相場が荒れた春は本を読みたくなる|積立投資家が手に取って欲しい3冊

「ちゃんと積み立ててるはずなのに、なんかもやもやする」 そういう感覚、子育てしながら投資してると定期的に出てきませんか。

数字は増えている。積立の設定も動かしていない。でも「次に何をすればいいんだろう」という問いだけが、じわじわと頭の隅に居座っていたりする。

2026年の春は特にそういう時期でした。

関税ショック、日銀の政策変更、円相場の乱高下。情報を追いかけるほど疲れてしまって、気づいたらスマホを置いて本を開いていた。

投資を約8年続けて、資産は4,000万円台後半まで育ちました。積立を続けてよかったとは思っている。でも「このままのペースで、次はどこへ向かうのか」という問いが出てきはじめたのもこのタイミングです。

今回は、そんな「もやもや期」に手に取った3冊を紹介します。

難しい本ではないし、スペックで選んだわけでもない。
「今の自分に必要だと感じた」という理由だけで選んだ3冊です。

この記事でわかること

  • 相場が荒れるとき、情報より「思考の整理」に有効な本の選び方
  • 積立投資を「なんとなく続けている」を「わかって続けている」に変える視点
  • 「何のために増やすのか」という問いに向き合える1冊の存在
  • 高配当株をなんとなく選んでいた自分が、基準を整理し直したきっかけ

「持ち続ける理由」を言葉にしたくて——『株はずっと上がるもの』

著者:広木隆(マネックス証券 チーフ・ストラテジスト) 出版社:日経BP社

タイトルを見た瞬間、正直「強気すぎない…?」と思いました(笑)

でも読んでみると、楽観論を煽っているわけじゃない。インフレの構造、企業が利益を積み上げる仕組み、資本主義そのものの成長性という3つの柱から、「なぜ株価が長期的に上がり続けるのか」を論理的に解説している一冊です。

子育て世代のパパママが積立投資をしていると、こういう場面があると思います。

子どもが熱を出した週末に日経が500円下げていて、スマホを見るたびに少し憂鬱になる——そういうとき。

「持ち続けるのが正解とわかっているけど、その信念を支える言葉が自分の中にない」という感覚、ありませんか。

この本が刺さったのはまさにそこです。

「損失への恐怖で機会を逃すことが最大のリスク」という話は頭でわかっていても、いざ相場が荒れると揺らぐもの。その揺らぎを正面から論じてくれる本は意外と少ない。

日経平均2032年10万円予測については「ほんとに…?」と思いながら読みましたが(笑)、企業のROE改善や株主還元の変化についての分析は、腹落ちする部分が多かった。

「積立しているけど、なぜ下落局面でも持ち続けるのか言語化できない」というパパママ投資家に、特に読んでほしい一冊だと思います。

「何のために増やしているのか」を問い直す——『人生はお金の預け先で決まる』

著者:熊谷幹樹 出版社:幻冬舎(2026年4月)

この本は、少し種類が違います。

投資の方法論じゃなくて、「そもそも何のためにお金を増やすのか」を問い直す本。こういうテーマって、きれいごとに見えることもある。でも、気になった理由があります。

ある休日の話です。子どもと一緒にいる時間なのに、スマホで相場を確認している自分がいた。

——それ、おかしいなと。

資産を育てたいのは、家族との余裕ある暮らしのため。なのに「余裕ある暮らし」を手に入れるために、「余裕ある時間」を削っていた。本末転倒というか、ちぐはぐな感覚がして、少し立ち止まりたくなった瞬間でした。

この本のテーマは「お金の預け先が、人の時間と人生を変える」という話で、銀行預金だけでは不十分な理由を説きながら、同時に「その先に何を目指すのか」という問いを大切にしているのが特徴です。

「1億円」とか「FIRE」とか、数字だけを目標にして走ってきた人には一度読んでほしい。

目的地を確認せずにアクセルを踏み続けていると、いつかどこかで「で、どこへ向かってたんだっけ」となる。そういう手前のタイミングで出会える本だと思います。

「なんとなく選んでいた」を終わりにしたくて——『マンガでわかる高配当株投資「完全」入門』

著者:なのなの(投資歴25年、保有資産2億4,600万円) 出版社:KADOKAWA(2026年4月)

ちょっと恥ずかしい話をします。

JT、東京海上、商船三井、KDDI——毎月コツコツ買い続けてきた高配当銘柄たちです。
配当利回りが高い、累進配当方針がある、業績が安定している。そういう理由で選んできた。それ自体は間違っていないと思っています。

でもある日、「この銘柄を選んだ理由を、体系立てて説明できるか?」と自問してみたら…正直、自信がなかった。

直感と経験でなんとなく選んでいる部分が大きくて、
「再現性のある選び方をしているか」というとかなり怪しい。うまくいっているからこそ、そこが気になりだした感じです。

著者のなのなのさんは投資歴25年以上の兼業投資家で、2008年以降18年連続黒字。
マンガ形式というのは意外でしたが、業績の安定性・増配の有無・配当の持続性を複数の視点から判断する重要性を誰でも再現できる形でまとめています。

「初心者向けの本を今さら?」と思わなくもない。でも実際に動けるようになってきたからこそ、「自分の選び方を言語化し直す」という読み方ができる。

保有株のYoC(取得配当利回り)が6%台後半まで育ってきた今、「持ち続けていたら結果的にそうなった」を、「わかってやっていた」に変えるタイミングかなと感じています。

3冊を選んだ理由に共通していたこと

振り返ってみると、この3冊には自分なりの「読む順番の意味」がありました。

  • 広木隆氏の本は、「なぜ長期で持ち続けるのか」の理論を言語化するため
  • 熊谷幹樹氏の本は、「何のために増やすのか」の目的地を問い直すため
  • なのなの氏の本は、「なんとなく選んでいた高配当銘柄の基準を整理し直す」ため

理論があって、目的があって、それから実践がある。

この順番で読めたら、「なんとなくうまくいっている」から「わかってやっている」に少し近づける気がしています。

相場が荒れる日は、チャートより本のほうが役に立つことがあります。少なくとも、僕にとってはですが。

まとめ〜心がざわついたときに本を読むという選択肢

相場が動くたびに情報を追いかけると、どんどん疲れます。

子育てしながら本業もやりながら投資を続けるパパママ投資家にとって、その疲れは地味にきつい。

そういうときに「思考を整理する本」という逃げ場があるのは、案外大事だと思っています。

投資の本は「知識を詰め込む」だけじゃなくて、「自分の判断を言語化し直す」ために読む——今回の3冊は、そういう使い方ができる本でした。

「なんとなく積立している」「高配当株を感覚で選んでいる」「投資の目的を聞かれると少し詰まる」。そういう心当たりがあるなら、1冊でも手に取ってみてほしいと思います。


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タイトルの「かぞくとあおぞら」は、青空の下で家族と穏やかに暮らす姿を思い描いてつけました。もともと写真が好きで、散歩や旅…

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はじめまして、コウです! 妻と子供2人(お兄ちゃん、妹)を家族にもつ、普通のIT系エンジニアです。
ブログのタイトル「かぞくとあおぞら」には、青空の下で家族が笑って暮らす日々──そんな穏やかな未来への願いを込めました。 でも現実は、仕事やお金、将来のことなど、不安がまったくない家庭なんてほとんどありませんよね。
僕自身も、日々の生活の中で迷ったり、焦ったりしながら、家族のためにできることを少しずつ模索しています。
このブログでは、そんな同じように「前を向いて歩いているパパ・ママ」に寄り添いながら、自分が経験したり身につけた

・暮らしに役立つ知識
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