「この株、絶対上がる!」そう思って買ったのになぜか下がる。「もう十分儲かった!」と売ったらそこからまさかの爆上がり。
「そろそろ底でしょ!」と買い増ししたらさらに底なし沼へ…。
こんな「投資あるある」の経験はありませんか?
本を読んだりYouTubeを見たりして投資の基本はバッチリなはずなのに、いざとなるとなぜかおかしな行動をとってしまう。
まるで自分の中にあまのじゃくな自分がもう一人いるみたいに。
ハッキリ言います。
あなたが投資でうまくいかないのは、知識や分析力が足りないからじゃありません。一番の敵はあなたの「心」の中にいます。
今日はそんな手ごわい「心の中の敵」の正体を明らかにし、そいつを味方につけるための秘密兵器——「行動経済学」というとっておきの魔法のアイテムをあなたのものにします!
改めて行動経済学について理解することで「あー、だから私は失敗してたのか!」とスッキリして明日からの投資がガラッと変わるはずです!?
なぜ、私たちはこんなにもヘンテコなことをするの? あなたの失敗を誘う「5匹のモンスター」
昔の経済学では「人間はいつでも冷静で一番トクするように行動するもんだ」と考えられていました。
でも、心理学を取り入れた「行動経済学」の研究によって実は私たち人間は気分やノリでけっこうヘンテコなことをしちゃう「普通の生き物」だってことがわかってきました。
投資の世界はこの人間の「ヘンテコさ」が丸出しになる場所です。
ここでは、特にあなたを失敗に誘い込もうとする代表的な5匹の「心のモンスター」を紹介します。
モンスター① 損したくないモンスター
「1万円もらう嬉しさ」より「1万円なくす悲しさ」の方がずーっと大きく感じる
これが行動経済学のスーパースターである「プロスペクト理論」が教えてくれる「損したくないモンスター」の正体です。
このモンスターのせいで私たちは投資で一番やっちゃいけない「コツコツドカン(利益はちょっぴり、損失はドカンと大きい)」にはまりがちです。
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含み損は「見なかったコトに」
株価が下がって評価額が真っ赤っか。
頭では「ダメだこりゃ、早く売らなきゃ」とわかっていても「損を認めたくない!」というモンスターのささやきに負けて「そのうち上がるかも…」と見て見ぬフリ。
気づけば傷口は広がるばかり。 -
利益は「スズメの涙」で満足
逆にちょっとでも利益が出ると「この幸せ、消えないで!」とばかりに、慌てて売っちゃう。その株がその後ロケットみたいに急上昇するかもしれないのに・・・もったいない!
「あるある!」って思ったでしょ?
大丈夫、あなたが特別優柔不断なわけじゃありません。これは人間の本能なんです。
モンスター② 根拠なき「イケるっしょ!」
「私って平均より運転うまくない?」ってほとんどの人が思ってる。投資も同じ
なぜか人間って自分のことを平均よりちょっと上だと思いがち。
特に投資でまぐれ当たりが続くと「俺って天才かも?」なんて危険な「イケるっしょ!」感がムクムク育っちゃうんです。
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無駄撃ちトレード
「今の俺なら相場の流れ読めるね!」と謎の自信に満ち溢れ、しょっちゅう株を売ったり買ったり。
でも、研究によると取引回数が多い人ほど手数料ばっかり取られて、結局儲かってないことが多いんですって。
特に男性はこのワナにはまりやすいとか。 -
一点集中、玉砕覚悟?
「この会社、絶対ビッグになる!」と思い込むと大事な「卵は一つのカゴに盛るな(分散投資)」の教えを忘れ、なけなしのお金を一つの銘柄にドカン!
これじゃ投資じゃなくて、ただのギャンブルです。
モンスター③ みんなと一緒がいいもん!
「あのラーメン屋、行列できてるから美味しいに違いない!」とつい並んじゃう心理
私たちは「みんなと一緒」だとホッとする生き物。
でも投資の世界でこの「みんなと一緒がいいもん!」モンスターに従うと、とんでもないことになりかねません。
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お祭り騒ぎで高値掴み
過去の出来事ですが、ITバブルによって「インターネット関連なら何でも上がる!」とみんながお祭り騒ぎで株を買いまくった結果、大損した人がたくさん出ました。
最近でも「あのインフルエンサーが推してるから」「SNSで話題だから」なんて理由でよく調べもせずに飛び乗ってませんか?
