iOS14 + AirPods Proだけで実現できる最高の立体サラウンド環境です。
この組み合わせで DOLBY ATMOS のすべてを体感することができます!
ようこそ! iOS14
米現地時間9月16日(日本時間9月17日)より、AppleはiPhoneの新OS「iOS 14」、iPad向けのOS「iPadOS 14」、Apple Watch向けOS「watchOS 7」、Apple TV向けOS「tvOS 14」の提供開始しました。
今回のバージョンアップは大幅な機能向上になっていますが、そのなかでもAirPods Proユーザーが特に注目する新機能が「空間オーディオ」です。iOS14をインストールしたiPhoneとファームウェアを「3A328」に更新したAirPods Proで楽しむことができます。
iOS14 + AirPods Pro「空間オーディオ」が凄いんです
注目の「空間オーディオ」とは
空間オーディオとはAirPods Proを5.1ch/7.1chサラウンド、そしてDOLBY ATMOSに対応させる新機能です。
対応する映像コンテンツの立体サラウンド再生が楽しめたり、AirPods Proに搭載された加速度センサー、ジャイロセンサーなどを利用して、ユーザーの頭と体が向いている方向をトラッキングしつつ、コンテンツの音像をあるべき箇所に正しく定位させるヘッドトラッキングを実現します。
Bluetoothオーディオデバイスのリストに表示された「AirPods Pro」の脇にある「i」アイコンをタップし設定メニューを開くと、その中に「空間オーディオ」の項目が新設されています。
また、コントロールセンターに表示されるAirPods Proのボリューム設定を押し込みメニューを開くとノイズコントロールの右隣に「空間オーディオ」のアイコンが表示されていますので、選択することで空間オーディオが有効/無効の切り替えができます。
こんな感じに項目が増えています。
DOLBY ATMOS(ドルビーアトモス)ってなに?
DOLBY ATMOSの特徴は平面的ではなく立体的な音場を体感できる音声フォーマットです。
作品への没入感を映像からだけでなく音響の面でも高めてくれるため、まるで作品に入り込んだように錯覚するほど。
そのため DOLBY ATMOSは「イマーシブ(没入型)サウンド」などとも呼ばれています。
あらゆる次元を体験
映画館で、ご家庭で、そして外出先でもドルビーアトモスこれまで映画のサウンドデザイナーは、個々のサウンドをミックスしてチャンネルにまとめて、サウンドトラックを製作していました。 たとえばヘリコプターが飛び立つ音を必要とするシーンがある場合は、そのサウンドを1個のチャンネルに割り当てて、他のサウンドとミックスする必要がありました。
このヘリコプターのサウンドはチャンネル間で移動できても、頭上へ移動することはできませんでした。 そのため、実際のサウンドとは異なって聞こえます。
音声オブジェクトの導入
ドルビーアトモスは、チャンネルではなく、音声オブジェクトをベースにした業界初のオーディオフォーマットです。 ドルビーアトモスでは、ヘリコプター、けたたましい車のクラクション、子供の叫び声といったあらゆるサウンドが、チャンネルの制限がない独立した音声オブジェクトとして存在することができます。 このオブジェクトは頭上も含めてどこにでも配置および移動することができます。
映画製作者は、ストーリーを語ることに集中することができるようになりました。 サウンドをチャンネルに配置することで製作者の意図を犠牲にするのではなく、シーンでサウンドが自然に発生する場所にそのサウンドを配置することができます。 サウンドは3次元の空間を移動し、映像に合わせて頭上や周囲を流れるため、ハイト感覚と現実感が新たにもたらされます。 ドルビーアトモスでは、自分がアクションの中心にいるかのように感じます。これはこれまでにない体験です。 また、映画館、ご家庭、外出先など、あらゆる再生環境に対応します。
空間オーディオで余すところなく再現
DOLBY ATMOSは前後左右の音に加え、頭上方向や高さ方向の音情報が追加されていますが、iOS14 + AirPods Pro では「空間オーディオ」によってこれらの情報を余すことなく表現することができます。
(※通常ホームシアターでDOLBY ATMOSを楽しむ場合は、天井にスピーカーを2本~4本設置する必要がある。)
実際にDOLBY ATOMOS対応のコンテンツを視聴しましたが、ノイズキャンセリングの効果もあって映画館で映画をみている以上にサウンドの包まれ感が強く、音の厚みをものすごく感じます。
そして、目をつぶると特に感じるのですが、あらゆる音があるべきところから聞こえてきているよう。まるで自分がその場にいる錯覚を覚えます。
自分が向いている方向から自然に音が聞こえてくるのもすごい!
ただし、対応コンテンツのみ対応
空間オーディオ機能を利用するためには、DOLBY ATOMOS、DOLBY 5.1、DOLBY 7.1のオーディオソースに対応している必要があるため、残念ながら現時点では体験できるコンテンツが限られています。
Apple TV+ではDOLBY ATMOSなどに対応したコンテンツが多数公開されており、無料で視聴できるソースもありますので、是非AirPods Proで視聴してその凄さを体験してみてください。
Apple TV+で公開されている映像コンテンツは赤枠のように映像のフォーマット・対応規格が表示されており、対応していることが確認できます。
DOLBY ATMOSの表示があれば対応してます。
iTunes Store の映画なども DOLBY ATMOS同様に対応しているものもあります。
NetflixやAmazon Primeなど、ほかの映像コンテンツサービスではいまのところ利用できませんが、今後のAppleのビジネス戦略次第ではないかと思います。Apple TV+だけではなく、今後、利用できるコンテンツが拡大されることを期待しましょう。