
少額資金から投資を始めよう
投資初心者が投資を始めるなら「10万円以下で買える高配当×割安株」はとても合理的なスタート。
近年、ネット証券大手のSBI証券や楽天証券が株式の売買手数料を無料化しており、手数料を気にせずトライできる環境が整っています。
さらに、株価の安い銘柄を選ぶと同じ資本金でも多くの株数を保有でき、買いタイミングを分散してリスクを抑えることも可能になりました。
ただし割安であっても業績が低迷する銘柄も少なくないため、配当利回り・業績見通し・PERなど複合的に判断することが大切です。
少額×高配当×割安株が注目される理由
まずは「少額×高配当×割安株」での注目ポイントとその理由について、振り返ってみましょう。
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少額投資は心理的ハードルが低い
10万円以下の銘柄であれば、仮に株価が多少上下しても精神的な負担が少なく、少額から実践的に学べます。
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高配当で利益が見込める安心感
配当利回りが3.5%超の高配当(今回取り上げる銘柄など)であれば、たとえ株価の上下があっても、元本に対するインカムゲインとしての貢献は無視できません。
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割安(PER低)のため、価格の割に利益が多め
今回はスタンダード市場で予想PERが10倍前後、プライム市場で13倍未満に絞って利益に対して株価が割安な企業を選出しています。市場平均より低水準のPERは割安度の目安となります。
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業績増益見込みで成長も期待できる
単に割安・高配当なだけでなく、今期経常利益が増益見込みの企業を条件とすれば、業績増益による成長も期待できます。
スタンダード市場の高注目5銘柄をチェック(※8/4時点)
例として、以下の条件で抽出された銘柄は最低投資金額10万円以下、配当3.5%以上、PER10倍前後、経常増益見込みという基準を満たしたものをピップアップしました。
また、その注目ポイントについても合わせてご紹介します。
① ナカバヤシ(7987)|投資額53,300円・配当利回り約4.1%・PER約7.7倍
https://money.note.com/companies/7987?sub_rt=share_pb
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業種
アルバムや図書製本の最大手で、文具・事務用品、フォトブック、宅配ボックス関連など多角化展開。 -
注目ポイント
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増益幅が非常に大きく、業績の急回復が背景にある。
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割安な指標に加えて配当性向が低く、今後も安定配当が期待できそう。
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リスク
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文具・印刷という成熟市場であり、今後の成長余地は限定的の可能性。
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原材料価格や物流コストの変動に弱さもあり。
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② 京写(6837)|投資額39,400円・配当利回り3.5%・PER9.3倍
https://money.note.com/companies/6837?sub_rt=share_pb
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業種
プリント配線板の製造。電子機器全般に使用される重要部材。 -
注目ポイント
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電気自動車やIoT分野の拡大で需要が底堅い。
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割安水準のPERと安定した配当が魅力。
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リスク
材料費や物流コストの上昇に注意。
③ ゼット(8135)|投資額44,700円・利回り4%・PER3倍
https://money.note.com/companies/8135?sub_rt=share_pb
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業種
スポーツ用品の販売。学校・団体向けが主力。 -
注目ポイント
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インフレでも公共機関からの安定需要あり。
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地方行政や教育現場との取引が強み。
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リスク
少子化による長期需要減が懸念。
④ Jトラスト(8508)|投資額45,000円・利回り3.7%・PER10.2倍
https://money.note.com/companies/8508?sub_rt=share_pb
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業種
金融(主に貸金業、保証事業など) -
注目ポイント
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経常増益率42%超と高成長が期待される。
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東南アジア市場での金融事業展開に注力。
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リスク
事業内容が複雑で初心者にはやや見通しにくい。
⑤ ウィル(3241)|投資額50,200円・利回り3.8%・PER8.2倍
https://money.note.com/companies/3241?sub_rt=share_pb
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業種
関西圏を中心とする不動産開発。 -
注目ポイント
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地場に根差した堅実経営。
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配当利回り4%近くで安定的な株主還元。