それ、ただのお祭りに参加してるだけかもしれませんよ。
モンスター④ あの頃は良かった…
最初に見た値段や情報になぜかいつまでも心が縛られちゃう
船がイカリ(アンカー)を下ろすと動けなくなるみたいに、私たちの頭も最初にインプットされた情報にガッチリ固定されちゃうことがあります。
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「あの値段まで戻るはず」という呪い
ある株が昔は1万円だったとしましょう。今は業績が悪くなって3千円。
でも「1万円だったんだから、3千円は安すぎ!絶対また上がるはず!」って思っちゃう。
これ「あの頃は良かった…」モンスターの仕業です。今の会社の本当の価値を見てないんですね。
モンスター⑤ 私に優しい情報だけプリーズ
一度「これだ!」って思うとその考えを応援してくれる情報ばっかり集めちゃう
自分が信じたいことをもっと信じたくなる。
これが「私に優しい情報だけプリーズ」モンスター。ある株に惚れ込んじゃうとその株のいいニュースや「絶対上がる!」って言ってる人の意見ばっかり目について、悪いニュースや「危ないよ」って声は聞こえなくなっちゃうんです。
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SNSは「快適なコタツ」?
例えば、A社の株を買ったとします。
あなたはXでA社を応援するアカウントをフォローし「A社、最高!」って投稿に「いいね!」しまくります。すると、あなたのタイムラインはA社マンセー情報で埋め尽くされます。
まるで自分にとって心地いい情報だけの「快適なコタツ」に入ってるみたい。でもそのコタツの外ではA社にヤバい情報が出てるかもしれないのに…。
「心のモンスター」を手なずける!5つの魔法のアイテム
さあ、手ごわいモンスターたちの顔ぶれはわかりましたね。
じゃあどうすれば彼らをやっつけられるんでしょう? 「気合と根性!」…残念ながらそんな体育会系のノリは本能モンスターには通用しません。
必要なのはモンスターたちが入り込むスキマのない「自分ルール」を作り、それを守るための「しくみ」です。
これから、そのための5つの「魔法のアイテム」をあなたにプレゼントします。
アイテム① 自分だけの「投資の掟(おきて)」ブック
ドキドキハラハラ、市場が大荒れの時ほど冷静な判断なんてできません。
だからこそ、落ち着いている時に「自分だけの投資ルール」を紙に書き出すんです。これは、いわば「投資の掟の書」。
【投資の掟ブック(記入例)】
買う時の掟:「応援したい会社」でかつ「3年間ずっと売上が伸びてる」会社だけ!
売る時の掟①: 買った値段から10%下がったら、泣いても笑っても次の日に売る!理由は聞かない!
売る時の掟②: 買った値段から30%上がったら、半分だけ売って残りは「もう少し夢を見ようかな」でOK!
お財布の掟: どんなに好きな会社でも一つの会社に全財産の15%以上は入れない!
コツは「小学生でもわかるくらい具体的に書く」 こと。
そして一度決めたら、市場が開いてる間はこの掟ブックに書いてないことは絶対にしない!と心に誓う。
これがあなたの心の暴走を止める最初の強力な盾になります。
アイテム② 「ほったらかしOK!」魔法の積立貯金箱
毎月、決まった日に決まった金額を決まった投資信託にコツコツ投資し続ける「積立投資」。これ、ただの投資術じゃないんです。
行動経済学的に見ると投資判断のめんどくさい部分をぜんぶすっ飛ばせる「ほったらかしOK!」の魔法なんです。
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「いつ買えばいいの?」の悩みサヨナラ!
積立投資なら「いつ買うか」なんて悩む必要ナシ!
