こんにちは、コウです!
そして、2025年の投資活動、本当にお疲れ様でした。
昨日(12/30)で東京市場も取引終了(大納会)を迎えました。
今年の終値は……なんと 50,339円48銭!
ついに、夢のまた夢だと思っていた「日経平均5万円」の大台に乗って一年を締めくくりました。
資産が増えて嬉しい反面、ニュースで「史上最高値」「未知の領域」なんて言葉を聞くと、ふと不安になりませんか?
「こんな高い値段、どう考えてもおかしいんじゃない?」
「来年あたり、ドカンと暴落するんじゃ……」
そんな不安を抱えるパパ・ママ投資家のために、今回は
「日経平均5万円の正体」と「2026年の投資戦略」について解説します。
今回は、投資歴3年のパパ投資家「パパさん」と投資歴15年のベテラン「先生」の会話形式で、今の市場を分かりやすく紐解いていきます。
これを読めば、お正月を安心して過ごせるはずですよ!
【大納会速報】5万円の景色に足がすくむパパ・ママたち
2025年12月31日。
大納会を終えた夕方、パパさんが浮かない顔で先生のもとを訪ねてきました。
「先生…今年も最高の一年でした、と言いたいところなんですが、正直怖くて仕方ありません。」
「おや、どうしたんだい? 今日は大納会で日経平均は50,339円で引けたじゃないか。資産も増えて、ホクホクなんじゃないのかい?」
「いや、それが怖いんです! 5万円ですよ、5万円! 僕が投資を始めた頃は3万円台でした。それが気づけば5万円…。これってやっぱりバブルなんじゃないですか?
1989年のバブル崩壊の話を親からよく聞かされているので『今が天井で、来年は地獄を見るんじゃないか』って不安で積立を解約しようか迷ってるんです。」
「なるほどね。確かに数字だけを見れば急激に上がったように見える。『高所恐怖症』になるのも無理はないよ。 でも、結論から言おう。 今の5万円は、断じてバブルではない。むしろ『正常』な評価なんだ。」
「えっ、正常!? これだけ上がってるのに?」
「そう。多くの人が『株価という数字』しか見ていないから怖くなるんだ。今日はその不安を『PER(期待)』と『EPS(実力)』という2つのモノサシを使って解消していこうか。」
会話でわかる!今の株価は「バブル」なのか「適正」なのか
多くの人が陥りがちな罠。
それは「株価の絶対値」だけで高いか安いかを判断してしまうことです。先生の解説を聞いてみましょう。
「パパさん、例えばスーパーで『りんご1個 1000円』って書いてあったらどう思う?」
「高いですね! 絶対買いません。」
「じゃあ、そのりんごが『重さ5kgの巨大高級りんご』だったら?」
「あ、それなら……逆に安いかもしれませんね。」
「そうだよね。モノの値段が高いか安いかは、『中身(価値)』に対して値段がつりあっているかで見なきゃいけない。 株価も全く同じなんだ。
今の5万円が高いかどうかを知るには、『企業の稼ぐ力(EPS)』に対して『何倍の値段がついているか(PER)』を見なきゃいけないんだよ。」
恐怖の「PER60倍」だった1989年
「株価は、ざっくり言うとこの掛け算で決まる。
株価 = EPS(企業の実力) × PER(投資家の期待)
パパさんが心配している1989年のバブル期。あの時の日経平均は約3万9000円だったけれど、PER(期待)はどれくらいだったと思う?」
「うーん、みんな熱狂してたから高かったのかな? 20倍くらい?」
「甘いね。当時は60倍から70倍もあったんだ。」
「60倍!? それってどういうことですか?」
「単純計算で、企業が投資資金を回収するのに60年以上かかるということさ。 実力(利益)は大したことないのに、『これからもっと上がるはずだ!』という期待だけで値段が吊り上がっていた状態。これが本当のバブルだね。」
実力が伴った「PER15倍」の2025年
「じゃあ、日経平均が5万円を超えた今、PERは何倍だと思う?」
「1989年より株価が高いんだから、80倍とか?」
「それがね……約15〜16倍なんだ。」
「えっ!? 60倍から15倍に下がってるんですか? なのに株価は高い?」
「そう。ここが一番重要なポイントだ。
株価は上がったけど、それ以上に『企業が稼ぐ力(EPS)』が爆発的に伸びたんだよ。 1989年と比べて企業の利益は約6倍になっている。だから株価が5万円になっても割高感はない。 PER15倍というのは、米国株(S&P500)の20倍以上に比べても、むしろ割安なくらいさ。」
「なるほど…。中身のない風船が膨らんでいるわけじゃなくて、中身がギッシリ詰まった実のある上昇なんですね。」
「その通り。今の5万円は、日本企業の実力に見合った『通知表』みたいなものさ。だから過度に恐れる必要はないんだよ。」
なぜ日本企業はこんなに強くなった?4つの構造変化
