです。
ただ、小さな隙間から作業を行う必要があるで、あると全然楽だと思います。
(自分はピンセットがなかったので用意しませんでした。。。) - ブロアー
ブロアーもしくはダストブローを使います。
ただし、ダストブローでセンサーの清掃を行うことは避けた方がいいようです。
なぜかというと高圧なガスで埃を吹き飛ばす際に傷をつける可能性があるからです。
といいつつも、今回はスプレータイプのダストブローを使用しています。。。 - トレイ
ネジや細かい部品を置くために使います。なくても特に問題ありませんがネジをなくすと悲しい思いをすることに。。。
<手順>
作業時間 約30~60分(慣れると30分程度でできる作業です。)
① 電池、メモリーカード、ホットシューカバーを取り外す
背面の基盤がむき出しになるので感電を防ぐためにも電池は抜いておきます。また、メモリーカードも一応抜きます。
ホットシューカバーは 2)の手順を行うために必ず外す必要があります。
② ホットシューを外す
ホットシューの金属カバーの隙間に、マイナスドライバーを差し込んで少し持ち上げます。
そのまま手前にスライドさせると金属カバーを抜き取ることができます。
RICOH GXR + GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
さらに、金属カバーの下には固定するネジが4本隠れているのでプラスドライバーで外します。
ネジを取るとホットシューが取り外せます。
③ カメラ側面のネジを外す
背面パネルを取り外す前に側面のネジを取り外します。
ネジは全部で6本あります。
分かりにくいネジの場所は2ヶ所。
ひとつは前側のグリップの下。ネジは2つ隠れていますが、背面パネル側のみ外します。
もうひとつは左上部にあるストラップ穴の奥にあります。
RICOH GXR + GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
④ 背面パネルを外す
軍幹部の右側を軽く持ち上げ、背面パネルをゆっくりと開いていきます。
2本の配線ケーブルがつながっています。
RICOH GXR + GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
⑤ 配線ケーブルをコネクタから抜く
フィルム状の配線ケーブルが2本、本体側のコネクタにつながっています。
1本は軍幹部付近にあるコネクタにつながっており、もう一本の広めのケーブルは背面ボタン裏あたりの
コネクタにつながっています。
マイナスドライバーで挟み込まれているツメ(?)を立ててゆっくり抜き取ります。
RICOH GXR + GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
広いほうのケーブル。液晶表示とボタンの信号用配線かな。
RICOH GXR + GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
⑥ CCDを押さえている金属版を外す
GRD4は手ぶれ補正を内蔵しているため、GRD3までと構造が異なるようです。
旧GRDはCCDがネジ留めされており、簡単にCCDにアクセスできたようですが、GRD4はアクセスが難しいようです。
そこで諦めず、3枚の金属版を剥がしてゆきます。
うち2枚は磁石になっていて、磁力で張り付いているため簡単に取り除けます。
一番したの金属版は両面テープで張り付けられているため、ゆっくり剥がします。
RICOH GXR + GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
3枚の金属板が見えます。一番下の金属板以外は磁石で張り付いています。
⑦ CCDユニットを軽く持ち上げ隙間をつくる
5)で金属版を剥がすと、あとはCCDユニットだけです。
そのまま抜き出せれば楽ですが、手ぶれ補正関係のケーブルとツメがつながっており、これ以上の分解は非常に危険です。
さすがにそこまでチャレンジする気にはなりませんでした。
とりあえず、CCDユニットの角をつまんで軽く持ち上げると、なんとかCCDセンサー、レンズにアクセス可能になります。
RICOH GXR + GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO
分かりにくいですが、CCDユニットを持ち上げて隙間を作ったところ。
⑧ 隙間からブロアーでゴミを吹き飛ばす
6) であけた隙間にブロアーの先端を差し込みゴミを吹き飛ばします。
ダストブローを使えば簡単に小さな隙間からゴミを吹飛ばすことができますが、前述のリスクがあります。
⑨ 逆の手順で戻す。
カバーを外した時と逆の手順で戻していきます。
特に金属板の戻し作業とケーブルの戻し作業には十分注意してください。誤動作の原因になります。
金属板の位置ズレはセンサーが手ブレを誤検知してモーターが異常動作を起こします。また、ケーブルの接続が悪いと液晶モニターが表示されなかったり、ボタン動作がおかしくなります。
完全にカバーを閉めずに動作を確認してからカバーを閉めるようにすると確実です。
以上で清掃完了です。
この手順である程度の清掃は可能ですが隙間からの作業になるため、確実に清掃ができるとは限りません。
あくまで埃を吹き飛ばせる範囲で手当てをするだけです。
確実にゴミを除去するためにはやはりサービスセンターに修理を依頼したほうがベターです。
この方法で一番気になっていたゴミ(繊維状のもの)はなくなったので、しばらく様子を見ながら使うことにします。