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リスク
不動産市況に左右されやすい。景気後退時の注意必要。
その他、ナカバヤシやあかつき本社、サンヨーホールディングス、黒田グループ、1stコーポレーションといった企業も含まれ、いずれも低P BRと増益期待が共存している点が魅力です。
プライム市場の注目5銘柄をチェック(※8/4時点)
こちらはプライム市場で最低投資額10万円以下、配当3.5%以上、PER13倍未満、経常増益見込みの5社を対象としています。
① Br.HD(1726)|投資額34,800円・利回り4.6%・PER12.5倍
https://money.note.com/companies/1726?sub_rt=share_pb
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業種
建設コンサル・エンジニアリング関連。 -
注目ポイント
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インフラ老朽化対策の国策に絡みやすい。
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業績安定、初心者にも比較的安心な業種。
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リスク
経常増益率が低く、横ばい傾向。今後の成長は限定的か。
② トモニホールディングス(8600)|投資額 約60,900円・配当利回り 約4.2%・PER約7.5倍
https://money.note.com/companies/8600?sub_rt=share_pb
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業種
地方銀行持株会社(傘下に香川銀行・徳島大正銀行など)、中小企業との取引に強みあり。 -
注目ポイント
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地方銀行ながら東京・大阪にも展開し、中小企業向け融資で差別化。
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配当性向が低く、利回り4%超でも減配リスクが低いと考えられます。
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リスク
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金利環境の変動に影響を受けやすく、地方銀行に共通する金利リスクあり。
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③ VTホールディングス(7593)|投資額47,200円・利回り5%・PER10.9倍
https://money.note.com/companies/7593?sub_rt=share_pb
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業種
自動車ディーラー事業、レンタカーも展開。 -
注目ポイント
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配当利回り5%超は魅力的。
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経常増益率も18%と力強い。
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リスク
中古車価格や金利の影響を受けやすい。
④ 北洋銀行(8524)|投資額 約64,600円・配当利回り 約4%・PER11.9倍
https://money.note.com/companies/8524?sub_rt=share_pb
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業種
地域銀行。北海道を中心に展開し、地場中小企業や個人向けに強みあり。 -
注目ポイント
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地域密着型の経営で貸出先リスクが比較的低く、配当利回りは高めで魅力的。
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リスク
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地方経済の影響を受けやすく、融資先の回収リスクなど注意が必要。
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⑤ 日神GHD(8881)|投資額53,700円・利回り4.2%・PER12.3倍
https://money.note.com/companies/8881?sub_rt=share_pb
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業種
マンション分譲を手がける不動産会社。 -
注目ポイント
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高配当で資産保全型。
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住宅市場が堅調なうちは継続保有も有望。
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リスク
不動産価格調整局面では逆風も。
いずれも市場平均PERより割安で配当や業績のバランスが取れている点が共通しています。
【コラム】 これだけは知っておきたい!「PER」「配当利回り」の意味と使い方
【PER(株価収益率)とは?】
PER=株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
「企業の利益に対して今の株価が何倍の価値をつけられているか」を表す指標です。
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どう見る?
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PERが低い(10倍未満)→ 利益のわりに株価が安い、割安株。
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PERが高い(20倍以上)→ 将来の成長期待が織り込まれている、成長株。
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アドバイス
初心者はまず、PER10〜13倍以下の「割安ゾーン」を狙うとリスクが抑えられます。過度な高PERは期待が剥落したときに下落が大きい可能性があります。
【配当利回りとは?】
配当利回り=1株あたり配当 ÷ 株価 × 100
「株を買ってもらえるお小遣い(=配当)」がその株価に対してどれくらいの比率かを表す指標です。
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どう見る?