パパさんは少し安心したようですが、まだ疑問があるようです。
「でも先生、日本って『失われた30年』とか言って経済成長してないんじゃ…?」
実は、GDP(国内総生産)の伸び悩みとは裏腹に、上場企業の「体質」は劇的に進化しています。
ここでは、なぜ日本株がここまで強くなったのか、4つの理由を深掘りします。
① 価格転嫁力の回復 デフレマインドの終焉
長年、日本企業は「値上げしたら売れない」というデフレの呪縛にかかっていました。
しかし、ここ数年のインフレを経て、企業は原材料コストの上昇を製品価格に転嫁できるようになりました。
「値上げしても売れる」という自信がついたことで、企業の利益率(マージン)が大幅に改善。
これがEPS(一株利益)を押し上げる最大の要因です。
② グローバル化と円安の恩恵
「日本株」といっても、トヨタやソニー、ファーストリテイリングなど、主要な企業はもはや「多国籍企業」です。売上の半分以上を海外で稼いでいます。
円安が定着したことで、海外で稼いだドルなどの外貨を円に戻したとき利益が大きく膨らみます。
日本国内の景気がそこそこでも、世界経済が成長していれば日本企業の利益は増える構造になっているのです。
③ 株主還元への「本気」
昔の日本企業は儲かったお金をただ内部留保として貯め込む傾向がありました。
しかし、東証の改革要請もあり、今は「増配(配当金を増やす)」や「自社株買い」に積極的です。
自社株買いをすると市場に出回る株数が減るため、一株あたりの価値(EPS)が上がります。
企業が自ら株価を上げる努力をするようになったのです。
④ 成長セクターの台頭
バブル期は銀行や不動産が主役でしたが、2025年の今は違います。
半導体、AI関連、ハイテク素材など、世界と戦える技術を持った企業が市場を牽引しています。
特に2025年後半からの政策的な後押しもあり、これらのセクターへの期待感は「夢」ではなく「現実的な成長」として捉えられています。
「なるほど。僕が子供の頃に見ていた『元気のない日本』とは、企業の体質が全然違うんですね。」
「そうなんだ。昔のイメージのままで止まっているとこの変化を見誤ってしまう。
『日本株はオワコン』なんて言っていた人たちはこの構造変化に気づけなかったんだね。」
【年末年始】株価は上がる?下がる?アノマリーと注意点
長期的には「適正」であることが分かりましたが、気になるのは直近の動きです。
お正月休み中に株価はどう動くのでしょうか?
「長期的に大丈夫なのは分かりました!
でも、明日からのお正月休み、株価はどうなるんでしょう? なんか『年末年始は荒れる』って聞いたことがあるんですが……。」
「いいところに気がついたね。
年末年始には特有の『アノマリー(経験則)』があるんだ。」
サンタクロースラリーと1月効果
株式市場には面白いジンクスがあります。
-
サンタクロースラリー
年末から年始にかけて株価が上昇しやすい現象のこと。
節税対策の売りが一巡した後、新年への期待感から買いが入りやすいために起こると言われています。 -
1月効果
1月はその年の新規資金(NISA枠など)が市場に入ってくるため、株価が上がりやすいという傾向です。
「統計的に見ても年末年始は株価が上がりやすい傾向にあるんだ。『お年玉相場』なんて呼ばれたりもするね。」
「おっ! じゃあ、年明け早々に資産が増えるかも!? 期待しちゃいますね!」
『板が薄い』ことには注意が必要だ。」
💡注意 「板が薄い」ことによる乱高下
年末年始は海外の機関投資家などが休暇に入っているため、市場の参加者が少なくなります
(=板が薄い)
参加者が少ないと、少しの売り注文や買い注文で株価が大きく動いてしまうことがあります。
-
急騰もしやすいが急落もしやすい
-
ちょっとしたニュースに過剰反応しやすい
ジェットコースターのような値動きになる可能性があるため、短期的な変動に一喜一憂しない心がまえが必要です。
忘れてはいけない「日米の営業日のズレ」
また、日本がお正月休みに入っても世界の市場は動いています。
-
日本株(東証)
12/31〜1/3まで休場(4連休)
次は1月4日から。 -
米国株(NY)
1/1(元日)のみ休場。
1月2日から通常営業。
「日本がのんびりお餅を食べている1月2日、3日もアメリカ市場はバリバリ動いている。 もしそこでアメリカ株が大きく動くと、1月4日の日本の『大発会』で窓を開けて大きく値動きすることがあるんだ。」
「うわあ、お正月中も気が抜けないですね……。
スマホでチェックし続けた方がいいですか?」
「いやいや、パパさん。そこは『見ない力』も大切だよ。
長期投資家なら、数日の動きに反応しても仕方がない。お正月くらいは家族との時間に集中してニュースは見ない!くらいのスタンスが正解さ。」
2026年の投資戦略 パパ・ママは「積立」をどうする?
