「積立投資、始めようと思うんだけど…今って始めるタイミングじゃないですよね?」
こういう話ってよく聞きます。
特に4月や年末など、何かのタイミングで「動こうかな」と思ったとき、決まってこの「タイミング問題」が頭をよぎる。
この記事では、2018年から積立投資を続けてきた僕がその問いに正直に答えます。
FXでも損失を出した失敗談も含めて、会社員目線のリアルを書きます。
「どうせ始めるなら正しく始めたい」という方に届けばうれしいです。
この記事でわかること
- 「今の相場でいいのか」問題への答え
- 具体的な始め方3ステップ(口座・商品・金額)
- 約8年続けて見えてきた「積立投資で本当に大事なこと」
積立投資を始めるのに「いいタイミング」はあるのか
結論から言います。誰にもわかりません。
今が高値圏なのか、まだ上昇余地があるのか。
プロのアナリストでも意見が割れるものを一般の会社員が読み切れるわけがない。
ただ、積立投資という手法自体がこの「タイミング問題」を無力化する設計になっています。
毎月一定額を買い続けることで、高い月は少なく、安い月は多く買える。
この「ドルコスト平均法」と呼ばれる仕組みのおかげでタイミングを狙う必要がそもそもないんですよね。
「相場が荒れているから待とう」という判断は、裏を返せば「安い局面を買えるチャンスを意図的に捨てている」とも言えます。
僕は2018年秋の開始以来、コロナショック・米国金利急騰・2025年初頭の急落といくつもの「暴落」を経験してきましたが、定期的な積立を止めたことは一度もありません。
正直に言うと、不安はありました。でも、止めなかった。
それが多分、資産5,000万円手前まで来られた一番の理由です。
失敗から学んだこと「早く増やしたい」が一番危ない
投資を始めた当初、僕はWealthNaviから始めました。
自分で投資先を選ぶ自信がなかったし、正直「自分で考えるより、サービスに任せたほうがいいかな」という逃げ心もありました(笑)
でも、少し慣れてきたころに欲が出てきて、十分な知識もないまま個別株、そしてFXへと手を広げていった。
「もっと早く増やしたい」という焦りに引きずられた感じです。
結果、FXでは約193万円の損失です。
海外FXでのデイトレ、そしてトラリピに切り替えてからも含み損とマイナススワップのダブルパンチを受けて、2024年末まで数年間じわじわ負け続けました。
この経験から学んだことは明確です。
「早く増やそうとすると、かえって遠回りになる」 ということ。
インデックスの積立投資が「退屈」に感じるのは、むしろ正しいサインだと今は思っています。退屈なくらいがちょうどいい、というのが今まで続けた実感です。
具体的な始め方、3つのステップ
「じゃあ実際、何から始めればいいの?」という話を具体的に書きます。
【ステップ1】口座を開く
SBI証券か楽天証券のどちらかをおすすめします。
どちらも口座開設は無料で、スマホで完結します。
注意点が一つ。
NISAの口座は証券会社に一つしか持てません。
「どちらをメインにするか」を決めてから申し込むと後で移管の手間が省けます。
口座を持っているだけなら何も損しない。
持っていないと何も始まらない。なので、まずここだけクリアしてしまうことが大事です。
【ステップ2】買う商品を一つに絞る
悩みすぎる方が多いですが、選択肢はシンプルで大丈夫です。
eMAXIS Slim全世界株式(オルカン) または eMAXIS Slim米国株式(S&P500) のどちらか一本で最初は十分だと思います。
僕は現在、この2本を合計月10万円、NISAで積み立てています。
積立を始めてから基本的なスタンスは変わっていません。それくらいシンプルでいいということでもあります。
よく「オルカンとS&P500、どっちがいいですか?」と聞かれますが、どちらも世界経済の成長に乗る商品です。
迷い続けるくらいなら、どちらかを選んで始めることのほうが圧倒的に大事です。
【ステップ3】無理のない金額から設定する
よく「NISA満額を目指すべきですか?」という質問も受けますが、最初からMAXにこだわる必要はありません。
月3,000円でも5,000円でも、継続できる金額から始めることのほうがはるかに重要です。「積立が苦しくなった」と感じた瞬間に続かなくなります。
金額より、「仕組みを作ること」が最優先です。
収入が増えたら積立額を上げればいい。最初の設定が全てじゃないというのが僕の考え方です。
積立投資で本当に難しいのは「始めること」じゃない
ここまでやってみてわかったことがあります。
積立投資で一番難しいのは、「始めること」ではなく「相場が荒れたときに売らないこと」です。
含み益が100万円単位で減った日に、スマホを見てヒヤッとした経験は何度もあります。
2025年には1ヶ月で資産が大幅に目減りした時期もありました。
でも、そこで「売る理由を探す」のではなく「続ける仕組みを信頼する」。
そのメンタルを保つためにも、「自分が理解できる商品」「生活に余裕のある金額」で始めておくことが長期的には大きな差を生みます。
投資の技術より、感情に振り回されない仕組みをいかに作れるか。これが長く続けるための核心だと思っています。
よくある疑問
Q. 相場が不安定なときは積立を一時停止すべきですか?
停止することで「安い局面を買い逃す」可能性があります。
長期の積立投資では、下落局面こそ多く買えるチャンスでもあります。余裕資金での投資を前提に、設定をそのまま維持することをおすすめします。
Q. オルカンとS&P500は両方買ったほうがいいですか?
一本で十分です。
S&P500はオルカンの中に約6割含まれているため、両方持つと米国株への比重が大きくなります。分散の意図があるなら、むしろオルカン一本のほうがシンプルです。
Q. NISAで損が出たらどうなりますか?
NISAは利益が非課税になりますが、損失の損益通算はできません。
ただし長期・積立・分散の原則に沿った運用であれば、10〜20年単位では元本割れのリスクは歴史的に低下していきます。
ゼロになるわけではないという認識は持っておく必要があります。
まとめ
積立投資を始めるうえで、押さえておきたいポイントをまとめます。
「今のタイミングが正しいか」を考えることに意味はありません。それより「始めた事実」を作ることのほうが、5年後10年後に大きな差になります。
始め方のステップは3つ。
①口座を開く(SBI証券か楽天証券)
②商品を一つ選ぶ(オルカンかS&P500)
③無理のない金額で設定する。
それだけです。
難しくない。ただ、続けることが一番難しい。
だから仕組みと金額の設計だけは、最初にしっかり考えておくといいと思います。
「完璧なスタート」より「始めた事実」。それが未来の自分への一番の贈り物になります。
投資には元本割れのリスクがあります。この記事は特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
このブログのタイトル「かぞくとあおぞら」に込めた想いや、投資で遠回りをしてきた僕の自己紹介を[こちら]にまとめています。
もしよろしければ、少しだけ覗いていただけると嬉しいです。
