毎月分配ファンドで「給与以外のお金の流れ」を作ろうとしたことはありますか?
「毎月決算型です」と書いてあるのに、口座を確認したら今月の入金がゼロ——そんな経験をした人は、もしかしたら僕だけじゃないかもしれません。
2024年末に楽天SCHD・SBI-SCHD・SBI日本高配当の3本を組み合わせた「毎月分配サイクル」を設計してから、16ヶ月が経ちました。
3ファンド合計の評価額は181万円超、含み益は25万円超、分配金の累計受取額は27,795円。
数字だけ見れば悪くない。
でも、正直に言うと「毎月入金される」という理解は最初から少しズレていました。
この記事では、
3ファンドの組み合わせ方・設計の意図・16ヶ月の実績を包み隠さず書きます。
「毎月分配」という言葉の正しい解釈についても実体験をもとに整理するので、同じ設計を検討している方の参考になれば。
この記事でわかること
- 毎月分配サイクルを作る3ファンドの選び方と口座設計
- 楽天SCHD・SBI-SCHD・SBI日本高配当16ヶ月の実績数字
- 「毎月」の意味と、特別分配金が出たときの正しい解釈
毎月分配サイクルの仕組み——3ファンドの決算月を組み合わせる
まず全体像から。
この仕組みのポイントは、決算月がずれている3本を選ぶことです。
| ファンド | 決算月 |
|---|---|
| 楽天SCHD(楽天・シュワブ・高配当株式・米国) | 2・5・8・11月 |
| SBI-SCHD(SBI・S・米国高配当株式) | 3・6・9・12月 |
| SBI日本高配当(SBI日本高配当株式) | 1・4・7・10月 |
この3本を組み合わせると、1月から12月まで毎月どこかのファンドが決算を迎える計算になります。
ただし、決算月と実際の入金月は1ヶ月前後ずれます。
楽天SCHDは2月決算でも、口座への反映は3月初旬。SBI-SCHDも同様です。
「毎月分配」という言葉から「毎月1日に入金がある」とイメージしていると、2月の口座残高を見て「あれ?」となります。
これは設計ミスではなく、ファンドの仕組みの話。最初にここを理解しておくだけでずいぶん気が楽になります。
なぜこの3ファンドを選んだのか
「SCHDなら1本でいいのでは?」という疑問はもっともです。
僕が2本に分けた理由はリスク分散ではなく、決算月のずれを作るためでした。
楽天と SBIで決算月が1ヶ月ずれているので、これを組み合わせると米国高配当だけで年8回の決算機会が生まれます。
3本を選んだもう1つの理由は、
米国と日本の2通貨建てにすること。
SCHD系は円建てで買えますが中身は米国株なので、実質的に為替の影響を受けます。
SBI日本高配当を加えることで、円安局面でも円高局面でもどちらかにプラスの方向がある構造を作れます。完全な為替ヘッジにはなりませんが、少しだけバランスが取れる感覚があります。
口座の設計にもこだわりがあります。
SCHDの2本は特定口座・再投資型にしています。
まだ元本が小さい段階で分配金を受け取っても金額が少ないので、ファンド内で自動的に複利を効かせることに集中したかった。
一方、SBI日本高配当だけはNISA成長投資枠・受取型。NISA口座で受け取る分配金は国内課税がかかりません(原則として)。受け取った分配金を自分でタイミングを見て再投資することで、NISA枠を自分のコントロール下で管理できます。
16ヶ月の実績データ(2026年4月時点)
実際の数字を見ていきます。
SBI-SCHD(特定口座・再投資型)
2025年1月から積立開始。相場が調整した8月・9月にそれぞれ10万円ずつスポット購入しています。
- 評価額:約63万円台
- 評価損益:+14%超
- 3月決算分配金:4,557円(再投資済み)
2025年末時点の含み益が+34,247円(+6.74%)だったので、この4ヶ月でさらに8万円以上増えた計算です。
楽天SCHD(特定口座・再投資型)
SBI-SCHDとほぼ同時期にスタート。
8・9月のスポット購入も同額で実施しており、ほぼ同規模に育っています。
- 2月決算・1万口あたり90円の分配金
- 実際の再投資額:3,920円(3月初旬反映)
SBI日本高配当(NISA成長投資枠・受取型)
2026年1月に一括20万円+毎月2.5万円積立でスタートした、3ファンドの中で一番新しい存在です。
- 1月分配金(受取):2,097円
- 4月分配金(受取):3,060円
- NISA口座のため非課税で受け取り
積立で保有口数が増えたこともあり、2回目の受取額が少し大きくなっています。