では最後に、これらの情報を踏まえて、我々パパ・ママ投資家は2026年をどう過ごすべきか、戦略をまとめます。
① 積立投資は「絶対継続」!
「高値だから積立を減らした方がいい?」という質問をよく受けますが答えはNoです。
将来さらに株価が上がった場合、今が「一番安い買い場」だったことになります。
逆に下がったとしても、積立投資なら「安くたくさん買える(ドルコスト平均法)」チャンスになります。
タイミングを計ろうとせず、淡々と設定を維持するのが正解です。
② 現金より「株」が有利な状況は続く
ここで、もう一つ専門的なデータを紹介します。「イールドスプレッド」です。
これは「国債を持つより、株を持つ方がどれくらいお得か」を示す指標です。
-
1989年
国債利回り6% vs 株式益利回り1.6%
→ 「株より国債を持っていた方が断然お得だった」
(なのにみんな株を買っていた=非合理) -
2025年現在
国債利回り2.1% vs 株式益利回り6.3%
→ 「国債より株を持っている方が4%以上お得」
(=合理的)
「金利が上がったと言っても、まだ2%程度。インフレも続いている中で、現金を銀行に寝かせておくのと稼ぐ力のある企業の株を持つのと、どっちが資産を守れるか。答えは明白だよね。」
「確かに。インフレでお金の価値が下がるなら、株に変えて持っておく方が資産防衛になりますね。」
③ 「調整」は来るものと思っておく
もちろん、2026年も一本調子で上がり続けるとは限りません。
米国の政策や為替次第で10〜20%程度の「調整(下落)」は必ずどこかで起きます。
しかし、それは「バブル崩壊」ではありません。
「5万円は実力相応。下がったらバーゲンセール」 この認識を持っていれば、暴落が来ても狼狽売りせずに済むはずです。
まとめ〜2026年も「航路」を守り続けよう
日経平均5万円突破。
この数字は、30年以上をかけて日本企業が血の滲むような体質改善を行い、ようやくたどり着いた「努力の結晶」です。
決して泡のように消える幻ではありません。
【今回のまとめ】
-
5万円はバブルではない。
PER15倍の適正水準。 -
日本企業の「稼ぐ力」は本物。
インフレも円安も味方にしている。 -
年末年始は動きやすい。
乱高下があっても「よくあること」とスルーする。 -
2026年も積立継続。
タイミングを読まず、市場に居続けることが最大の勝因。
「どうだいパパさん。まだ5万円が怖いかい?」
「いえ! 先生の話を聞いて5万円という数字の『中身』が見えた気がします。 お正月は株価を気にせず、子供と凧揚げでもして遊びます。そして来年も新NISAの積立を淡々と続けます!」
「それが一番だね。投資は人生を豊かにするための手段であって、ハラハラするためのものじゃない。
どっしりと構えて2026年も一緒に資産形成を楽しんでいこう!」
投資家のみなさん、2025年は本当にお疲れ様でした。
市場がどんなに動いてもあなたの投資目的(教育費や老後資金)が変わらない限り、やるべきことは変わりません。
新しい年も冷静かつ合理的に、そして何より「楽しみながら」投資を続けていきましょう。
それでは、よいお年を!
(※本記事は2025年12月31日時点の状況に基づいたシミュレーション解説記事です。投資の最終判断はご自身の責任で行ってください。)