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3.5〜5%超 → 魅力的な配当利回り(※日本株としては高水準)
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5%超 → 高配当。ただし、減配リスクに注意。
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アドバイス
高利回り=安心ではありません。
業績が安定していて、かつ配当性向(利益のうち配当に回す割合)が過剰でない銘柄を選びましょう。目安は配当性向50%以下。
【初心者がやりがちな失敗パターン】
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「配当だけ」で選んでしまう → 減配や業績悪化リスクに気づかない。
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「PERが低い=絶対割安」と信じてしまう → 実は業績悪化でPERが上がらないケースも。
【指標は「組み合わせ」で考えよう】
PERや配当利回りは「単体で見ると誤解を招きがち」です。
業績推移や自己資本比率などもセットで見ると安心感のある企業を見極められます。
よくある失敗パターンとその回避法
❌ 失敗1 配当利回り「だけ」で飛びつく
高配当=お得に見えますが、実は「落とし穴」になることもあります。
例)
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利回り6%超でも来期は減配予想。
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業績悪化や赤字転落寸前なのに高配当のまま。
回避策
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配当性向(利益の何%を配当に回しているか)をチェック。
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目安:50%以下が健全。
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過去3年の配当推移を見て、安定性を確認。
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一時的な利益(例:不動産売却など)で利回りが上がっていないか注意。
❌ 失敗2 PERが低い=割安だと思い込む
PER10倍以下だと「安い!」と感じがちですが、成長が止まっている企業や業績悪化予測の会社も含まれます。
回避策
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過去数年の業績(売上・利益の推移)を確認。
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同業他社とPERを比較。「低すぎて異常」な場合は市場の警告と捉える。
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「来期業績の見通し」が保守的すぎないかも要チェック。
❌ 失敗3 分散しすぎて管理不能に
「分散が大事!」と聞いて10銘柄以上を中途半端に買ってしまうと各社の情報管理ができず、株主としての理解が浅くなる可能性も。
【回避策】
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初心者は3〜5銘柄で十分。
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自分が応援したい、理解しやすいビジネスを選ぶ。
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管理しきれない銘柄は無理して持たない。
❌ 失敗4 「買ったら放置」してしまう
意外と多いのが、最初の購入で満足してしまい「配当金が出てるかも知らない」「企業が減配したことにも気づかない」ケース。
【回避策】
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証券会社アプリで通知設定を活用。
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決算期(3月・9月)には「株探」や「会社四季報」をチェックするクセをつける。
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年に2回でもいいので「持ち株を見直す日」をカレンダーに入れる。
💡ポイント
自分が「何を目的にこの株を買ったかを忘れない」こと。それさえ覚えていれば、株価が上がっても下がっても気持ちがぶれません。
今すぐできるアクションと“次に買いたい銘柄”の選び方
ステップ① 証券口座を開設しよう
今はSBI証券と楽天証券が圧倒的な二強です。どちらも株式売買手数料が無料(国内株)になっており、初心者でもコストを気にせず始められます。
【どちらを選ぶべき?】
SBI証券
IPO(新規株公開)に強く、Tポイント投資も可。
楽天証券
楽天経済圏との相性◎、楽天ポイントが貯まる・使える。
→ どちらもスマホアプリで簡単取引可・NISA対応です。
ステップ② 欲しい銘柄を「お気に入り登録」
いきなり買うのが不安な人は、まずは「ウォッチリスト」で日々の値動きを見て慣れましょう。
次の3〜5銘柄を登録して1週間観察してみてください。
ステップ③ 「買い方」と「タイミング」をシミュレーション
初心者におすすめの買い方
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分割買い
「5万円×2回」など2回に分けると価格変動リスクを抑えられます。 -
指値注文
自分が納得できる価格で注文を出すスタイル。過剰に高く買わないために有効。
ステップ④ 「次に買いたい銘柄リスト」を持つ
今は買わなくても「将来これを買いたい」という候補を持っておくと、暴落時や資金ができたときにすぐ動けます。
自分なりの銘柄候補を事前にリスト化しておきましょう。
例)次に狙いたい銘柄
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サンヨーホールディングス(1420)|増益率54.2%
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黒田グループ(287A)|配当利回り6.93%
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野村不HD(3231)|不動産系で利回り・業績バランス◎
https://note.com/green_kou0320/n/n2bf525aafb18
【おわりに】 少額投資から未来を変えるファーストステップ
あなたが今手にしている1万円、5万円、10万円。そのお金をどのように活用していくかによって、未来は本当に変わります。
なぜなら「行動を始めた人」だけがお金を増やす力を身につけていくから。
たった1社に投資することでその企業の決算を見るようになり、業界や経済ニュースに敏感になり、次第に「自分の意志でお金を動かす力」を育てていくことになります。
誰かの言葉ではなく、自分の判断で選び、買い、持ち続ける。
その最初の一歩が、あなたの金融リテラシーと人生を確実に変えていくはずです。
※注意
本稿は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。
ここまでお読みくださりありがとうございます。こちらの記事もオススメです。