3ファンド合計(2026年4月29日時点)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 評価額合計 | 1,815,097円 |
| 評価損益 | +254,277円 |
| 分配金累計(受取のみ) | 27,795円 |
月7.5万円の積立を16ヶ月続けながら、含み益だけで25万円超。
相場の追い風もありますが、仕組みを作って相場に居続けた結果だと受け止めています。
”毎月入金”ではなく”配当機会の分散”として考える
16ヶ月やってきて、一番大事だと感じた考え方の転換がここです。
「毎月分配」という言葉は、正確には「年間を通じて決算機会が分散されている」という意味に近い。毎月1日に必ず入金があるわけではありません。
決算月と実際の入金月がずれること、再投資型のファンドは口座に現金で入ってこないこと、この2点を理解してから仕組みを見るとかなりスッキリします。
もう1つ、最初の頃は特別分配金が出る時期がありました。
楽天SCHDの2025年5月(70円)とSBI-SCHDの6月(62円)がそれです。基準価額が個別元本を下回っていたため、実質的に元本の一部が戻ってくる形になっていました。
ただその後、両ファンドとも普通分配に転換。直近は1万口あたり90円まで増えています。
特別分配のときも積立をやめなかったことが、今の数字につながっています。
特定口座の分配金に関する税金処理(確定申告すべきか否か)については、こちらの記事でまとめています。
👉 特定口座の配当金、確定申告すべき?しなくていい?判断フローを会社員投資家が解説
特定口座(源泉徴収あり)でも確定申告が有利なケースがあります。配当控除・損益通算・NISA混在の3つの判断ポイントを、投…
高配当ファンドを選ぶ際の3つの確認ポイント
「利回りが高いから」だけで選ぶのは、個人的には少し怖い。僕が3ファンドを選ぶときに意識したのは以下の3点です。
① ファンドの中身が信頼できるか
SCHDは米国で長年評価されてきた高配当ETFで連続増配銘柄を中心に構成されています。
SBI日本高配当は国内の高配当株で構成されており、利回りだけでなく銘柄の質も重視して選定されています。
② 分配の仕組みを理解しているか
再投資型と受取型のどちらが自分の目的に合っているか。
NISA枠の使い方との組み合わせも含めて設計する必要があります。
③ 長期で持ち続けられる仕組みになっているか
分配金の金額より、「積立を続けられる心理的な仕組みになっているか」の方が重要です。
相場が荒れてもルーティンで積立を続けられる設計——これが一番の資産形成エンジンだと思っています。
暴落時に「売らない」ための判断軸については、こちらの記事も参考にしてみてください。
👉 インデックス投資で暴落が来たら「どうする?」サラリーマン投資家の判断軸
インデックス投資中に相場が急落したとき、積立を止めるべき?買い増しすべき?投資歴8年・資産4,800万円の会社員投資家が…
これからどうするか——元本を積み上げるフェーズ
SCHDの2本は引き続き再投資モードで元本を育てることに集中します。
SBI日本高配当の分配金はプールしておいて、タイミングを見て手動で再投資する予定です。
華やかな戦略ではないし、特別なテクニックでもない。設計した仕組みを信じて淡々と積み上げる。それだけです。
16ヶ月の記録が「仕組みは正しく動いている」ことを証明してくれました。
あとは時間に任せる——そういう段階に来ていると感じています。
まとめ〜毎月分配サイクルで押さえる3点
「毎月分配」は毎月入金ではなく、配当機会の分散として設計する。
決算月と入金月のズレを理解しておくことで、2月に入金がなくても動揺しなくなります。また、積立初期の小さな分配金より、継続できる仕組みを優先すること。
特別分配が出ても動じず積み立て続けた16ヶ月が、今の+25万円の含み益につながっています。
高配当ファンドに「一発逆転」は期待しない。
給与以外のお金の流れを少しずつ育てるための仕組み——そのくらいの温度感で付き合うのが長続きするコツだと思っています。
まず自分の証券口座で「決算月がずれている高配当ファンドを1本だけ調べてみる」——そこから始めてみてはいかがでしょうか。
本記事は著者の運用記録であり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身のリスク許容度に合わせてお願いします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
もしよろしければ、少しだけ覗いていただけると嬉しいです。