だから「みんな買ってるから今だ!」とか「損したくないから今はやめとこ…」みたいなモンスターのささやきが聞こえてきません。 -
ピンチをチャンスに変える魔法
株価が高い時はちょっとだけ、安い時はたくさん買うことになる「ドルコスト平均法」。
これって実は「値段が下がってる時に買う」っていう普通は怖くてできない行動を勝手にやってくれる魔法なんです。暴落した時こそ「わーい!安くたくさん買えるぞー!」って仕組みのおかげで思えるようになります。
全部のお金をこれにする必要はないけど、コアな投資先に「何にも考えなくていい貯金箱」を置いておくと、あなたの心は平和になって、さらにお金もスクスク育つはずです。
アイテム③ 自分を丸ハダカにする「投資日記」
「俺ってイケる!」モンスターや「私に優しい情報だけプリーズ」モンスターをやっつけるには自分の判断を正直に振り返ることが大事。
そのための秘密兵器が「投資日記」です。
株を買ったり売ったりしたら必ず次のことをメモしましょう。
いつ、何を、いくらで?
なんでこの株を買った(売った)の?(その時の熱い思いとか)
この投資でどうなりたかった?(夢とか目標とか)
で、結局どうなった?(天国?それとも地獄?)
もしタイムマシンがあったらあの時の自分に何て言う?(未来の自分への置き手紙)
これを続けると「自分って全然相場読めてなかったじゃん…」「あの時ヤバい情報、無視してたわ…」なんて、ちょっと恥ずかしいけど大事な「本当の自分」が見えてきます。
この「日記」という鏡があなたの勘違いを優しく正してくれますよ。
アイテム④ あえて「ケチをつける」勇気
「私に優しい情報だけプリーズ」モンスターに勝つためのちょっと変わった裏ワザ。それは、自分が買おうと思ってる株の「悪口」や「心配なところ」をわざと探しに行くことです。
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A社の株が気になったら「A社 株価 ヤバい」「A社 ここが心配」とかでググってみる。
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大好きなアナリストが「この株、買い!」って言ってても、あえて「この株ダメかも」って言ってる人の意見も読んでみる。
これ、正直ちょっとヘコむ作業です。
でも、この「ケチ」をつけられても「うん、それでもやっぱりこの株は魅力的だ!」って思えるならその気持ちは本物。
逆にちょっと調べただけで「え、こんなヤバい話あったの!?」ってなるなら、あなたはモンスターに崖から突き落とされる寸前で助かったってことです。
アイテム⑤ 「待つのも相場」の精神安定剤
短い期間で儲けようとすると、私たちの心はモンスターたちの格好のエサになっちゃいます。
でも、見る期間を5年、10年、20年…と長くすると、毎日のちょっとした株価の上がり下がりなんてどうでもよくなってくるんです。
車の運転でしょっちゅう車線変更する人より、一つの車線をずーっと走ってる人の方が結局早く着いたり、少なくとも疲れなかったりするって話、聞いたことありませんか?
投資もそれと一緒。
短い期間で儲けようとガチャガチャ売買する(車線変更しまくる)んじゃなくて、いい会社やいろんな株の詰め合わせパック(投資信託)にドンと投資して、あとは気長に待つ(一つの車線をのんびり走る)。
この「何もしない」っていう実はとっても積極的な作戦こそが行動経済学が教えてくれる賢い投資家になるための奥義の一つなんです。
【まとめ】ラスボスはあなた自身。でも、最強の味方もあなた自身
投資で成功するために、難しい経済の知識や誰よりも早く情報をゲットする能力なんていりません。
本当に必要なのは「自分ってけっこうヘンテコなことしちゃうんだな」って認めて、そんな自分をうまく操縦するための「知恵」と「しくみ」なんです。
今日紹介した5匹のモンスターたちは、これからもあなたの心の中でスキあらば暴れようとするでしょう。
でも、もう大丈夫。あなたは丸腰じゃありません!
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「投資の掟ブック」 という名の盾で感情の攻撃をシャットアウト!
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「魔法の積立貯金箱」 でめんどくさい判断はぜんぶ自動化!
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「投資日記」 という鏡でありのままの自分と向き合う!
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「ケチをつける勇気」 で偏った情報から抜け出す!
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「待つのも相場」 の精神安定剤で時間を味方につける!
これらのアイテムをカバンに詰めて、次の投資の冒険に出かけてみてください。
きっと、今までとは全然違う景色が見えるはずです。
投資のラスボスは鏡に映るあなた自身。でも、最強の仲間もまた、自分を理解し成長できるあなた自身なんですから。